ラジオ発のエンタメニュース&コラム「TOKYO FM+」がお届けする、「お金と暮らしに関するお役立ちコラム」。今回は、無理なく生活費を節約する方法を紹介します。

※写真はイメージです
2021年頃から、物価高騰が続いている日本。食料品や光熱費などの値上げを皮切りに、さまざまな商品やサービスの価格が上昇する状況が現在でも継続しています。この10月にも、飲食料品の値上げは合計3024品目と、約半年ぶりの値上げラッシュとなりました。お米価格の高騰も続いており、節約を日々意識せざるを得ない人も多いのではないでしょうか。
しかし、無理な節約や我慢はストレスのもと。ストレスを溜めた結果、かえって散財してしまったら意味がありませんし、無理に食費を削って体調を崩してしまっては、余計な医療費がかさんでしまうことにもなります。
そこで、今回は無理なく生活費を節約できる方法をいくつかご紹介します!
◆【実践の前に…】まずは家計簿で支出をチェック!
具体的な節約に取り組む前に、まずは家計簿をつけて自分の収支をチェックしましょう。昔ながらの紙の家計簿でも、家計簿アプリでも、なんでもOK! 特に家計簿アプリは銀行口座や電子マネー、クレジットカードなどと連携して、自動で毎日の収支を入力してくれる機能があるのでおすすめです。
1円単位できっちりと記録しなくても問題ありません。「食費は○万円」「交際費は○万円」など、だいたいでいいので、自分が一体、何にいくら使っているのかをざっくりと把握するところから節約は始まります。
だいたいの収支を把握したら、家計簿を見ながら「どこが削れそうかな」「ここは無駄遣いだったかも」と判断しながら、具体的な行動に移してみましょう。
◆不要なサブスクを解約する
動画や音楽などを、月額定額料金で楽しむことができるサブスクリプションサービス。なかでも動画配信サービスについては、プラットフォームによって配信されている映画やドラマが異なるので、複数のサービスに登録している人も多いのではないでしょうか?
定額でサービスが楽しめるのはお得でもありますが、逆に言えば、まったく利用しない月があったとしても同じだけの料金が引き落とされてしまうということ。「特定のドラマを観るために契約したけれど、そのドラマ以外はほとんど観ていないな……」など、あまり利用していないサブスクがあれば、思い切って解約しましょう。また観たい作品が配信され始めたら、改めて契約すればいいと割り切るのも1つの方法です。
◆「固定費」の支払いを見直す
光熱費や通信費など、毎月発生する「固定費」を見直すのは節約の基本中の基本です。「今、自分が契約しているプランは適切だろうか?」と考え直してみましょう。
例えば大手キャリアのスマホを使っている場合、格安SIMに変更するだけで月に数千円の節約につながるケースもあります。大手キャリアのサービスならではの魅力もありますが、特にこだわりがないのなら乗り換えを検討するのもおすすめです。
光熱費についても、電気代を例に挙げると、「日中は不在がちで、自宅では夜に電気を使うことが多い」という人は、夜間の電気利用料金がお得になるプランが用意されていることがあります。
他にも「家賃が安い物件への引っ越し」「年会費のかかるクレジットカードの解約」「不要な保険のオプションの解約」などが例として挙げられます。「固定費」は一度見直して設定し直せば、その後は効果が継続するため、長期的に大きな節約につながるのでおすすめです。
◆部屋の掃除・整理整頓をする
「部屋の掃除がどうして節約につながるの?」と疑問に思った人もいるかもしれませんが、部屋が散らかっていると、すでに持っているものをまた購入してしまうなどの無駄な出費につながってしまいます。
定期的に部屋の掃除・整理整頓をして、自分が持っている“物”の総量を常に把握しておくことで、無駄遣いを防ぐことができます。
さらに、掃除をして出てきた不用品などは、フリマアプリで販売すれば臨時収入にもなります。試しに数回使っただけの「使いかけの化粧品類」や、「書き込みがしてある古本」など、リサイクルショップでは買い取ってもらえないようなものが売れることもあるので、ぜひ一度、アプリを覗いてみることをおすすめします。部屋のなかに意外なお宝が眠っているかもしれません。
ただし、訳アリ商品や使いかけのものを出品する際は、必ずその旨を明記するようにしましょう。また、保存状態や衛生状態が悪いもの・使用期限が切れているものを出品することは避けましょう。詳しくは、各フリマアプリの出品ガイドなどを確認してください。
日々の楽しみに直結しやすい食費や娯楽費を削る前に、まずは簡単に削れる出費から節約をして、この物価高の波を乗り切りましょう!
執筆者・加賀生馬