TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、格闘家・青木真也さんと常連客・落合陽一さん。ここでは「ドーピングあり」で大会を開催することの是非について語り合いました。
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(左から)青木真也さん、落合陽一さん
◆青木「“ドーピング”は許されない」
青木:「ドーピング」って、簡単に言うと筋肉がグーンと伸びるような“成長期を無理矢理作り出すもの”なんですけど、ドーピングをすると(本来の成長期のタイミングで)自然と“成長できなくなる”というリスクはあると思います。
落合:なるほど。去年にドーピング容認の大会(「エンハンスト・ゲームズ」)がありましたが……。
青木:あれ、どう思いましたか?
落合:選手生命と命を危険にさらしているので、倫理的には“危ないな”と思いつつも、「ちゃんと管理されたなかでやるのであれば、その結果を見てみたい」っていうサイエンティスト的欲求はあります。
青木:僕はやっぱり、スポーツって社会に認められているからこそお金が集まるし、許されると思っているんです。それが“ドーピングをOKにして大会をおこなう”っていうのは、やっぱり許されないと思うので……そこの1点で懐疑的かな。
落合:なるほど。倫理的問題が発生するっていうのは、よくわかります。
青木:どれだけドーピング検査を厳しくしようとも、すり抜けるやつはいるので。最終的には、やっぱり人の倫理に問うしかないと思っているんですよね。
落合:本当にそうなんですよね。でも“(ドーピングをOKにすることで)一体何ができるのか”っていうのはちょっと気になります。
例えば、体にさほど負担をかけないようなドーピング薬が見つかったとして、それを使えば生命倫理の問題が解決されるとするならば“何かが見えるかもしれない”とは思う。
青木:でもフェアネスはなくなるというか、難しいですよね。“健康被害”の側面でドーピングを禁止するのは無理だと思います。だって(研究が)進んで……。
落合:そのうち“健康被害がなくなるだろう”って言う人が出てくるかもしれない。
青木:むしろ今でも「もうない」って言っている人もいるし。
落合:確かに。そうすると、フェアネスだけで取り締まるしかなくなっちゃうなぁ……。
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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00