女優、ビッグバンド「渋さ知らズ」のメンバーとして活動する玉井夕海がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「サステナ*デイズ」。“子どものあした 大人のきょう”をテーマに、子どもたちが安心して暮らせる未来のために、「SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)」の考えを軸にした“新しい毎日”を提案します。
4月28日(木)の放送は、子どもたちに「大好きな海を大切にする気持ち」を「絵」で表現してもらって1冊にまとめた絵本「みんなのうみ」と、湘南地域の持続可能な街づくりをめざし、海の環境活動をおこなうNPO法人「湘南ビジョン研究所」の活動を紹介しました。
絵本「みんなのうみ」を紹介する玉井夕海
「サステナ*デイズ」では、2015年9月に国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」の“17の目標”に真摯に取り組む、さまざまな企業の事業活動を応援するとともに、社会変革のアクションをサポートしながら、私たちが等身大でできるさりげないサステナブル生活のヒントを探っていきます。
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番組では、2020年から「子どもたちと一緒に安心してくらせる未来を絵本にしよう!」というキャッチコピーのもと、「SDGs絵本プロジェクト『みんなのうみ』」企画を進行してきました。「SDGs」の14番目の目標である「海の豊かさを守ろう」をテーマに、子どもたちが大好きな“海”を大切にする気持ちを絵に描いてもらい、応募で集まった絵から1冊の絵本を作成していく企画です。
このプロジェクトを通して、“SDGsをもっと身近に感じてほしい”という番組の思いに賛同した日本製紙クレシア株式会社の協力のもと、1冊の絵本になりました。
玉井:今、目の前に絵本があるのですが、たくさんの絵が描かれていますね。海というと「きれい」「キラキラしている」というイメージを持つ人が多いと思いますし、そういうふうに描かれることも多いと思うのですが、どちらかというと私は「怖いな」「何があるかわからないな」と思っていて、海で泳ぐことがずっと怖かったです。
でも、「怖い」と思ったものについて、少しずつ知っていくことで怖くなくなっていく。ずっと怖いこともあるけど、怖くないこともあるっていうことが分かっていくなかで、海に守られながら、畏怖の念を抱きつつ生きています。
▼「TOKYO FM『サステナ*デイズ』SDGs絵本プロジェクトsupported by 日本製紙クレシア」特設サイトはコチラ▼
入賞作品のギャラリー:
https://www.tfm.co.jp/sustaina/minnanoumi/
――そんな「海」にまつわる絵本を制作した当番組では毎月、「海」の魅力を伝える活動や、海が大好きな子どもたちの声をお届けしています。
今回、取材にご協力いただいたのは、湘南の海を守り、未来を創る活動をおこなう NPO法人「湘南ビジョン研究所」。
今回は、「湘南ビジョン研究所」ビーチクリーンに参加した小学5年の「いろはちゃん」のコメントを紹介します!
■いろはちゃん(小学5年)
“鼻にストローが刺さったウミガメを救助する動画”を知っていますか? それを観て、「海をきれいにしたら(人間が捨てたゴミによって苦しむ)そういう生き物たちがいなくなるんじゃないかな?」と思ってゴミ拾いを続けています。
あと、私はマイクロプラスチック(直径5ミリメートル以下の小さなプラスチック)を使ったイアリングやピアスなどのアクセサリーを作っているのですが、ビーチクリーンでは(海岸に)いろんなものがたくさん落ちているので、どんなアクセサリーを作ろうかと、アイデアがたくさん湧いてきます。
小さいマイクロプラスチックを固めたり、三角の形にしたり(して作ります)。マイクロプラスチックより大きい場合、その形のままレジン(樹脂)で加工したりしています。マイクロプラスチックは海岸にたくさん落ちているので、集めて家に持って帰ったりして、洗って消毒してからアクセサリーを作るようにしています。
海は解放感があって、ゴミがたくさん落ちているのがよく見えるので、「海岸をきれいにしなきゃ……」と思います。
玉井:ありがとうございます。以前、(熊本県の)御所浦に住んでいたことがあるのですが、子どもたちが、私を海に連れて行ってくれたんです。でも、海岸にたくさんのゴミが溜まっていて、その光景を見た子どもたちが「見ちゃダメだ。これはないものだ」って言って。子どもたちは、汚れている海をすごく隠したがったんだけど、でもそこにあるものなので「みんなでゴミを拾おう!」と言って、(一緒に)拾ったことを思い出しました。
――「湘南ビジョン研究所」の活動について、スタッフの安江さんにもお話を伺いました。
■「湘南ビジョン研究所」スタッフ・安江さん
海をキャンパスにして、さまざまな事業を開催しています。例えば、空手の先生をビーチにお呼びして、ビーチで空手を教わった後にビーチクリーンをしたり、フィットネスとアートなど、いろんなものとコラボしています。環境問題に関心のない人にも、そういったものを入口にして、海の問題を知っていただく機会を提供している団体です。
(2022年2月におこなわれた)「マイクロプラスチックmeets ~ビーチクリーン~」では、大学の先生をお招きして、ビーチクリーンをした後に、拾ったプラスチックの比重を比べて、プラスチックの種類を特定する体験もさせていただきました。他にも、いろんな先生をお招きして、ゴミ拾いだけではなく、学びにもなるイベントを企画・開催しています。
この20年間、海に遊びに来る人たちは、数でいうと減っているんです。ただ、海岸に漂着しているゴミの数は、この20年間ずっと減っていないんですね。ビーチには、本当にたくさんのマイクロプラスチックがいっぱい落ちているのですが、色も形も本当にさまざまで、子どもたちは“宝探し”のように楽しみながら、夢中になって拾ってくれていますね。
玉井:海の近くで暮らしていて、海を愛している人たちにとっては、毎日毎日流れ着くゴミや、海の生き物の状況に、どうしたら良いのかわからないぐらい、胸がつぶれる思いでいらっしゃるんじゃないかと思います。それをどうしたら良いか、(「湘南ビジョン研究所」では)みんなで考えていく工夫がたくさんあるんですね。
▶▶この日の放送は音声アーカイブ「AuDee(オーディー)」でも配信中です。
<番組概要>
番組名:サステナ*デイズ
放送日時:毎週木曜 11:30~13:00
パーソナリティ:玉井夕海
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/sustaina/