杉浦太陽と村上佳菜子がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。
1月11日(日)の放送テーマは、「外食もおいしい食べきり。もっと食品ロスを減らそう!」。消費者庁 食品ロス削減推進室の木之井文(きのい・あや)さんから、日本の食品ロスを減らす取り組みや「食べ残し持ち帰り促進ガイドライン」について伺いました。
(左から)村上佳菜子、木之井文さん、杉浦太陽
◆1年で1人あたり3万円分の食品ロスが発生
食品ロスとは、まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食べ物のことを指します。日本の2023年度の食品ロス量は年間約464万トン、2000年度と比べて半分以下まで減少しましたが、その量は、国連が世界で飢餓に苦しむ人々におこなった食料支援の約1.3倍。つまり、日本では世界の食料支援量を上回る食べ物が無駄になっています。経済的な損失に換算すると年間約4兆円で、国民1人あたり1年でおよそ3万円分の食品を捨てている計算になります。
◆宴会時は「3010運動」
こうした状況を受け、日本では2030年度までに、2000年度比で食品製造業や外食産業など事業者由来の食品ロスを60%、家庭から出る食品ロスを50%まで削減することを目指しています。食品ロスの約半分は事業者から発生しており、そのうちレストランやファストフードなどの外食産業が約3割を占めています。さらに注目すべきは、その約半分近くが「お客さんの食べ残し」です。
木之井さんは、「外食の食べ残しを減らすには、まずお店が、お客さんのちょうどよい量を提供したり、注文できるようにしたりする『食べきり』の工夫をすることが大切です。最近は、SDGs(持続可能な社会)を目指す流れもあり、事業者は食品ロス削減に積極的に取り組み、お料理の量を調整できるお店も徐々に増えています」と指摘します。
一方、消費者側も食べ残しをなくすために工夫することが大事です。村上も「最近だと、回転寿司ではシャリの量を半分にしたり、ビュッフェのときも、いろんな種類を一口サイズだけ取って食べるようにしています」と実践例を紹介します。
また、宴会時の食品ロス対策として「3010(さんまるいちまる)運動」を意識しましょう。この運動について、木之井さんは「宴会での食品ロスを減らすための取り組みで、“乾杯後の30分間”と“お開き前の10分間”は自分の席で料理を楽しみ、食べ残しを減らすことを呼びかける運動です。新年会シーズンなので、幹事さんはぜひ3010運動を呼びかけてほしいです」と話します。
◆持ち帰り後の食品管理は“自己責任”
先述の通り、外食のときは自分が食べられる量だけ注文して、きちんと食べきることが食品ロスの基本ですが、どうしても残ってしまった場合は、持ち帰ることも食品ロスを減らす大切な手段の1つです。そこで、木之井さんは「食べ残し持ち帰り促進ガイドライン」を紹介します。
お店側が持ち帰りに慎重になる背景には、万が一トラブルが起きた際の責任の所在があいまいな点や衛生面への不安が挙げられます。「そこで、お店とお客さん双方が法律面・衛生面の注意点を示すことで、安心して持ち帰りができるようにガイドラインを作りました」と説明します。そもそも“食べきること”が大前提ですが、それでも食べ残してしまった場合には、お店が注意事項を説明し、お客さんも自己責任であることを理解したうえで持ち帰りをおこないます。
飲食店側は、持ち帰りの注意事項をしっかり説明することが大切です。消費者庁のWebサイトでは、そうした注意点をまとめたチラシが公開されており、持ち帰りをおこなうお客さんに渡すことで、より注意喚起につながります。なお、持ち帰りに適した食品については「十分に加熱されているもの」が基本です。これを基準にお店側が判断し、清潔な容器を提供することも、リスク軽減の大切なポイントだとされています。
一方、お客さん側も、持ち帰り後の食品管理の責任は基本的にお客さん側にあることを認識し、お店から説明された注意事項をきちんと守ることが食中毒などのリスクを理解したうえで持ち帰りをおこないましょう。
また、外食時の食べ残しを持ち帰るアクションに付けられた愛称「mottECO(モッテコ)」のロゴマークが、店頭やホームページに表示されているお店は持ち帰りに対応している目印になります。木之井さんは、「外食時に食品ロスを出さないようにするには、お店選びも重要です。料理の量を選べるお店や、食品ロス削減に配慮したお店を選ぶときは、『mottECO』のロゴマークを目印にするのもおすすめです。また、自治体が食品ロス削減に積極的なお店を一覧で紹介している場合もあります。ぜひ、お店選びの参考にしてみてください」と話します。
そして、最後に「令和7年12月から令和8年1月まで、外食時の『おいしい食べきり』全国共同キャンペーンを実施しています。外食をするときは、料理の量を選べるお店や食品ロスに配慮したお店を選んで、食べられるぶんだけ注文し、食べ切りましょう。どうしても食べきれない場合は持ち帰りましょう」と呼びかけました。
番組のエンディングでは、杉浦と村上が今回学んだ「外食時の食品ロスの削減」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。まず、村上は“おいしい食べきり!”とスケッチブックに書き、「大事!」と強調します。続いて、杉浦は“食べきりが大前提! 食べ残しを持ち帰るときは「mottECO」”と注目ポイントを挙げ、「外食時の食品ロス削減について詳しく知りたい方は、消費者庁のWebサイトにある
外食時の「おいしい食べきり」全国共同キャンペーンのページ
をご覧ください」とコメントしました。
(左から)杉浦太陽、村上佳菜子
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<番組概要>
番組名:杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、村上佳菜子
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
番組公式X:@manabiyori_tfm