日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMの番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。
7月10日(日)、7月17日(日)放送回のゲストは、レスリングを撮るために世界中を駆け回り、格闘技イベント「RIZIN」公式カメラマンも務めるフォトグラファーの保高幸子さんです。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。
(左から)保高幸子さん、チャンカワイ
◆すべての選手を愛しています(笑)
保高:「RIZIN」はリングサイドには媒体のフォトグラファーさんがいないんですよ。私とサブで撮ってくださっている方と2人だけで撮影をしています。
チャンカワイ:選手が闘っている最中って、どんなことを意識して写真を撮るようにしているんですか?
保高:選手がみんな自分の子どもだと思って向き合っています。すべての選手を愛していますので(笑)。大会の2日前に全選手の宣材撮影をおこなうんですけど、そこで今回の試合にかける意気込みとかも表情から見えて来たりするじゃないですか。
もちろん、試合中のセコンドとの会話から見えてくるものもあります。やはり一瞬一瞬しかないので、試合中に同じ表情には二度と出会えないんですよね。だから(撮影中はものすごく集中しているので)撮った瞬間に最高の表情や姿が「撮れた!」っていうのが、不思議と分かるものなんです。そういうときは気持ちがいいですね(笑)!
チャンカワイ:うわー。素敵! 撮ったときの1枚を(皆さんに)見てもらってときに、どういう風に感じて欲しいみたいな思いはあったりするんですか?
保高:「格闘家は超人だな」って感じてもらえたら嬉しいです。一番近くで観ているからこそ、私が撮って伝えないといけないことがあるし、母心もあるので「ほら、(この格闘家は)格好いいでしょ?」っていうことをもっともっと知って欲しいんですよね。
(左から)保高幸子さん、チャンカワイ
◆レスリングに惹かれたきっかけ
チャンカワイ:趣味はなんですか?
保高:ペルシア語の勉強を10年ぐらいやっています。イランの言葉なんですけど、イランってレスリングがものすごく強いんですね。これ、自慢してもいいですか(笑)?
チャンカワイ:はい。
保高:伊調 馨(いちょう・かおり)選手っていうオリンピックで4連覇した鉄人がいるんですけど、かつてイラン国内で女子レスリングを始めようという動きがあって、伊調選手がコーチとして呼ばれたんですよ。そのときに「誰を一緒に行かせるか」という話になったときに「保高だ!」と。
チャンカワイ:ペルシア語ができるからだ!
保高:そうなんです。このために習っていたんじゃないかって感じでしたね。なんか仕事の話になっちゃいましたけど(笑)。
チャンカワイ:すげー。改めてお聞きしますけど、レスリングに惹かれた理由ってそもそもなんですか?
保高:オリンピックで最初に観たときは、ただ単純に「すごくかっこいい」って思ったんですよね。あとはレスリング協会に電話をして(協会と)繋がることになって、「私がレスリングの写真を撮る」っていうことに、みなさんがすごく喜んでくださったんですね。だから(選手に対して)次第に母心が……って、そのときは大学生だったんですけど(笑)。
でもこのときの「喜んでもらえた」ということが、のちの自分にとっていい体験だったんじゃないかなっていうのはありますね。
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またこの番組ではヱビスビールのプレゼントをご用意しています。詳しくは
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<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55~15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/