モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。2025年10月17日(金)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「サッカー日本代表、ブラジルに初勝利」。サッカージャーナリストの河治良幸(かわじ・よしゆき)さんに解説していただきました。
※写真はイメージです
◆“サッカー大国”ブラジル相手に初勝利!
サッカー日本代表は10月14日、東京スタジアムでおこなわれた国際親善試合「キリンチャレンジカップ2025」でブラジル代表と対戦。前半は2失点と劣勢でしたが、後半に一挙3得点をあげ、大逆転! ワールドカップ最多5回の優勝を誇るサッカー王国であり、これまで一度も勝てなかったブラジル代表に通算14試合目にして、初めて勝利しました!
ユージ:本日はサッカージャーナリストの河治良幸さんにお話を伺います。まずは、日本代表にとっては歴史的な試合となったブラジル代表との戦いを振り返っていただきました!
河治:ブラジルが相手ということで、厳しい試合になるとは想定できましたが、日本代表の今の実力からみると、こういうことが起こってもおかしくはないなと思っています。
ただ、やはり前半0-2になってしまったときは、さすがに後半は厳しいなとは思いました。カタールW杯(2022 FIFAワールドカップ カタール)のときも、0-1になってからドイツに逆転し、スペインに対しても逆転勝ちをしたのですが、さすがに0-2は厳しいなと。ブラジルもこれまで2-0とリードしてから逆転負けをしたことが歴史上なかったので、さすがに後半難しいなとは思いました。
ただ、流れを見ると本当にアグレッシブな戦い方でした。ボールを前から奪いにいって、相手のミスを誘うというところも、すごくプレシャーがかかったところからそういう状況を作って1点を返しました。そこからの攻撃も本当にアグレッシブで、ブラジルがなかなか解決策を見いだせないまま、どんどんなし崩しになってしまいました。まさしくカタールW杯のドイツ戦、スペイン戦を思い出しました。
今回はその再現だけではなく、前半も押されてはいても、自分たちなりにチャンスを作っていたので、90分通してもブラジルと互角以上にプレイできた結果かな、と見ています。
ユージ:日本代表サムライブルーのキャプテン・遠藤航選手をはじめ、主力メンバーたちがケガなどを理由に多数欠場していたなかで、ブラジルと互角以上に戦えたというのは、日本代表にとっては本当に大きな経験となりました。ちなみにブラジルでは、今回の敗北をさまざまな形でメディアが大きく報道しているそうです。
◆成長を遂げた「第2次森保ジャパン」
吉田:2022年のカタールW杯ではドイツ代表とスペイン代表に勝利し、世界に衝撃を与えた森保ジャパン。次の目標を見据えて、新たなスタートを切ってからおよそ3年。先日のブラジル代表との戦いのなかで、さらに成長を遂げた「第2次 森保ジャパン」の姿が見られたそうです。
河治:目の前で起きることに対して、しっかりと話し合いながら解決策をみんなで見いだしていくことができる。それが第1次のときは手探り感がありましたが、そこでカタールW杯を経験して達成感も悔しさもあるなかで、「次に世界を狙うぞ」という目がそろっているので、困難に陥ったときもどうすべきかを前向きに話し合えます。
これはブラジル戦のロッカールームでもすごく見えたようで、とにかく選手たちが議論をしていた。「いけるぞ!」とか(勢いだけ)じゃなく、「どうしていけばここから同点に追いつけるのか、逆転できるのか」を真剣に話し合って、あの後半の戦い方ができたということです。
森保ジャパンに限らず強いチームは、困難に陥ったときにしっかり前向きに解決策を見いだすことができる。そのためにベストを尽くしていくという、個々が頑張るだけじゃなく、みんなで話し合いながら解決策を見つけ出していける集団だということです。本当に、これから成功を本気で目指していく集団になれているんじゃないかなと思います。
ユージ:試合の流れや、相手の戦術に煽られることなく、常にベストを尽くすことができる。チーム全体のメンタルが強くなっていることも、世界のトップクラスに勝てる理由の1つかもしれません!
◆ワールドカップ優勝に必要なことは?
吉田:第2次 森保ジャパンが掲げている大きな目標が「ワールドカップでの優勝」です。2026年6月に開幕する「北中米W杯(FIFAワールドカップ2026)」まで、あと8ヵ月。チームとして、これからさらに求められるのはどんなことでしょうか?
河治:強豪相手に十分勝ちに行けることはもう証明できたと思います。ただ、やっぱりワールドカップで優勝するには、極論、8回勝たなきゃいけないわけです。もしかしたらグループリーグで1つ負けがあるかもしれませんが、8試合しっかり安定して勝っていかなきゃいけない。8試合戦い抜く体力も含めてですが、やっぱりそこでテンションの浮き沈みがあってはいけません。
ブラジル、ドイツ、スペインに勝ったものの「コスタリカには負けました」というようなことだと、ランキングだったり、力が似たチームと戦って勝てずに延長、PKで負け、みたいな展開になってしまうでしょう。
優勝するのはそれだけすごく難しいことで、1試合強豪に勝つのとは訳が違います。だから、そこに向けてのどういうふうに常に安定していけるか、どんな状況でもブレずにしっかり優勝に向かっていくか、ということが必要になると思います。かなり難しいトライにはなると思いますけど、そこに目指していくという資格は得たんじゃないかなと、私は見ています。
ユージ:「安定して勝てるチームになること」それが試される大切な試合が来月あります!11月14日(金)にはガーナ代表と、11月18日(火)にはボリビア代表との年内最後の国際親善試合(キリンチャレンジカップ2025)。
ガーナ代表は(FIFAワールドカップ26の)アフリカ予選をトップで通過。ボリビアも最後の切符をかけた戦いに挑む直前ということで、日本代表に向かっていきます。次の戦いも負けられません!
吉田明世、ユージ
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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世