三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(三代目JSB)の岩田剛典がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「岩田剛典 サステナ*デイズ supported by 日本製紙クレシア」(毎週土曜8:00~8:25)。“子どものあした、大人のきょう”をテーマにお届けするプログラムです。さまざまなフィールドで活躍するゲストをお迎えし、子ども時代のことから、現在に至るまでの活動を伺い、そのなかから未来につながるヒントを探します。
今回のゲストは、シンガーソングライターの大橋ちっぽけさんです。12月3日(水)にリリースされる岩田のソロアルバム『SPACE COWBOY』。同作の収録曲でリードシングル「Reaching for Your Light」の作詞を大橋さんが手掛けています。この記事では、大橋さんの幼少期などについて伺ったパートを紹介します。
(写真左から)大橋ちっぽけさん、岩田剛典
岩田:この番組では、子どもの明日、大人の今日がテーマということで、大橋さんの子どもの頃のお話も伺っていきたいのですが、当時、どんなお子さんでしたか?
大橋:音楽をやるということは考えられないタイプの人間でした。外で遊んだり、普通の子供っぽいことは色々していましたが、自分の意見を言ったり、何かを発信したりするのが苦手なタイプでした。歌を歌うことは小さい頃から好きだったと思いますが、それもあまり人には言えませんでした。
岩田:カラオケなどには行かれていましたか?
大橋:小さい頃に毎年、「家族で忘年会をやろう!」みたいな行事があり、年末に家族でカラオケに行くのが年に一度だけありました。人前で歌う機会は本当にその家族のカラオケの年1回だけだったのですが、その時に母が「あんた歌上手だね」と言ってくれたのが、結構な自信になりました。「意外と音楽やれるかも」「歌うの楽しいかも」となって中学生ぐらいからインターネット上にカバー動画などを載せ始めました。それが始まりです。
岩田:それはどのようなきっかけだったのですか?
大橋:僕がインターネットを触り始めたのが2011年ぐらいからなのですが、当時、動画投稿サイトにカバー動画を載せている人がいるという文化があることを、小学5、6年ぐらいの時に初めて知りました。親が時々カラオケで歌を褒めてくれるし、楽しそうだなと思って。これなら顔も出さずに動画投稿できるし、ハンドルネームだから本名でもない。これだったら、自分でも世に出しても良いかもなと思って、中学1年生か2年生ぐらいから、親がいない間にパソコンを使って、通販で買ったよくわからないマイクをパソコンに挿し、無料の音楽ソフトなどで録音していました。
岩田:それはオリジナルソングですか?
大橋:いえ、その時はカバー、いわゆるボーカロイド曲のカバーから始まりました。
岩田:すごい! その当時から楽器を演奏するのは得意だったのですか?
大橋:楽器は、中学2年生ぐらいから始めたアコースティックギターが最初です。それまではピアノなども弾けないし、本当にリコーダーができるぐらいの小学生レベルの楽器のレベルでした。弾き語りのカバー動画を載せている人、これもきっかけはインターネットだったのですが、そういう人に憧れて、「もっとギターを弾けたら色々な曲をカバーできるな」と思って親にお願いして買ってもらいました。飽き性なのですが、ギターだけは続けられて、今に至ります。
岩田:この世界に入って今の自分というのは、当時は想像できていましたか?
大橋:漠然と音楽を続けられていたら良いなとは思っていましたが、あまり長期的なビジョンを描いて生きているタイプではなかったので。「好きだし続けたいな」というのをひたすら細かく続けていったら、気づいたら現在に至るという感じです。まさか岩田さんにお会いできるような感じになるとは思っていなかったので、少し不思議な感じではあります。
岩田:作詞作曲はいつ頃から始められたのですか?
大橋:16歳、高校生ぐらいですね。
岩田:だんだんオリジナルが作りたくなってきた感じですか?
大橋:そうですね。メロディーを考えるのが元々好きだったので、例えば既存曲でも「ここにこんなメロディーがさらに入ってきたら良いのにな」などとぼんやり考えていたりするのが好きでした。じゃあ自分でやってみようということで、今思い返すともう全然聞けたものではない当時の曲ですが、16歳ぐらいからギターで色々作り始めて、そういうオリジナルもだんだんネットに出すという流れが始まったのがきっかけです。
岩田:ご自身の中の転機のようなものはありますか?
大橋:色々あるのですが、最初に「音楽をやれるかも」と思ったのは、高校3年生の時です。当時、ラジオ番組が主催する10代限定の音楽オーディションがあって、ファイナルまでは残れなかったのですが、セミファイナルのライブ審査ぐらいまで残ることができました。当時、愛媛にいたのですが、その愛媛から出てセミファイナルまで残ったのが僕だけだったので、地元のラジオ局なども応援してくれて。それまで普通の高校生だった僕を、周りの人たちが「アーティスト」として扱ってくれるようになって。
そのオーディションがきっかけで、「うちでライブしてみないですか」と声をかけてくれる事務所の方なども現れて、「自分のことをアーティストとして扱ってくれている」というのが、すごく不思議でしたし、嬉しくて「これだったら、もしかしたら続けられるかも」と、そこで思ったのが1つの大きなきっかけでしたね。
岩田:オーディションだったのですね。
大橋:そうですね。それが本当に大きかったです。
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音声版「岩田剛典 サステナ*デイズ」
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<番組概要>
番組名:岩田剛典 サステナ*デイズ supported by 日本製紙クレシア
放送日時:毎週土曜 8:00~8:25
パーソナリティ:岩田剛典