株式会社ジャパンエフエムネットワークが制作する全国JFN系列22局ネットで放送中のラジオ番組「となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ」。意外とあなたの近くにある、地元で活躍するカイシャ。「そこに辿り着くまでの話」や「事業への想い」など、明日へのヒントになる話から、地域のお気に入りスポットまで、地域に密着してお届けする企業応援ビジネスバラエティプログラムです。パーソナリティは小堺翔太が務めます。今回は、AIR-G'FM北海道パーソナリティの鈴木彩可がパートナーを担当。
6月20日(土)の放送では、先週に引き続き株式会社コハタ 取締役 営業本部長の木幡幸太郎(こはた・こうたろう)さんをゲストにお招きして、スマート農業の可能性、今後の展望について話を伺いました。
(左から)パーソナリティの小堺翔太、株式会社コハタ 取締役 営業本部長 木幡幸太郎さん、アシスタントの鈴木彩可(AIR-G'FM北海道)
◆スマート農業で挑む食と地域の未来
北海道旭川市を拠点とする株式会社コハタは、農薬や農業資材を中心に、農業に関わる幅広い事業を展開する商社です。近年ではヘリコプターやドローンといった新たな技術も取り入れながら、農業現場が抱える課題解決にも力を入れています。大正13年の創業以来、およそ100年にわたり、生産者や地域に寄り添いながら、安心・安全な食を支え続けてきました。
そんな同社がいま強く向き合っているテーマの1つが、スマート農業です。その背景には、日本の農業が抱える深刻な課題というものがあります。木幡さんは、現在の農業現場における最大の課題として、高齢化と人手不足を挙げます。私たちは日々当たり前のように食事をしていますが、その暮らしを支える生産現場では、担い手不足が年々深刻さを増しているといいます。
さらに、日本の食料自給率の低さにも危機感を示します。「諸外国に比べてカロリーベースで申し上げると38%(令和6年・カロリーベース)とかなり低いです。たとえば海外で紛争があったり、異常気象、そして最近の円安だったり、いつ食料危機に陥ってもおかしくありません」と、木幡さんは現状を語ります。
こうした大きな課題に対し、コハタが注力しているのがテクノロジーの活用です。たとえば、ドローンによる農薬の自動散布や、トラクターに搭載する自動操舵システムなど、農作業の効率化を支える技術がすでに実用段階に入っています。木幡さんは「生産者の負担を劇的に減らすスマート農業を、私たちコハタは全力で推進しています」と説明します。
農業の現場でも、AIをはじめとする技術革新が日進月歩で進んでいます。そのうえで、最新技術を積極的に取り入れ、生産者にとってよりよい選択肢を提案し続けること、そして日本の食を守り続けることが、コハタの存在意義だと語りました。
◆北海道・東北から描く農業改革
コハタではドローンの導入について、ただ機体を販売するだけではなく、現場で活用しきるための支援まで一貫しておこなっている点に特徴があります。
その象徴的な取り組みが、農業用ドローンに特化した教習所の開校です。ここでは専任インストラクターが、関連法規や農薬の適切な扱い方といった座学から、基本的な操縦技術、自動航行を含む実技まで幅広く指導しています。農家が安心して新技術を導入できる環境づくりまで担い、スマート農業の普及を後押ししています。
さらに、実際の作業を請け負ってドローンによる農薬散布をおこなうなど、導入から運用まで現場に伴走する体制も整えています。木幡さんは、こうした取り組みを通じて「最先端のスマート農業を現場で引っ張っている」と語ります。
ドローン技術と並んで注力しているのが、既存の農業用トラクターに後付けできる「自動操舵システム」です。この技術を導入すると、熟練農家に近い精度でトラクターが自動で直進できるようになり、作業負担の軽減につながります。
現場からは「トラクターの運転疲れが減った」「経験の浅いスタッフでも作業を任せやすくなった」といった声も寄せられています。従来は経験や体力が求められていた農作業にも新たな選択肢が生まれ、より多様な人が農業に関われる環境づくりが進んでいます。
こうした技術革新を進める一方で、コハタが大切にしているのは地域との距離感です。木幡さんは、次世代へ農業をつないでいくために必要なこととして、2つの柱を挙げます。1つは、これまで進めてきたスマート農業をさらに推進すること。もう1つは、100年続けてきた地域密着の姿勢を守り続けることです。
「どれだけ技術が進化しても、最後は現場なんです」と話す木幡さんは、地域ごとの土壌や気候を理解し、農家一人ひとりの悩みに寄り添う「町医者のような存在」でありたいと語ります。最先端のデジタル技術と、人に寄り添うアナログな支援。その両輪を回すことが、日本の農業と食を支えることになると考えています。
そうした未来への期待を向ける先が北海道・東北エリアです。広大な農地を持つこの地域は、ドローンや自動操舵といったスマート農業の価値が最大限発揮される環境でもあります。経験や勘に頼るだけではなく、データを活用して効率的に農業を営む農家が近年増えているといいます。
比較的冷涼な気候を持つ北海道・東北エリアは、今後さらに日本の食を支える重要な生産拠点になっていく可能性があります。若い世代が「農業をやってみたい」と思える入口をつくること。その挑戦が、地域の未来にもつながっていきそうです。
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音声版「となりのカイシャに聞いてみた!」
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<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国22局ネット
パーソナリティ:小堺翔太