モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。6月28日(金)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「“キング・カズ”こと三浦知良選手の今にフォーカス」。サッカージャーナリストの河治良幸さんに解説していただきました。
吉田明世、ユージ
◆三浦知良選手が「アトレチコ鈴鹿」に期限付き移籍
去年1月からおよそ1年半の間、所属するJ2「横浜FC」から期限付きでポルトガル2部・UDオリヴェイレンセに移籍していた三浦知良選手。2シーズン合計で出場は8試合、無得点に終わりましたが、この度「JFL(日本フットボールリーグ)」のクラブチーム「アトレチコ鈴鹿」に期限付きで移籍! 7月2日(火)にチーム練習に合流し、新たなサッカー人生を迎えます。現在、プロ生活39年目の57歳。追いかけるボールの先に見据えるのは、どんな未来でしょうか。
ユージ:お話を伺ったのは、サッカージャーナリストの河治良幸さんです。まずは、三浦選手が再び帰ってきた国内リーグ「JFL」、そしてクラブチームの「アトレチコ鈴鹿」について教えていただけますか?
河治:JFLはJリーグの1歩手前という認識をしている人も多いかと思いますが、Jリーグを目指さない社会人のクラブもあるなかで構成されています。ただ、アトレチコ鈴鹿はJリーグを目指しています。
現在、クラブライセンスは一度保留されていて、改めて取得するためにそこを目指している状況です。順位・力量としてはJFLの中位くらいのチームです。成長途上の若い選手もいるので、カズさんが入ることで、どのように上昇気流に乗っていけるかが楽しみなところではあります。
◆ポルトガルで学んだことは?
吉田:振り返れば去年に一度JFLを飛び出して、50代半ばで久々の海外移籍を経験した三浦知良選手。ポルトガル2部・UDオリヴェイレンセでの1年半で、どのような収穫があったのでしょうか? そして、アトレチコ鈴鹿への期限付き移籍の決め手は何なのでしょうか?
河治:ポルトガルでは30歳を越えた選手がどんどん仕掛けにきます。年齢関係なく活躍する選手たちのスタイルや、勝負をしにいく意志を見て、カズさんも刺激を受けていたのでしょう。
カズさんからすれば20歳以上も年下の選手ですが、いわゆるベテランと言われるような選手たちが意欲を見せているところに触発され、プレーを続けるだけでなく、改めて「勝負していく」「自分の武器を出していく」という気持ちになったようです。
巷では入団会見時のカズさんの言葉が出回っていますが、やはり出場機会がもっとほしいと。ポルトガルでも全く試合に出ていなかったわけではなくて、2年間で8試合くらいは出ていますが、もっと継続的に出場してゴールを目指していきたい、より試合に出るために日々練習に取り組みたい、というところが大きな理由だったのと、そもそもアトレチコ鈴鹿がカズさんに来てほしいと思っていた。双方の思いが伝わったと聞いているので、できるだけ続けるという信念があるなかで、古巣であるアトレチコ鈴鹿を選んだということです。
◆三浦選手のプレーの特徴は?
ユージ:先日おこなわれた移籍会見で、三浦選手は「サッカーを辞める選択肢は僕のなかにはない」と答えたうえで、「やる以上は100%発揮したい。ベテランらしいプレーよりも、1対1で果敢に仕掛けたり、グラウンドで情熱を燃やしたい」と意気込んでいました。
河治:例えば20代~30代の選手から見ると、正直なところ動きやキレは鋭さがなかったりしますが、やはりスタートの早さや気づく速さ、判断の早さがすごく鋭いです。そういったところで、いわゆるアスリート的なスピード=スプリントを補っていけるのかなと思います。
カズさんのプレーを見ていて一番感心するのは、守備面だったり、やるべきことをさぼらないところ。いわゆる、普通の現役選手たちと同じようにプレーするという姿勢がみられます。
そのなかでカズさんならではのクレバーなところ、ワンタッチでつなぐところとか、前を向いたら仕掛けていくところもそうです。
ただ、いわゆる個人で、1対1でドリブルで突破というところは、鈴鹿よりも前に所属していた頃はあまり見られなかったので、そういったものがポルトガルに渡ったことによって、また復活するのかなというところは楽しみです。
◆現役生活39年目! スポーツ界のみならず日本社会を照らす存在
ユージ:57歳になっても、今よりも成長するために常に努力する三浦選手の姿は、たくさんの人たちを勇気付けてくれています。
河治:プロ・アマ含めサッカーをしている選手たちもそうですが、サッカーだけではなく、その他のスポーツ、それからスポーツ以外の社会において、カズさんは「限界を作らないということ」と「自分で限界を決めないこと」を示し続けてくれています。
限界を作らない、やり続けるんだっていう姿勢。そこから何か少しでも刺激を受けて、「今日頑張ろう」と思うだけでも違うと思います。そういった意味でも日本のサッカー界、それから日本の社会を照らし続けてほしいですね。
ユージ:まさに今の最後のお言葉が、本当にその通りだなと思いました。サッカー界に与えた貢献度もすごく高いですが、サッカーのみならず日本の社会を照らし続けています。現役生活39年目で、いまだに現役で選手をされているというだけでもすごいです。
ちなみに、アトレチコ鈴鹿はYouTubeのクラブ公式チャンネルで試合のライブ配信なども積極的にされています。もしかすると、三浦選手のプレーを観ることができるかもしれませんので、時間があればご覧になってください。同じことをずっと続けるって、すごいことですよね。
吉田:いろいろな人に勇気を与えていますよね。
ユージ:与えています!! 僕も高校の頃にサッカーを少しやっていた時期がありましたが、あれほど過酷なスポーツをずっとやっているのはすごいと思います。引き続き、いろいろな方に夢を与えてほしいです。
JFL「アトレチコ鈴鹿」で新たなシーズンを迎える三浦知良選手。最短で7月14日(日)のJFL第16節「ヴェルスパ大分戦」から出場できるとのことです。
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6月28日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年7月6日(土) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世