TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、島田秀平さんと月刊「ムー」編集長・三上丈晴さん。ここでは“大きな節目になる”と噂されている2025年について掘りさげました。
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(左から)三上丈晴さん、島田秀平さん
◆占いでも都市伝説でも注目されている「2025年」
島田:2023年の干支は“卯(うさぎ)”ですけど、占いの世界だと「癸卯(みずのとう)」っていう60年に1回の年に当たるんですよね。この「癸卯」っていうのが“終わりと始まりの年”みたいな言われ方をよくされているんですよ。
“土のなかで種が硬い殻を破って出てくる”ように、旧体制が終わりを告げて、新しいものがどんどん出てくる“新時代の到来”みたいな年回りと言われています。
三上:たぶん今年も1つの節目になるけれど、もっと大きな節目になるのは、おそらく2025年なんですよ。
島田:(笑)。本当にあらゆる都市伝説もそうですし、占い師の方々も「2025年で切り替わって、2026年からが本当のスタートだ」って、みんながめちゃくちゃ言っていますよね。
三上:これについて、面白いことを言っている人がいて。日本の歴史っていうのは“80年周期”だと。
島田:よく還暦になぞって“60年ひと回り”っていいますけど、80年なんですか?
三上:日本の場合は80周年周期っていうのがあるみたいで、もちろん、科学的な根拠があるわけではないんだけど、ただ(2025年が)戦後80年になるわけで。
島田:そうか、そういう節目なわけですね。
三上:また(終戦した)1945年の80年前は、幕末・明治維新にかかってくるんですよね。そういう意味でも2025年というのは、日本にとっては(80周年周期で)歴史の節目・ターニングポイントになっていると言う方もいます。
島田:確かに“終わりと始まり”みたいな。これからガッと新しくなっていくと。
◆「2000年問題」よりもヤバい!?
島田:さらに2025年で言われているのが「昭和100年問題」ですよね。
三上:そうなんですよね。パソコンに組み込まれているカレンダーの年号が、実は“(西暦ではなく)和暦の昭和を使っている”という恐ろしい話があって(笑)。
島田:それがちょうど2025年に“昭和100年になる”と。すると(パソコン上では)“00”になっちゃうから、2000年問題の再来じゃないけれども……(年代認識バグの可能性があると)。
三上:実は2000年問題も根本的には解決していないんだよね。
島田:えっ!? そうなんですか? 「2000年問題」というのは、2000年になった瞬間にコンピュータが“00”、つまり“1900年に戻った”と勘違いしちゃうと(言われていた)。
三上:あのときは、ちょっと(バグりそうな要因を)イジっただけで、10数年先に(問題を)先送りしただけなんですよ。ただ、先送りした年号のときも、またいろんなバグがあったという話も……(笑)。
島田:当時のシステムエンジニアの皆さんがすごく頑張ってくださって、大きな(システム障害の)混乱がなく済んだのかなとは思っていましたけど。
三上:まだ2000年頃の話ですから、当時と今では(技術力なども)全然比べものにならないですよ。
島田:それで、今回の「昭和100年問題」はもっとヤバくて、昭和100年になったときに“00”になると“昭和0年になった”と(コンピュータが)勘違いしちゃう。これは意味が全然違うんですよね。
「2000年問題」は“1900年になった=昔になった”ってコンピュータが勘違いしてしまう話でしたけど、「昭和100年問題」は昭和0年という“存在しない時代”をコンピュータが認識しちゃって、(システムが)混乱するんじゃないかっていうことなんですよね?
三上:だから、その辺のシミュレーションっていうのが……システムエンジニアの人たちも、多分そこまで、そういうシステム自体に関心がないと思うの。だから言ってみれば、40年くらい前に作ったような(コンピュータの)中枢の部分をいじれる人って、もはやみんな亡くなっているというね。
島田:(コンピューターが作られた)最初の頃は、日本のエンジニアの方が頑張ってやられていたから、カレンダーの年号が“昭和”ですべて打ち込まれていたっていう。これって面白いですよね。
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/speakeasy/