きゃりーぱみゅぱみゅがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~」(毎週日曜12:30~12:55)。この番組では、きゃりーが自身の趣味や興味のあることについて語ったり、いま輝いているゲストをお迎えしたりしながら、さまざまなエピソードを1冊の本に見立て、紐解いていきます。9月17日(日)、9月24日(日)の放送では、濱田マリさんをゲストに迎えて、お届けしました。
(左から)パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ、濱田マリさん
濱田さんは、モダンチョキチョキズのボーカルとして、1992年にメジャーデビュー。バンドは一時活動休止していたものの現在は再始動し、不定期ながら音楽活動を続けているほか、俳優、ナレーター、声優など幅広い活動をしています。
番組冒頭、「濱田マリさんとモダンチョキチョキズは、私の原点とも言える」ときゃりー。というのも、モダンチョキチョキズの大ファンだった父親の影響で、「私が小学生とか中学生ぐらいの頃から、家でモダンチョキチョキズの曲が流れまくっていたり、ミュージックビデオが流れていたりしていたんです」と初対面の本人を前に告白。
そんなバックボーンもあって「きゃりーぱみゅぱみゅは、めちゃくちゃモダンチョキチョキズに影響を受けているんですよ!」と明かすと、濱田さんは「ねぇ、ちょっと! わたくし、鳥肌が止まらない」と笑顔をのぞかせます。
★「ミュージシャンから俳優へ」をテーマにクロストーク
今回、そんな濱田さんと「ミュージシャンから俳優へ」をテーマに、これまでの活動を紐解いていくことに。
高校生の頃からバンド活動をしていた濱田さん。当時、「モダンチョキチョキズというバンドが関西のライブハウスで暴れ回っているらしい、という噂を聞いてライブを観に行ったところ、“めっちゃおもろいやん、このバンド。また観に来よう”と思っていたら、モダチョキ(※バンド名の略称)のリーダーが、私のバンドのライブを観に来てくれて、そこでスカウトされたんです」とモダンチョキチョキズに加入したきっかけを語ります。
その後、メジャーデビューを果たしたものの、濱田さんが29歳のときにモダンチョキチョキズは活動休止。これまで俳優として数多くの作品に出演している濱田さんが、芝居を始めるきっかけとなったのは、モダンチョキチョキズのミュージックビデオ撮影でした。
ミュージックビデオで、歌詞や楽曲の世界観を表現するためにちょっとした芝居をすることがあり「めっちゃ楽しいと思った」と濱田さん。そうしてミュージックビデオの撮影を重ねていくうちに、“お芝居の仕事もしてみたい”という思いを抱くように。
その後、バンドが活動休止となるにあたり、周りに関係者がいるときなどに「濱田マリ、お芝居をやりたいと思ってま~す!」と大声でアピールしまくっていたところ、「よかったら、僕が手がけている作品に出てもらえませんか?」と連続ドラマのオファーが舞い込み、芝居の道へ。
そうして初めて飛び込んだ芝居の現場を振り返り、濱田さんは「めっちゃ楽しかったです!」と声を弾ませつつ、バンドでの活動についても言及。
「モダチョキではメインボーカルなので、楽しいんですけど、重圧がすげ~(苦笑)。歌を歌っているけれども、音楽のことを分かっていないんですよ、わたくし。脳みそとか気持ちとかどこも使っていなくて、体が自然に動いているだけ。よく分からないままやっていたっていうのが正直なところです。バンドブームというすごく素敵な時代に奇跡的にデビューできて、勢いでやっていた」と回顧。
さらには、「モダチョキでは罪悪感とか劣等感とか……そういうものに押しつぶされながら実はやっていたんです。だから、(パフォーマンスでの)弾けている感じは、全部その反動です(笑)」と本音を明かします。
1997年のモダンチョキチョキズ活動休止以降、音楽活動からは遠ざかっていたものの、2021年に再始動ライブを開催。そして、9月1日(金)に27年ぶりとなる新曲「きんかん」を配信リリースしました。
濱田さんがバンド活動を再開しようと思ったのは、50代になってからの心境の変化だったといいます。「私にとっての音楽というのは、モダチョキだったので、モダチョキができないんだったら音楽はやらないって決めていたんです。人生100年って言いますけど、その半分を過ぎて『やり残したことはないですか?』と自分に尋ねたときにモダチョキのことを思い出して」とその当時の胸中を吐露。
濱田さんの地元・神戸での再始動ライブは「(メンバー皆)やっぱりやってよかったねと。やっていなかったら絶対後悔していたと思った。おっさん・おばはんのやり残したこととしてやったライブでしたけど、またやりたいねって。中毒性の高い音楽なので(笑)。年に1~2回のペースなんですけど、やっています」と近況を語りました。
(左から)濱田マリさん、パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ
★Chapter#0 Library★
ゲストが背中を押された作品を紹介してもらうコーナーで、濱田さんがセレクトしたのは、鴨川つばめさんによるギャグ漫画「マカロニほうれん荘」。
小さい頃からよく読んでいたと言い、「ハチャメチャな感じで、音楽のにおいがプンプンしていて。ちょっとエッチな表現もあったりするんですけど、すごい清潔なエッチなんですよ。その辺も大好きでよく読んでいたんです」とその魅力を語ります。
それは2年前、モダンチョキチョキズ再始動ライブのリハーサルのため、大阪の実家に帰っていたときのこと。ライブを前に、久しぶりのリハーサルでのメンバーとの再会にワクワク心躍らせていたものの、「“お客さんが来なかったらどうしようかな”というネガティブな自分と“何とかなるっしょ”という自分が闘っていた」と濱田さん。
そんなとき、実家に置いてあった「マカロニほうれん荘」が目に入り、久しぶりに読んでみたところ「“あっ、これや”と思ったんですね。私のギャグセンスというか、ルーツみたいなものはここに全部集約されていて、初心に帰れたんです」とセレクト理由を明かしました。
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濱田さんとの2週にわたるトークを振り返り、きゃりーは「本当に話しやすくて楽しくて、このラジオのブースがハッピーであふれる感じがしました。『悩みもあったりするよ』とおっしゃっていましたけど、私も高い声を活かして明るく楽しくハキハキとしゃべれる女性になっていきたいと思いました」と感想を語っていました。
次回10月1日(日)のゲストは、ものまねタレントのりんごちゃんです。
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9月24日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2023年10月2日(月) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~
放送日時:毎週日曜 12:30~12:55
パーソナリティ:きゃりーぱみゅぱみゅ