モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。10月27日(金)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「日本プロ野球『SMBC日本シリーズ2023』」。スポーツジャーナリストの生島淳さんに詳しく解説していただきました。
パーソナリティの吉田明世、ユージ
今年の日本プロ野球、日本一をかけて戦う「SMBC日本シリーズ2023」。オリックス・バファローズ 対 阪神タイガースの第1戦は、京セラドーム大阪にて10月28日(土)18時30分よりおこなわれます。
吉田:セ・リーグ、パ・リーグともにリーグ覇者がクライマックス・シリーズ(CS)でも勝ち残り、阪神タイガースとオリックス・バファローズが対戦! 日本シリーズにおいては、なんと59年ぶり2回目となる関西対決が実現します!
◆阪神とオリックス、今シーズンの振り返り
ユージ:お話を伺うのは、スポーツジャーナリストの生島淳さんです。まず改めて、阪神とオリックス、それぞれのチームの今シーズンを振り返っていただきたいと思います。シーズン前の評判と比べると、いかがですか?
生島:シーズン前の下馬評では「本命」というわけではなかったです。阪神は岡田彰布新監督になり、「お年を召されているので、采配スタイルが現代に合致するのか?」という不安もありました。
ポジションを固定して、先発投手陣には村上頌樹(むらかみ・しょうき)選手、大竹耕太郎選手と新戦力が台頭し、ブルペンも盤石です。特に夏以降の強さは圧倒的で、クライマックスシリーズも3連勝で一気呵成にここまで駆け上がっていきました。
そして、オリックスは吉田正尚選手がボストン・レッドソックス(MLB)に移籍してしまい得点力が下がるだろうと予想されたので、「優勝までは届かないのでは?」と考えられていましたが、シーズンが始まると安定した投手陣はもちろんのこと、相手投手に合わせた打線の組替えが功を奏していました。
こちらも独走状態になりまして、クライマックスシリーズではエース山本由伸選手が最初に失点するなど想定外のこともありましたが、星をひとつ落としただけで3年連続日本シリーズ出場ということになりました。
ユージ:レギュラーを固定する阪神と、変化させていくオリックス。対照的な2つのチームが勝ち上がってきたのが、なんとも不思議ですよね!
◆“関西対決”! 経済効果も期待
吉田:そして今年の日本シリーズは「関西対決」ということで始まる前から盛り上がっています。関西大学名誉教授の宮本勝浩さんの推定によると、経済効果は日本全体でおよそ1,449億円、その中でも特に関西地域では1,304億円ほどの経済効果があるとされています。例年とは、また違った雰囲気の日本シリーズになりそうですね!
生島:特に関西方面は盛り上がっていますね! 59年前というと、私が生まれる前の話なので驚いています。でも次は、こんなに間隔が空くことはないと思います。
話は変わりますが、夏の甲子園を取材に行ったときのことですが、両チームのオフィシャルストアを覗いてみると、意外に商品の演出が似通っていました。オリックスは美男子が多くアイドル路線の商品が以前から多かったのですが、阪神もそれに寄せているという印象でした。選手のアクリルスタンドなどが売っていましたね。少なくとも、僕は東京で見たことないですね。経済面でもお互いのライバル意識があって面白いなと思います。
◆両チームの調子、勝負の行方は!?
ユージ:そんな雰囲気のなか開幕する今年の日本シリーズ。阪神は9年ぶり、オリックスは3年連続の舞台になります。両チームの調子からすると、良い勝負を期待しても良いでしょうか?
生島:クライマックスシリーズを見る限り、調子は良いと思います。スタイルは似ていると思いますね。どちらかといえば、守り勝つ野球。先発投手陣がしっかりゲームを作って、ブルペンへとつないでいきます。球場も広いので、ロースコアのゲームが展開されるのではないかなと予想しています。結構、目が離せない緊迫感のある試合が続くのではないかなと思います。
ユージ:始まりから終わりまで、見応えのあるゲームになりそうですね!
吉田:改めまして日本シリーズは、先に4勝したチームが日本一となります。明日の開幕戦と、明後日の第2戦はオリックス・バファローズの本拠地「京セラドーム大阪」で連戦です。
移動日を挟んで、来週火曜日から続く3連戦は「阪神甲子園球場」です。さらに移動日を挟んで来週土曜日から再び「京セラドーム大阪」で第6戦、第7戦を戦います。どちらが勝つか分からない頂上決戦! 阪神とオリックス、それぞれの勝利のカギはどこにあるでしょうか?
生島:(予告先発は)阪神は村上頌樹選手、オリックスは山本由伸選手。山本由伸選手は、アメリカの球団で垂涎の的になっていますので、日本最後の登板になる可能性があるかもしれません。初戦、2戦目に限らず基本的に点が入りづらいシリーズになるのではないかなと思っています。
4回から6回までの中盤に得点が入るかどうか、6回終了時に先手を取っているチームが圧倒的に有利になるだろうなと予想しています。
先発の駒でいえばオリックスの山本由伸選手と宮城大弥選手などが有利かなと思います。過去2年、日本シリーズで接戦を戦ってきた経験も大きいかと思います。
そして阪神は、長打でビッグイニングを作れるかがポイントになると思います。その意味では、佐藤輝明選手、森下翔太選手の一発に期待してみたいなと思います。
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10月27日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年11月4日(土)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世