フリーアナウンサーの唐橋ユミがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「NOEVIR Color of Life」(毎週土曜9:00~9:30)。“生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと”をテーマに、各界で活躍する女性ゲストを迎えるトークプログラムです。
2月のマンスリーゲストは、3月4日(水)にキャリア初のソロアルバム『American Classics』をリリースするジャズピアニストの大西順子さん。2月14日(土)の放送では、アメリカ・ニューヨークでの過酷な下積み時代から劇的なデビュー、そして、“メンター”との運命的な出会いについて語りました。
大西順子さん
1967年、京都生まれの大西さん。1989年にバークリー音楽大学を卒業後、ニューヨークを拠点に活動を開始。1993年にデビューアルバム『WOW』を発表。翌1994年には、米ブルーノート・レコードからセカンドアルバム『クルージン』を発表し、同年、名門ジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」に日本人として初めて自己のグループで出演するなど、国際的に高い評価を得ます。
近年はトリオ、カルテット、セクステットなど多様な編成で活動。2013年には「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」(現・セイジ・オザワ 松本フェスティバル)に出演し、「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏して大きな話題を呼びました。その後もオーケストラとの共演を行うなど、ジャズの枠を超えた活動を展開しています。バンド編成と並行し、ソロでの活動にも積極的に取り組んでいます。
◆帰国直前に掴んだチャンス「客の中にピアニストはいないか?」
唐橋: 先週は、大西さんの幼少期からジャズとの出会いについて伺いました。1989年にバークリー音楽大学を卒業後、期待を胸にニューヨークへ渡られたんですよね。
大西: はい、行ってしまいましたね。でも、現実は甘くありませんでした。知り合いに電話をしても「ニューヨークに来たんだ、頑張ってね」と言われるくらいで、仕事なんて全くないわけです。
唐橋: そう簡単にはいかなかったのですね。
大西: ニューヨークはとにかくミュージシャンの数が多いんです。特にピアニストは供給過剰で、上手な人ばかり。ボストンにいた頃のアルバイト代を軍資金にして粘ったのですが、半年ほど経つと底をついてしまい「もうダメだ、帰ろう」と諦めかけました。
唐橋: 帰国を考えたところから、どう展開したのですか?
大西: 実はもう、日本への片道航空券を買っていたんです。せめて最後に、当時評判だった若手のバンドを見てから帰ろうと思ってライブハウスへ行きました。そうしたら、演奏していたピアニストがリーダーと仲違いしたのか何なのか、「休憩したいから客の中にピアニストはいないか? 誰でもいいから飛び入りで弾いてくれ」と言い出したんです。
唐橋: 映画のような展開ですね!
大西: 「これはチャンスだ」と思って飛び入りで弾いたところ、自分でも驚くほどバンドにもお客さんにも受けまして。「来週から来てくれ」とその場で加入が決まってしまったんです。そのバンドには、今や世界的なベーシストであるクリスチャン・マクブライドなど注目の若手が大勢いたので、彼らをスカウトしに来る大物ミュージシャンの目に私も留まるようになり、そこから全米やヨーロッパのツアーへ呼ばれるようになりました。
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現代におけるジャズピアノの在り方を再定義した作品で、大西さんのキャリア初のソロピアノアルバムとなる最新作『American Classics』は3月4日(水)発売です。
そして、3月19日(木)、東京「サントリーホール・ブルーローズ」ほか、ソロライブも決定しています。詳しくは大西順子さんの公式サイトをご覧ください
<番組概要>
番組名:NOEVIR Color of Life
放送日時:毎週土曜 9:00~9:30
パーソナリティ:唐橋ユミ