笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。1月21日(土)の放送は、株式会社エアークローゼット代表取締役社長 兼 CEOの天沼聰(あまぬま・さとし)さんをゲストに迎え、お届けしました。
(左から)天沼聰さん、笹川友里
天沼さんは、ロンドン大学にて情報・経営を学び、帰国後、アビームコンサルティングにて IT・戦略コンサルタントに従事。2011年から楽天に移籍し、Webのグローバルマネージャーをつとめ、2014年にエアークローゼットを創業。2015年2月に、日本初の普段着に特化した月額制ファッションレンタルサービス『airCloset』を立ち上げました。
◆日本初のサービス『airCloset』とは?
ファッションレンタルというと、ウエディングドレスや貸衣装などで多く見られますが、『airCloset』は普段着に特化しています。その仕組みについて、「お客さまのお好きなファッションのテイストや体型のお悩みなどをご登録していただくと、プロのスタイリストが(その方に似合うお洋服を)お選びさせていただき、ご提案する形でご自宅にお届けしています。そして、届いたお洋服を好きなだけ楽しんでいただき、気に入ったらそのまま買い取りいただくこともできます」と天沼さん。
利用者については、持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす“ミニマリスト”の方がいるほか、「どちらかというと物持ちの方も含めて、キーワードとしては“お忙しい方”が一番中心です。ご利用いただいているお客様のうち、お仕事をされている方が90%以上で、半分以上がママさんです」と言います。お買い物に行った際、子どものお洋服選びを優先して、自分のお洋服の買い物は後回しにしているようなママさんなどが多くいらっしゃるそうです。
また、『airCloset』ではスタイリストがコーディネートをする際、登録者のファッションタイプ診断をもとに、AI(人工知能)やデータを活用したうえで「最終的にスタイリストが数十万着のなかから、ご要望に応じて1点1点をお選びさせていただいています」と天沼さん。
過去に貸し出したお洋服で気に入ったものと苦手だったもの、年間100万通り以上にも及ぶコーディネート、実際に着用したお客さまからの感想、お客さまの居住地域などさまざまなデータを収集・活用することにより、「お客さまに似合うアイテムが、だんだん分かってきました」と話します。
◆『airCloset』創業の経緯
そもそも『airCloset』を創業したのは、「ファッションのレンタルをしようと思って立ち上げたわけではなく、人々のライフスタイルを豊かにする事業にしたいというところから始まり、全人類平等で持ってはいるけれど使い方や感じ方によっては不平等になるものが、時間の価値だなと考えました。そこで、時間があれば、本当はトレンドや着回しを楽しみたいけど、時間がなくてファッションが楽しめていない女性の方が、日常の時間の使い方を変えないまま、いろんなファッションを楽しめるようなサービスを作れないか、というのが最初の発想でした」と経緯を語ります。
創業後『airCloset』は着々と業績を伸ばし、2022年7月には、東証グロース市場に上場。天沼さんは、「この先の成長のために上場したところもあるので、これからもよりお客さまに楽しんでいただけるように、今年は“サービス改善”と“横に拡げていけるような事業開拓”の両面を積極的にやっていきたい」と力を込めます。
また、今後はレディースだけでなくメンズでのサービス展開も視野に入れているとのことで、「さらに、シニアやマタニティ、キッズ世代など(のファッションレンタル)も求められてくるのではないかと思うので、セグメント(区分)として広げていきたい」と前を向きます。
また、ファッションレンタルサービスの草分け的存在として、「サービス品質が高い状態を作り、(お客さまに)選んでいただけるよう努力し続けることは当然」としながらも、業界の活性化のためにも「他社の参入はウェルカム」と声を大にします。
◆“買う”だけではない新たな選択肢を提案
株式会社エアークローゼットでは、美顔器やシャワーヘッドなど話題の商品を月額制でレンタルすることができるサービス『airCloset Mall(エアクロモール)』
も展開しています。
「高額なアイテムもそうなんですけど、ライフスタイルのなかで実際に使ってみないとわからないもの、試してから買いたいようなアイテムを集めています」と天沼さん。
『airCloset』と『airCloset Mall』を展開している共通項として、「悩んでいる時間や、買ったけれども使わなくなってしまって残念に思う気持ちを“レンタル”という仕組みでなくしていけたら素敵じゃないかと思います。そのほうが、より消費としてもサステナブル(持続可能)になっていくし、満足度も上がるのではないでしょうか」と語ります。
最後に、「ファッションをはじめ、話題のアイテムなどを見つけるための新しい選択肢の1つとして“買わなくても試せる消費のカタチ”というものも、これから先の未来で作っていきたい」と語りました。
次回1月28日(土)の放送は、株式会社I-ne(アイエヌイー)代表取締役社長の大西洋平さんをゲストに迎えてお届けします。ボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST」で知られる株式会社I-neの事業内容についてなど、貴重な話が聞けるかも!? どうぞお楽しみに!
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聴取期限 2023年1月29日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00~20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/