アイナ・ジ・エンドがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! アイナLOCKS!」。10月10日(火)の放送では、初主演映画『キリエのうた』が13日(金)に公開されることから、“映画で演じること”について語りました。
アイナ:私が主演を務めさせていただいている、映画『キリエのうた』の公開まであと3日です。ふぁー!
2022年2月から始まった『キリエのうた』の撮影ですけど、ようやく公開されるということで。怖いようなワクワクするような、不思議な心境ですね。(監督の)岩井俊二さんの世界に、溶け込めていたら嬉しいなって思っております……!
◆“映画で演じること”について
――広瀬すずとの出会い
アイナ:私ね、右も左も何もわからない状態でお芝居の世界に飛び込んだんですよ。なので演じるということが、正直少し怖かった……。だけど岩井俊二さんの世界が昔から大好きだったので、内心ワクワクもあったの。岩井さんとの打ち合わせも楽しみだなと思って、夜も眠れないぐらいで……(笑)。打ち合わせすら楽しみだった。ただね、やっぱ始まってみると、とてもとても大変だった。
そんななか、私が唯一「この人についていけばいいんだ!」って思ったのが、広瀬すずちゃん。広瀬すずちゃんとのクランクインのときに、「こうやって演じることを“お芝居”っていうんだ」って学びました。
北海道での雪の日の撮影だったんだけど、すっごく寒くてね。すずちゃんが「一緒に着替えよう!」なんて言ってくれて……。狭いハイエースの中で、2人で「はあ、寒いね寒いね」とか言ながら着替えて、一気に距離が縮まったんだよね。
すずちゃんはそうやって朗らかな空気も出してくれるんだけど、「スタート!」って言われた瞬間の目の変わりようがものすごいのよ。「大女優ってこういうことなんだ……!」というのを目の当たりにしてね。いつの間にか、すずちゃんといるだけで自分が路花(アイナの役名)になれてたんだよね。本当に、すずちゃんのおかげで走り抜けれたなって思います。
――ダンスの経験が活きたアドリブ演技
アイナ:私は小さいときからダンスを習ってたんだけど、途中でコンテンポラリーダンスっていうのにシフトチェンジして。そこからずっとやってたんだよね。
コンテンポラリーって、振り付けって言われるものが軽くはあるんだけど、90%ぐらいはアドリブなんだよね。例えば、水になってみるとか、雷になって床を打ちつけるとかを、妄想で踊るみたいなのが自分の習ってきたコンテのダンスで。ほぼほぼ踊りがアドリブなんです。
これが、岩井さんの撮影現場と少し似てたんだよね。岩井さんって、カットをかけるのがすごく遅いっていうか……もうとっくにセリフは終わってるんだけど、全然カットがかかんなくて。役者さんたちが、自由に演じる余白を作ってくださってたのね。
だから、コンテンポラリーでやってきたアドリブを、もうここぞとばかりに楽しんでできた瞬間が何度かあったんだよね。すずちゃんとも松村北斗さんともね。「コンテンポラリーとお芝居って、似てるかもしれないな」って思ったんだよね。
自分の発想力とか、自分の神経とかを信じる瞬間……それを人と共鳴し合うっていう。これを感じたときに、「4歳からダンスを習わせてもらってて良かったな~」って。「“表現”と“お芝居”って、通じるとこがあるんだな」って、思ったんだよね。だから、何もわからない私だったけど、すずちゃんのおかげだったり、ダンスをやってきた自分だったりをいろんな発揮の仕方で表現できたなと思います。
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10月10日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年10月18日(水)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/