住吉美紀、田代親世さん
住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。“頑張るプロフェッショナルの女性の素顔に迫る”をテーマに、各界で活躍されている素敵な女性をゲストに迎えて話を伺うコーナー「Blue Ocean Professional supported by あきゅらいず」。
2月7日(月)のゲストは、韓国エンターテインメント・ナビゲーターの田代親世(たしろ・ちかよ)さん。今回の放送では、韓国のドラマとミュージカルの魅力について語ってくれました。
田代親世さん
田代さんは大学卒業後、IBC岩手放送にアナウンサーとして入社。フリーアナウンサー転身後は、情報番組のレポーターなどで活躍。第1次韓流ブーム以前の2000年に出版した韓国ドラマ、映画、音楽などを紹介した著書「韓国エンターテイメント三昧」(芳賀書店)の出版後は、日本での“韓流ブーム火付け役”として韓流イベントでの司会のほか、新聞、雑誌、テレビなど幅広い媒体で活動しています。
田代親世さん
◆韓国カルチャーにハマったきっかけは?
住吉:フリーアナウンサーになってから留学を決めたことが人生の転機となったそうですね。
田代:はい。ちょうど30歳の頃に、「このまま同じ仕事を続けていくか……」と考えているタイミングでした。当時は香港映画にハマっていて、ちょうど香港返還もあった年だったので「香港に住んだらおもしろいのでは?」と思い、香港中文大学での語学留学を決意しました。1年8ヵ月ほど香港に行ったわけですが、そこで出会ったのは意外にも韓国でした。
住吉:えっ!?
田代:香港に留学したのに、韓国エンタメが好きになるきっかけがあったんですよ。契約していた香港のテレビチャンネルで韓国のドラマが放送されていて、「私、韓国の美男美女が好きかも」って思っちゃったんです(笑)。
そんなとき、韓国ドラマを放送している香港の放送局が、番組宣伝をする日本語のナレーターを探していたんです。そのアルバイトをして「韓流ドラマとK-POPって面白そうだな」って興味が湧いて。香港から帰国してからは、本格的に韓国にハマりたくて、韓流ドラマを観るようになりました。
住吉:おもしろい。香港に中国語の勉強に行って、日本語で韓国ドラマのナレーションをして帰ってきたと。
田代:そうなんですよ。
住吉:今も中国語は話せるのですか?
田代:当時は話せたのですが、ずっと韓国にハマっているので、かなり忘れてきちゃっています(笑)。
1997年、香港留学中に現地のテレビ局でレポーターのアルバイトをしていたときの田代さん
◆韓国ドラマの魅力は?
住吉:韓国ドラマの魅力は、どんなところにありますか?
田代:情熱的でドラマチックなんですよ。あと、悲劇性があるところもよかったんですよね。
住吉:交通事故に遭うとか?
田代:もうちょっと切ない感じ。「愛」と「やるせなさ」が韓国ドラマの真骨頂だなと思っています。それと「萌えキュン」と「感動」がいつも同居しているところが、すごく好きなところなんですよ。
住吉:なるほど。たしかに韓国ドラマって全部が詰まっていますよね。韓国ドラマは世界中から注目を集めるようになっていますが、どんなところにワールドワイドな要素があると思いますか?
田代:世界共通で「おもしろい!」と思えるポイントをちゃんと押さえているところでしょうか。繊細過ぎないんですよ。「ここで怒るよね」「ここで感動するよね」っていうところを、うまく取り込んでいるのがポイントだと思います。
住吉:特に最近の作品はそれが顕著ですよね。悲しいドラマでも笑えるシーンが必ず入っていたりしますし。シェイクスピア的な要素も感じますよね。
田代:たしかに。あと、取材をしていてずっと感じていたことなんですけども、韓国の方は「自分たちのコンテンツを世界に広めよう」っていう気概を、20年くらい前からずっと持っているんですよね。
住吉:すごいですよね。
田代:着々と実現してきたんだなと感じています。
Netflixシリーズ「D.P. -脱走兵追跡官-」や「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」で人気のチョン・へインさんのインタビューをする田代さん/©衛星劇場
◆韓国ミュージカルにフォーカスをあてた書籍を出版
住吉:田代さんはここ数年、韓国のミュージカルにも注目されているんですよね。2021年に著書「今日も韓国ミュージカル日和 韓ドラ&K-POPファンも魅了する観劇ワールド」(双葉社)も出版されています。韓国ミュージカルの魅力は?
田代:歌が抜群にうまいので堪能していただきたいんですけども、ミュージカルの内容がわからないと鑑賞に集中できないですよね。まずは、世界的に有名な「エリザベート」とか「レ・ミゼラブル」の韓国版ミュージカルを観るところから入るのがおすすめです。
住吉:やはり韓国に行かないと観られないのですか?
田代:そうなんですよ。コロナ前は来日公演もあったのですが……。(ちなみに出演者は)どちらかというとアイドル的な方たちが多かったです。本格的なミュージカル俳優さんの歌声がすごいので、それを楽しむには本場の韓国に行かないと観られないですね。
住吉:書籍では韓国のミュージカルスターが紹介されています。私はドラマ「賢い医師生活」に出ているチョ・ジョンソクさんが大好きなんですけど、2016年に「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」をやられていたんですか!? 観たかった~(笑)!
田代:すごく綺麗な女装でした。
住吉:絶対にいいと思う!
田代:観客を巧みに操られていて素晴らしかったですよ。
住吉:日本に来ないですかねえ!?
田代:来てほしいんですけどね(笑)。
◆春に観たい注目の韓国ドラマ
住吉:田代さんは、韓国カルチャーを知りたい方向けに情報を発信されていますよね?
田代:はい。「AuDee(オーディー)」というTOKYO FMの音声メディアでオリジナルコンテンツを配信しています。「K❤❤❤Max supported by 韓流ぴあ」という番組で、俳優さんたちのインタビュー音声を流しながら、その俳優さんについて語っています。
あとは、YouTubeで雑誌「韓国TVドラマガイド」(双葉社)のチーフエディターをされている方と一緒に韓国ドラマの感想を語り合う番組とか、「田代親世のほぼ3分でわかる韓国ドラマ」という動画もアップしています。
住吉:へええ!
田代:あとは、会員制の韓流コミュニティ「韓流ライフナビ」も運営しています。そこでは交流会があったり、1つのテーマを決めてオンラインで語り合うお話会を開催したりしています。
住吉:最後に、今年おすすめの韓国作品を教えていただけますか?
田代:「赤い袖先」(原題)という韓流ドラマをご紹介します。(韓国の6人組グループ)2PMのジュノが主演で、(李氏朝鮮)第22代王イ・サンを演じています。萌えキュンで切ない時代劇です。韓国では2021年の年末にすごく話題になりました。
住吉:日本でも放送予定ですか?
田代:3月、4月あたりに専門チャンネルで放送予定です。
住吉:ありがとうございます!
▶▶田代さんがパーソナリティをつとめる「K❤❤❤Max supported by 韓流ぴあ」もAuDee(オーディー)で配信中!
----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2022年2月15日(火)AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒
詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:
https://www.tfm.co.jp/bo/aky/