手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。4月2日(土)の放送では、アルファ米のパイオニア「尾西食品」広報室の森田慶子(もりた・けいこ)さんに、非常食の定番の1つ「アルファ米」についてお伺いしました。
※写真はイメージです
いざというときのために非常食を備えている家庭も多いと思います。その定番といえば「アルファ米」ではないでしょうか。アルファ米とは、一度炊いたお米を乾燥させたもので、お湯や水を加えるだけで食べられる加工米のこと。最近は、さまざまな種類のアルファ米が販売されていますが、実際に備えていても食べたことはない、という方もいるのでは。
作り方はとても簡単! まず、アルファ米の袋のなかに入っている脱酸素剤とスプーンを取り出します。水、もしくは、お湯を注水線まで注いで混ぜます。開け口を閉めて既定の時間まで待てば出来上がりです。
お湯で15分、水では約60分で作れるものがほとんどで、1袋につきお茶碗2杯分ぐらい出来上がります。どの商品にもスプーンが付いていて、袋のまま食べられるようになっていて、災害時でも安心して食べることができます。
実際にアルファ米を食べたことがある手島アナは、「普通に炊飯器で炊いたご飯と、ほぼ変わらないおいしさ。お米もふっくらしていて、災害時に食べることを考えると心も体も満足しそう」と話します。
また、最近は多種多様な商品を販売。戦前からアルファ化の技術を使った保存食を作り続けている尾西食品の森田さんは、「弊社で取り扱っている非常食の約7割はアレルギー対応した物です。最近は、より多くの方が召し上がれるように、アレルギー対応やハラール対応食、ユニバーサルデザインフード(食べやすさに配慮した食品)など、災害時に配慮が必要な方に向けた物がたくさん出ています」と話します。
ハラール対応食とは、イスラム教徒向けに作られた豚肉などを使わない商品のことで、尾西食品ではハラール対応のナシゴレンとビリヤニを販売しています。また、米粉を使った製品もあるそうです。災害時でも、私たち日本人だけでなく、海外のみなさんも安心して避難生活が送れるような備えも同時に考えていきたいですよね。
そのほか、アレルギー対応や高齢者向け食品、トランス脂肪酸不使用食品など、さまざまな防災食を開発・販売しています。“とりあえず……”ではなく、家族や地域、会社で働く人の特徴に合わせた防災食を備えておくことが大切です。
最後に、森田さんは「これまで多様性に配慮した商品を開発してきましたが、次はそれに加えて、食べられるだけではなく、災害時の栄養面にも配慮した商品を整えていければいいなと思っています」と語ります。アルファ米、防災食はどんどん進化していきますね!
新年度に備蓄している防災食の見直しをしてみてはいかがでしょうか?
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<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/bousai/