フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
1月19日(金)の放送は、「社員の育成」に関する相談を2つ紹介しました。
※写真はイメージです
<リスナーの相談>
【1人目の相談】
私が今悩んでいるのは、若い人材の育成についてです。今の時代、あまり強く言ってしまうとパワハラとなり、すぐ辞めてしまう子が増えているように感じます。私自身、パワハラを受けて育ってきたので、今の時代に合った育成方法があまり上手にできていません。このままキャリアアップしたとしても、うまくできないと思っています。
リスナーのみなさんは、ご経験がたくさんある方が多いと思いますので、アドバイスをいただきたいです。よろしくお願いします。(東京都 30代前半 男性 会社員)
【2人目の相談】
先日、今月末でベテランの契約社員さんが退職することが伝えられました。しかし、後釜を作る気はないようです。ベテラン社員さんが抱えている取引先が私と上司に折半されるような雰囲気があり、私と上司の顧客件数が今までの1.5倍にあたる数になりそうで、パンクしそうです。
実務経験が6年くらいの後輩にどうにか受け継いでほしいところなのですが、仕事もミスが多く、技術も中途半端で、過酷な現場では即戦力になりません。私は入社したときから職人の先輩方に毎日ひたすら怒鳴られて技術を叩き込まれてきたのですが、今の世の中そう簡単にはいかない気がしています。
みなさんから技術の育て方をアドバイスしていただきたいと思い、ご相談いたしました。よろしくお願いします。(岩手県 20代後半 男性 技能/作業職)
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組織のノウハウ継承に悩む2つの相談メッセージを紹介。パーソナリティの住吉は「相談者さんは29歳と32歳。その年代でも叩き込まれるみたいな教育を受けている現場が、まだまだあるんですね。ただ、今は違う育て方をしなければいけないと。自分(が受けてきた教育)と違う方法ってわからないですよね」とコメントし、アドバイスを呼びかけました。
パーソナリティの住吉美紀
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆失敗をフォローするのは上司の役目
先輩の方々は「失敗しても大丈夫」の空気を作り出したほうがいいと思います。
技術的なことだと、なかなかそうも言っていられない場合もあると思いますが、先輩や上司のフォローや手伝いがないと、新しいことを覚えにくいと思います。
やってほしいことがあるなら、まずやらせてみればいいと思います。トラブルが出たらきっちりとフォローしてあげてください。それが上司や先輩の役目だと僕は思います。
ただ、度が過ぎると甘えて何回も同じ間違いをする人も見てきました。僕は3回まではしょうがないことだとして、4回目はしっかり話し合いをします。それで無理そうなら外してきました。他にやれそうなことをさせたほうが効率的です。
業種や職場によっていろいろ大変なことがあると思いますが、僕は「自分が楽をするために人を育てる」と思ってやってきました。育成を真面目に考えるより、そう思い始めたら気が楽になりうまくいきます。(東京都 40代後半 男性 自営業)
◆信頼関係を築くことを意識
私は相談者のおふたりと同年代で、5人の部下を抱えていたことがあります。そのときに心がけていたことが2つあります。
1つ目は会社の目標、今目指していることをしっかりと共有すること。若手といえど、目標などを掲げられるとそのためにできることなどを考えると思います。
2つ目は部下が動きやすいよう、徹底的にサポートすること。会社の目標のために何かをしようとしてくれているのなら、部下が実際に行動できるように土台を整えたり、仕事をするうえで困っていることがあればヒアリングをしたりする。そうやって、気持ちよく仕事ができるように解消してあげます。時間はかかっても信頼関係が築け、いい方向に働いてくれると思います。
信頼関係ができていれば、多少注意したとしても「パワハラだ!」とならないと思います。上司や役職者はどうしても若手からすると警戒する対象になってしまいますが、「私はあなたの味方です」ということを、コミュニケーションを通して伝えていけばいいと思います。
実際、私はこの方法で他部署から「チームとしてイキイキしてるね!」と言われる場所を作れました。がんばってください。応援しています!(東京都 30代前半 男性 会社員)
◆仕事相手との人間関係を良好にさせる
私も若手の育成を何年もやっていますが、最近は特に難しいです。何かをやらせようとすると、「〇〇さん(私のこと)がやったほうがうまくいく。お客様もそれを望んでいる」とはっきり言う後輩もいます。
私の方法は、後輩とお客様、もしくは仕事に関係する他部署の人と仲良くさせることです。お客様の顔なじみにさせて、後輩がやってくれることをお客様が嬉しがるような状況にまでもっていくと、みるみる仕事ができるようになります。また、お客様も少しのミスでもなんとも言わなくなります。(東京都 50代後半 男性 会社員)
◆説得力を持った指導を
私が後輩に教えるときに気をつけいるのは、理由と紐付けて「なぜ、それをしてはいけないのか」と「なぜ、それをしなければいけないのか」を話すことです。
「会社のルールだから」や「そういうものだから」では、なかなか頭に入ってきません。理由をしっかりと説明するべきだと思います。また、褒めるときはみんなの前で、注意は2人だけのときに、を心がけています。(千葉県 20代後半 男性 専門職/クリエイティブ職)
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1月19日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年1月27日(土) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀