モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。5月10日(水)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「ChatGPT搭載の検索エンジンが一般公開!『Bing』でできることは?」。情報社会学が専門の城西大学 助教・塚越健司さんに解説していただきました。
※写真はイメージです
アメリカのMicrosoft社は5月4日(現地時間)、AI(人工知能)チャットサービス「ChatGPT(チャットジーピーティー)」の技術を搭載した検索エンジン「Bing(ビング)」の一般公開を始めたと発表しました。日本を含め、世界中の誰もが利用できるようになります。
◆対話型AI搭載の検索エンジン、新しい「Bing」とは?
吉田:塚越さん、まずは「Bing」がどのような検索エンジンなのか、改めて教えてください。
塚越:Bingとは、Microsoft社が提供する検索エンジンのことです。これに、現在公開されている無料版のChatGPTよりもバージョンの高いGPT-4が搭載されました。
2月に試作版を限定公開し、その2月以降、1日あたり1億人以上が利用し、スマホ向けアプリのダウンロードも以前の4倍に増えています。
さらに興味深いのは日本のユーザーです。日本は、利用者あたりのBingの検索数が世界で最も高いという数字も出ています。日本人がよく使っているため、Microsoftはネット検索業界の覇者・Google(※世界のネット検索・9割のシェア)に対抗しようとしているようです。
吉田:一般公開した新しいBingでは、どのようなことができるのでしょうか?
塚越:まずはMicrosoftのアカウントが必要で、Bingにサインインすると使えます。基本的にはChatGPTと同様で、文章で尋ねると、基本的な情報から旅行先の相談まで、AIが回答してくれるというものです。
ChatGPTは2021年9月までの情報がベースになっているのですが、Bingは最新情報を自分で調べて教えてくれます。また、Bingでは情報の参照先であるWebページのリンクなども表示してくれるので、情報をたどることができます。
ChatGPTとの大きな違いは、検索に特化しているリンクを教えてくれるということです。さらに今回は、自動で画像や動画を生成して表示する機能も追加されました。例えば「ブラジルの都市の人口は?」と聞くと、さまざまな都市人口の情報に加えて、棒グラフを自動で作成して表示してくれるので見やすいです。
ユージ:実際に「Bing」を使ってみて、塚越さんはどのような印象を持たれましたか?
塚越:一般公開をされたものを使ってみました。私が使ったケースでは画像などは生成されなかったのですが、画像へのリンクは表示されました。私のやり方の問題だったのかどうかは不明ですが、まだ日本語の対応に時間がかかるのかもしれません。いずれにしても便利ですし、リンクを貼ってくれるので情報の正確性の意味でも精度が向上しているかなと思います。
MicrosoftはGoogleに対抗しようとしており、MicrosoftにはWordやExcelといったビジネス製品(Microsoft Office)も強く、それらと対話型AIをすべて連携させようとしています。
ーーなおGoogleは5月10日(現地時間)、Googleが開発・提供するチャットAI「Bard(バード)」の日本語対応を発表。ChatGPTなどの対抗馬とも言われているサービスで、SNSでも注目が集まっています。
吉田明世、塚越健司さん、ユージ
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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/one/