吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。9月12日(土)の放送では、株式会社鶴商興産 代表の坂本竜一さんに「さがジビエソーセージ」についてお話を伺いました。
開発と販売を手がけた「さがジビエ」商品
増えすぎた野生のシカやイノシシが山からおりてきて、畑の農産物を荒らしてしまう鳥獣被害。日本各地で大きな問題となっています。
ヨーロッパでは、狩猟で得た野生鳥獣を食肉とする「ジビエ」が古くから根付いていますが、日本で注目されるようになったのは、近年になってから。
野生動物を捕獲しようにもハンターの高齢化が進み、捕らえたとしても食用として活用されているのは、わずか数パーセント。ほとんどが、廃棄物として処理されているのが現状です。
野生動物は臭みがあって硬いという、昔ながらのイメージを持っている人が多いなか、そんな固定観念を払拭するべく、ジビエの美味しさを伝えようという取り組みが、全国で次々と生まれています。
佐賀県にある株式会社鶴商興産で製造しているのは、佐賀県産の猪肉だけを使った「さがジビエソーセージ」。独特の臭みもなく、無添加・無着色にこだわっています。
こだわりの「さがジビエソーセージ」
「ソーセージを作ろうと思ったきっかけは、普通の猪肉を食べたときに、自分が今まで思い描いていた猪肉の味とは、かけ離れるぐらい美味しかったんですね。それをどうやったら食べてもらえるか、考えたときにたどり着いたのがソーセージでした」と坂本さん。
佐賀県は、鳥獣被害の深刻な場所の1つ。2018年度は、約22,000頭のイノシシが駆除、処分されたと言います。
株式会社鶴商興産では、多くのハンターからイノシシ被害の現状や、駆除されたイノシシの活用状況などを聞き、厄介者扱いされているイノシシを資源に変えることで、佐賀の環境保全につなげようという取り組みをおこなっています。
ジビエをもっと“食の日常”に
私たちの“食の日常”として、ジビエの可能性に着目する坂本さん。
「普通に美味しいんですよ。ケモノ臭さがあるとか、血の味がするといったものではなく、きちんと処理されたものは、臭いもなく硬くないので、牛や豚にひけをとらない味になりますね」
低カロリーで高タンパクなジビエ。「さがジビエソーセージ」をきっかけに、ジビエへの理解が多くの人に広まるといいですね。
<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/miraizukan/