手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。3月11日(土)の放送では、自分や周りの人の命を守ることにつながる「“防災教育”の重要性」について取り上げました。
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3月11日(土)で、東日本大震災から12年が経過しました。3月4日(土)には「千代田区×TOKYOFM 防災FRONTLINE~地域の防災を学ぶ~」と題し、千代田区とTOKYO FMが共同で防災ワークショップを開催。千代田区在住の小学生5人と保護者、合わせて10人が参加しました。講師を務めてくれたのは、都市防災が専門の東京大学大学院 廣井悠教授です。
子どもたちは、案内人の廣井教授と一緒に千代田区・番町エリア・千鳥ヶ淵を歩きながら、街なかに潜んでいる危険な場所や、自分の身を守るための行動などの防災知識を学びました。
そのなかで廣井教授は、通学中や外で遊んでいるときに地震が起きたときの行動について、「例えば、自動販売機はそこまで(頑丈に)固定されていないので、(地震発生時は)自動販売機の近くにいるのは避けたほうがいいです。大きく揺れたり、緊急地震速報が鳴ったりしたら、そういった危険なものから離れることがとても重要です」と説明します。
そのほか、マンションが立ち並ぶエリアでは在宅避難の心得を、公園の前では災害時給水ステーションについて、危険なブロック塀や防災行政無線の役割についても学びました。
今回、参加した子どもたちに、どんなことが印象に残ったのかを聞いてみると、小学3年生のはしぐちまきさんは、「ブロック塀が古いと危ないことが多いことや、非常用のアプリがたくさんあることに驚きました。また、千代田区が防災について工夫していることや“意外と大丈夫”と思っていても危ないところがいろいろあるということを(リスナーのみなさんにも)伝えたいです」と振り返りました。
一方、小学3年生のおちあいきほさんは、「家が壊れたら避難所で、家が壊れなかったら在宅避難で良いことや、1日(あたりの飲料水は)1人3リットルも必要であること、自動販売機が(近くにあると)危ないことなどにも驚きました。
また、津波があったときは、早く高い場所に避難すること、避難所などに行くときは、最短距離よりも広い道を優先することを知ったので、友達にも伝えたいです」と話してくれました。
今回の防災ワークショップに参加した感想について、おちあいさんは「廣井先生が質問に詳しく答えてくださって、(防災について)いろいろ知ることができて楽しかったです。『(避難所に)持って行きたいリストのようなものを作ってみたらどうですか?』と言われたので、作りたいです」と言い、はしぐちさんは「知らないことがたくさんあったので、いつもの生活のなかでも、いろいろ考えたほうがいいなと思いました」と話していました。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/