杉浦太陽と松井玲奈がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。
6月28日(日)の放送テーマは、「人が活きる仕事! いまこそ、漁師という選択」。ゲストに水産庁漁政部企画課 漁業労働班 労政係長の草野朱音(くさの・あかね)さん、一般社団法人全国漁業就業者確保育成センターの猪子真理子(いのこ・まりこ)さんをお迎えして、漁業の現状や漁師デビューを支援するイベントについて話を伺いました。
(左から)松井玲奈、草野朱音さん、猪子真理子さん、杉浦太陽
◆減少する漁師と求められる担い手
私たちの食卓に欠かせない魚介類。その供給を担う漁師は、暮らしを支える必要不可欠な職業です。草野さんも「魚は日本人にとって大切なたんぱく源であり、輸入に頼りすぎず、自国で安定的に調達するためにも、漁師は重要な存在です」と説明します。
漁業は地域経済とも深く結びついています。魚を獲る人だけでなく、販売や加工、流通など、多くの人が関わる産業であり、地域の暮らしを支えています。近年では「海業(うみぎょう)」と呼ばれる取り組みにも注目が集まっています。海や漁村の資源を活かして、観光や地域サービスなど新たな仕事や収入を生み出すことで、地域の賑わいや雇用創出にもつながっています。
しかし、漁師の数は減少傾向にあります。2023年時点の漁師の人数は約12万人で、20年前と比べるとほぼ半減してしまいました。さらに、65歳以上が全体の約4割を占めるなど、高齢化も進んでいます。一方、明るい兆しも見え始めています。2023年に新たに漁業へ就業した人のうち、10代から30代の人数は前年を上回り、若い世代の参入が少しずつ増えています。
その理由の1つとして、最近は研修制度や働く環境が整ってきて、漁業を始めやすくなってきていることが挙げられます。草野さんは、「他の仕事から転職して漁業を始める人は全体の約7割を占めており、就業先や転職先として、自然を相手に働く漁業に関心を持つ都市部の人も少なくありません。漁業が未経験の方でも、例えば、国の研修制度を活用し、個人の漁師さん、いわゆる“親方”の下で学びながら経験を積んだり、漁業会社に雇われて、社員として漁業をしたりすることもできます」と解説します。
その例として、草野さんは一本釣りの「関あじ」「関さば」で知られる大分県・佐賀関港を紹介します。この地域では、15年以上前から担い手確保に取り組み、国の制度も活用しながら研修体制を整備しています。「漁業が未経験の新人漁師さんに、先輩漁師さんが教える関係もできていて、地域全体でサポートする体制が整っているので、新人漁師さんでも、安心して漁業をスタートすることができます」と話します。
また、漁師という仕事の魅力を広く知ってもらうため、全国漁業就業者確保育成センターのWebサイト「漁師.jp」の
公式YouTubeチャンネル
では、漁業の現場や働く人々を紹介する動画も数多く公開されています。
◆漁業就業支援フェアで広がる選択肢
漁師の仕事に興味を持つ人が増えている一方で、「どうすれば漁師になれるのかわからない」という声も少なくありません。そうした人に向けて、7月4日(土)に福岡県、7月11日(土)に大阪府、7月20日(月・祝)に東京都で「漁業就業支援フェア2026」(通称・漁師フェア)が開催されます。
このイベントを主催する全国漁業就業者確保育成センターの猪子さんは、「新人漁師を募集している全国の漁業協同組合や漁業会社から、話を直接聞くことができる就業相談会です」と紹介します。入場無料・予約不要で、漁業の仕事内容や働き方、就業までの流れなどを知ることができます。
漁業や漁師の仕事は、身近にそのような環境がないと、具体的なイメージを持ちにくい側面があります。そんな人のために、漁師フェアでは仕事内容だけでなく、漁師になるためのルートも学べます。
「主なルートとして、『個人で漁師をしている親方に弟子入りする』か『漁業会社に就職する』の2つの方法があります」と猪子さん。一般的に、個人で漁師をしている方は沿岸漁業に携わることが多く、漁港の近くに住みながら日帰りで漁をおこないます。一方、漁業会社は沖合漁業、遠洋漁業が中心なので、長期のあいだ船の上で過ごします。そのぶん、仕事を終えると、まとまった休暇を取得しやすいのが特徴です。
猪子さんは、「働く時間帯もさまざまで、日の出から日の入りまでの漁もあれば、夜中におこなう漁もあります。そのため、夜中から昼まで働いて、午後はサーフィンや釣りなど、自分の時間を楽しんでいる漁師さんもいらっしゃいます」と話します。なお、東京会場では80ブースが出展予定で、仕事内容や勤務条件など、採用に関する情報を直接確認できるほか、現役漁師から仕事や生活について話を聞くこともできます。
ここで、松井が「漁師というと男社会のイメージがありますけど、女性の方はどのくらいいますか?」と質問すると、猪子さんは「漁師の約9割が男性ですが、最近は少しずつ女性の漁師さんも見かけるようになりました。女性で興味がある方も、まず、フェアにいらしていただき、どんな漁業会社や働き方があるのか、情報収集をしてみることをおすすめします」と答えます。
そして、猪子さんは改めて「漁師フェアは、漁師の仕事がまるごとわかる入場無料、予約不要のイベントです。すぐに漁師になりたい方も、まずは話を聞いてみたいという方も、ぜひこの機会にご参加ください」と呼びかけました。
番組のエンディングでは、杉浦と松井が今回学んだ「漁師の仕事と漁師フェア」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。まず松井は“漁師の扉 開いています!”とスケッチブックに書きました。続いて、杉浦は“君も漁師になれる!!”と注目ポイントを挙げ、「『漁業就業支援フェア2026』については、全国漁業就業者確保育成センターのWebサイト
『漁師.jp』
で確認できます」とコメントしました。
(左から)松井玲奈、杉浦太陽
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<番組概要>
番組名:杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、松井玲奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
番組公式X:@manabiyori_tfm