スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
7月2日(日)の放送では、リスナーの皆さまからお寄せいただいた相談メッセージを紹介。江原が、さまざまなアドバイスをお届けしました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
昨年、夫を病で亡くしました。まだ50代でした。夫が亡くなって半年後、夫が風俗嬢とメールのやり取りをしていた履歴を見つけました。見つけたときは何がなんだかわからなく、パニックになりました。10年以上前に夫の風俗通いが発覚し、私は精神的におかしくなるほどショックでしたが、そのとき夫は「二度と風俗には行かない」と約束してくれました。それなのに……。
メールの相手はいつも同じ風俗嬢でした。内容を見ると、風俗嬢と客の間柄を超えていたように思います。夫が定期的に、片道2時間以上もかけて通っていたことも、メールからわかりました。約8年もの間、私は気づかず、だまされていました。メールはほぼ毎日、1日に3~4回もやり取りをしていて、変態かと思うほどのいやらしい言葉の数々と、目を覆いたくなるようないやらしい写真や動画、「好き好き好き」といった言葉を並べていました。私の知っている夫ではありませんでした。相手も「(私たちは)風俗嬢と客としてではなく、人と人としての関係ですよね」というような内容のメールも送ってきていました。
夫は、周囲からは「真面目で優しそう」と言われて好感度も高い人でした。私は「本当に夫がしたことなんだろうか」と信じられず、もう1人、別の夫がいるような感覚に陥りました。5年前に夫の病気がわかったときから、私は怖くて悲しくて不安で夜も眠れない日が続き、「どうか治りますように」と、毎日祈るような気持ちで過ごしていました。そんなときも、夫は欠かさずせっせとエロメールを送り続けていたのです。
亡くなる前日、かなり弱った状態にもかかわらず、風俗嬢に連絡を取ろうとしていたこともスマホの履歴からわかりました。何を伝えたかったのでしょうか。私と子どもたちが必死に看病をしているときの話です。私は胸をえぐられるような思いでした。悲しくて悔しくて……。遺影に向かって夫を責めても、もちろん何も答えてくれません。心の中で爆発しそうです。
このことが発覚するまでは、夫が亡くなってしまった悲しみで毎日泣いていましたが、今は夫の心が約8年間、特定の風俗嬢にあったことと、嘘をつかれていたことに涙が止まりません。これまでは、夫が亡くなっても私のそばにいてくれると信じて頑張ってきましたが、そんな心の拠り所も失ってしまいました。夫には、今苦しんでいる私の姿が見えているのでしょうか。どう感じているのでしょうか。江原さんから、今を乗り越えられるお言葉をいただけたらと思います。
<江原からのアドバイス>
江原:まず1つ。風俗嬢がメールに「(私たちは)風俗嬢と客としてではなく、人と人の関係ですよね」と書いていたとおっしゃっていますが、そんなことを言わない風俗嬢っているのでしょうか? 別に風俗でなくとも、お店に来たお客さんに「○○さんとは、お客様というより、本当に親しい間柄ですよね」と言うのは、よくあるサービストークじゃないですか? 男の人って、だいたいそういうのにまんまとハマっちゃうんですよ。
笑ってはいけないのですが、人生相談をやっていると、「夜の街のお姉さんから『○○さんが来てくれないと寂しい』っていうメールをもらうと、本当にお店に行ってしまう」という話もよく聞きますよ。たぶん向こうは、名前を変えただけの同じ内容のメールを100人くらいのお客さんに出していますよ。「今日、同伴してくれる人がいないの……」とか。みんなやっているでしょう?
奥迫:これは男性と女性の違いっていうのもありますし、やっぱりこういうお仕事の方はそういうふうに接するのが仕事上、当たり前だってことですね。
江原:そうですね。あと、女の人のほうが案外、浮気性ですよ。例えば、男の人は床屋でもなんでも大体変えない。行き出すと大体同じところにずっと行きます。女の人はコロコロ変えますよね。
奥迫:変えます(笑)。
江原:でしょう? 男のほうが律儀なんですよ。「またお待ちしています」とか言われると、「あ、また行かなきゃ!」って思っちゃう。
本題に戻しますが、相談者さんのお気持ちはよくわかります。しかし、相談者さんは依存が強すぎないかな、と思うんです。お相手に一生懸命、尽したのはわかりますが、見返りを求め過ぎです。夫が亡くなったら泣き暮らして、死んだら今度は見守ってくれると……何でもしてもらおうっていうタイプなんですね。
人は、いろいろな面があります。亡くなった夫は「良いご主人」「良いお父さん」もやっているし、それも嘘ではないと思います。だけど、それではどこか穴が埋められなくて、こんなふうに「ちょっとイケてる自分」もやりたかったのではないでしょうか。本当に風俗嬢との恋に走っていたとしたら、多分、家庭を壊しているでしょう。
ちなみに、協子さんのご主人は同じ職場の人と言いますか、(同じ)会社の社長さんですよね? お家に帰ってまで、仕事の顔でいますか?
奥迫:いや、もう全然違いますよ(笑)。
江原:ですよね? やっぱり人って、いろいろな顔というか、空間がほしいものだと思うんですよ。だからと言って、ご主人のことを「いいじゃないですか」と言っているわけではないのですが、そこを汲んであげてください。「お父さんはそういうところがあったんだ。でも、自分たちも、そんなお父さんに夫として、父としてずいぶん救われたし、それはそれで良かった」と思ってあげてほしいです。
ご主人も向こうで「ごめんね。でも、どっちも自分なんだよ」と言っていると思います。たぶん「その代わりに自由に楽しく生きてね」と言っていると思いますから、相談者さんも自分の人生を楽しんで生きてください。
江原啓之、奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「さまざまな面があって“深み”というのです」
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聴取期限 2023年7月10日(月) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/oto/