山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。7月27日(木)の放送では、歴史学者で東大教授(東京大学史料編纂所教授)の本郷和人(ほんごう・かずと)さんをゲストに迎え、お送りしました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、本郷和人さん
◆東大教授はクイズ番組に出られない!?
ダイヤモンド社から発売されている本郷さんの著書「東大教授がおしえる やばい日本史」(2018年)と「東大教授がおしえる さらに!やばい日本史」(2021年)は、夏になるとよく売れるそう。データ上でも、ほかの時期と比べて1.9倍も違うと言い、「子どもが読んでくれるからじゃないかな。夏休みの宿題とかもあるし、自由研究用とか(にも使える)」と分析します。
また、大のクイズ好きのれなちいわく、クイズ番組の問題がこれらの本から出題されることが多々あるそうで、それを聞いた本郷さんは「(クイズ番組の)回答者をやらせてもらえないかな~」と心の声が漏れます。しかし、「東大の先生は一応公務員なので、回答者(として出演するの)はダメなんです。問題の解説役ならいいんですけどね」と明かします。
◆紫式部と清少納言は仲が悪かった!?
この日はリスナーから、日本史に関するたくさんの質問が寄せられました。まずは「日本史が苦手なのですが、どの時代から勉強するのがいいですか?」との質問に、本郷さんは「戦国(時代)からがいいんじゃないですかね、人間くさいから」と返答。加えて、歴史は遡れば遡るほど人物に関する情報が少なく、データばかりになるため、人間模様が面白い戦国時代ぐらいから学ぶといいとのこと。
また、「歴史上のダメな偉人で“自分に近いな”と思う人は?」という質問には、「(徳川)家康」と即答。現在、NHK大河ドラマ「どうする家康」の主人公にもなっていますが、「すぐに根を上げて腹を切ろうとするし……わりとダメなやつですよね(笑)」と言います。
ちなみに、2024年に放送予定のNHK大河ドラマ「光る君へ」では、平安時代を舞台に紫式部や清少納言、藤原道長といった偉人の模様が描かれますが、彼らもまた一筋縄ではいかない癖のある人物だったとか。
例えば、清少納言については「すごくキツイ人でしょうね。(僕は)なるべく近寄りたくない」とバッサリ。さらには、「紫式部と清少納言は仲が悪かったでしょうからね……」とも。本郷さんいわく、紫式部は“引きこもりブロガーの夢見る少女”と例える一方、清少納言は“Twitterにガンガンツイートするような発散系”と全然性格が違うと言います。
また、同時代に生きた和泉式部は“恋愛の達人”と言われていたそうですが、紫式部は光源氏の恋愛模様を描いた恋愛小説「源氏物語」の著者でありながら“実生活でモテた”という話は歴史上の書物にはあまり見られないそうで、「その辺りが(『光る君へ』では)どうなるのかな~」と注目していました。
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7月27日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2023年8月4日(金) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈