杉浦太陽と松井玲奈がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。
10月4日(日)の放送テーマは、「一度立ち止まって! 闇バイトで人生を棒に振らないために」。警察庁 生活安全企画課の冨永華子(とみなが・はなこ)さんから、闇バイトの実態や、闇バイトに巻き込まれないための心得について伺いました。
(左から)松井玲奈、冨永華子さん、杉浦太陽
◆闇バイトは「簡単に稼げる仕事」ではない
闇バイトは高額な報酬をうたって人を集め、特殊詐欺や強盗などの犯罪行為に加担させる仕事を指します。闇バイトについての警告は、ラジオやテレビ、新聞、動画など、さまざまな媒体で呼びかけられており、闇バイトが危険であることは多くの人が知っているようにも思えます。しかし、今も特に10代、20代の若者が巻き込まれています。
なぜ、危険性を知りながら応募してしまうのでしょうか。冨永さんは、その理由について、「警察に検挙された後に待ち受ける悲惨な現実が、想像できていないからだと感じます」と話します。また、闇バイトに応募する若者には、おもに“闇バイトと知らずに加担してしまう者”と“最初から犯罪行為であると知りつつ加担する者”の2パターンがあり、「以前は、知らずに加担してしまう者が多かったのですが、近頃は犯罪と知りつつ加担する者が目立つ傾向があります」と説明します。
犯罪だと分かっていても、“簡単にお金が手に入る”といった目先の利益に気を取られ、「1回だけなら」と考えてしまう人もいるのかもしれません。しかし、冨永さんは「闇バイトは、決して簡単にお金を稼げるアルバイトではありません。闇バイトは犯罪ですので、一度関わってしまうと、逮捕されるだけではなく自分自身や家族の人生にも大きな影響を及ぼします」と警鐘を鳴らします。
◆少年少女でも重い刑罰の対象に
闇バイトに関わらないために、警察庁、文部科学省、こども家庭庁が連携してまとめた「
今後の幸せな人生のために~闇バイトで人生を棒に振らないために知っておくべき5つのこと~
」という、広報啓発のためのメッセージを作成しました。
1:必ず捕まります
2:先輩、友達からの誘いでも応じてはいけません
3:銀行口座やスマホを売ってはいけません
4:外国に渡航すれば、二度と戻れなくなるかもしれません
5:今ならまだ引き返せます
そのなかで、番組では「まなびより必修項目」として、特に知っておきたい3つをピックアップしました。
◆まなびより必修項目その①「必ず捕まります」
冨永さんは「たった一度でも闇バイトに手を染めれば、最後には必ず警察に検挙されます。なぜなら、実行者は、脅されるなどにより警察に逮捕されるまで使われ続ける“使い捨ての駒”だからです」と強調します。
闇バイトを取り仕切る犯罪グループによるものとみられる犯罪について、警察は昨年1年間に1万2,000人以上を検挙しています。そのうち、少年少女は1,300人以上にのぼります。また、2024年に関東で発生した闇バイトによる一連の強盗事件では、今年8月末時点で指示役5名と、すべての事件ですべての実行役を逮捕しています。
そして、検挙されれば非常に重い刑罰が待っています。「たとえば、強盗の実行役になり、人を負傷させた場合は“無期または6年以上の拘禁刑”。人を死亡させた場合は“死刑または無期拘禁刑”となります。見張り役でも同罪です」と解説します。
その一方で、「少年や少女であれば、そこまで重い刑にはならないのではないか?」と想像する人もいるかもしれません。しかし、冨永さんは「『少年だから』『少女だから』では済まされません。実際、女性に暴行を加えて死亡させ、高級腕時計など4点を奪うなどした犯行当時19歳の実行役は、懲役23年の実刑判決を受けました」と紹介します。
実際に検挙された若者の多くは、「犯罪行為に加担したことを後悔している」と話しています。まずは、こうした現実を多くの若者、特に中高生の少年少女たちに知ってもらうことが重要です。
◆まなびより必修項目その②「先輩、友達からの誘いでも応じてはいけません」
冨永さんによると、2025年に特殊詐欺の受け子などになったきっかけを調べたところ、20歳以上では3割ほど、20歳未満の少年少女になると約6割が先輩や友達など、知人からの紹介や誘いがきっかけだったそうです。親しい人からの誘いであれば、まさか騙されているとは思わず応じてしまうかもしれません。しかし、それが闇バイトへの入り口の可能性があります。
しかも、犯罪に加担しても必ずお金が支払われるとは限りません。むしろ、犯罪グループから脅されたり、暴力を受けたりするなど、さらに危険な状況に置かれてしまうケースもあります。
実際、お金に困った少年が地元の先輩に相談したことをきっかけに、闇バイトを紹介された事例があります。少年は窃盗目的で建物に入るも失敗。すると、その失敗を責められ、共犯者に車で連れ回されたうえ、「納得がいく金を払うまで家には帰らせない」「払えないならカンボジアに連れて行く」などと脅され、現金を取られてしまいました。
これを受けて、冨永さんは「“闇バイトをすればお金が支払われる”と思ったら大間違いです。何度でも言います。犯罪グループにとって、実行役は仲間ではなく“使い捨ての駒”です。使い捨ての駒にお金は支払われません。あなたの人生を失うだけです」と注意を促します。
◆まなびより必修項目その③「今ならまだ引き返せます」
闇バイトに応募すると、身分証や自分の顔写真などを送るよう求められ、それに応じてしまうと、やめたいと思っても「自分や家族に危害を加える」などと脅迫され、犯罪への加担を続けさせられるケースが多くあります。
しかし、1人で悩む必要はありません。警察は、闇バイトから抜け出したい人に対して、通報や相談を呼びかけています。実際、今年8月末までに803件の保護措置が取られており、保護された人については今のところ誰一人として襲われていません。闇バイトで人生を棒に振らないためにも、今回学んだことをしっかり心に留めておきましょう。
最後に、冨永さんは「自分や家族の身が脅かされたら、あるいは、自分自身が犯罪に巻き込まれそうだと気づいたら、すぐに相手から逃げて110番通報してください。警察は、そうした方からの相談があった場合には、必ず保護し、皆さんやご家族の安全を確保します。今ならまだ引き返せます。決して1人で抱え込まず、警察に相談してください」と呼びかけました。
番組のエンディングでは、杉浦と松井が今回学んだ「闇バイトで人生を棒に振らないために知っておくべき5つのこと」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。まず松井は“今ならまだ引き返せる!! ダメ 闇バイト”とスケッチブックに書きました。続いて、杉浦は“闇バイト絶対ダメ 人生を棒に振らないために”とまとめ、「闇バイトの危険性について詳しく知りたい方は、
警察庁のWebサイト
をご覧ください」とコメントしました。
(左から)松井玲奈、杉浦太陽
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<番組概要>
番組名:杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、松井玲奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
番組公式X:@manabiyori_tfm