TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、ラランド・ニシダさんとQuizKnock・ふくらPさん。ここでは、小説家としても活動するニシダさんが“執筆するタイミング”について熱弁していました。
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(左から)ニシダさん、ふくらPさん
◆100回くらい読み返して…
ふくらP:ニシダさんは、「ただ君に幸あらんことを」(KADOKAWA)という小説集を出されたのですね。そのなかに「ただ君に幸あらんことを」「国民的未亡人」の2作品が入っていると。
ニシダ:ありがとうございます。小説を書いて2年くらい経つんですけど、本を出すタイミングって、自分が書いたものを直したり、表現を変えたりして、100回くらい読み返すんですよ。今回も2作とも100回ずつくらい読み返しているので、ちょうど今は何が面白いのかわからなくなっているタイミングです。
ふくらP:ハハハ(笑)。
ニシダ:“これでいいのかな?”をずっとやり続けた後なので。
ふくらP:それ分かります。僕もYouTubeの動画を作っていて、1・2回目は面白かったのに、何回も見ると“あれ?”って思うタイミングがきます。
ニシダ:“何が面白いのか”とか“何が(話の)核なのか”とかがわからなくなっちゃうんですけど、そんなのも乗り越えて(発売に至りました)。
◆抱えた「モヤモヤ」を小説に昇華
ニシダ:小説を書くときに、“人に言うほどではないけど……” みたいな思いを小説にすることが多くて。とはいえ、最初に抱いた感情が本当にしょうもないやつもあるんです。
例えば、前に番組のイベントに呼んでいただいたんですけど、1年目のADの子がラランドがめっちゃ好きだと言ってくれて、その子と写真を撮る機会があって。それで、撮影を同僚の男の子にお願いしたんですけど、「撮れました」と言って見せてくれた画像が、ニシダの顔のアップだったんですよ。
ふくらP:(笑)。
ニシダ:“ADの子がこんなことをしていいわけないじゃん”と思ったけど、やっぱり、その場では「コラ!」とは言えなくて。そういうモヤモヤした気持ちを「これは小説になるんじゃないか?」と思って書いたりしています。
ふくらP:それが(小説の)コアなものになるんですか? 途中に出てくる1エピソードとかではなく?
ニシダ:そのときの感情とかを利用して、また設定をつないでいく……みたいな感じですね。
ふくらP:なるほど、そのときに起こった感情を別の形で表現しているということですね。
ニシダ:そうですね。あとは、自分が経験した感情よりもさらに際立つ設定を探したりしながら書いていますね。
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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00