アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FMのラジオ番組「坂本美雨のディアフレンズ」(毎週月曜~木曜11:00~11:30)。今回の放送は、4人組ロックバンド・怒髪天のボーカル 増子直純さんがゲストに登場。3月に最新アルバム『more-AA-janaica(モウ エエジャナイカ)』をリリースした怒髪天・増子さんが、コロナ禍での活動について語ってくれました。
怒髪天・増子直純さん、坂本美雨
1984年に北海道・札幌で結成し、メンバー全員が北海道出身の4人組ロックバンド・怒髪天。来年、結成40周年を迎えます。最新のアーティスト写真は、バンド初の“フルメイク”で話題に。
怒髪天
3月にはニューアルバム『more-AA-janaica(モウ エエジャナイカ)』をリリース。同作を引っさげた全国ツアーを5月10日(水)より開催中です。
◆インディーズ時代の楽曲は“勢い”で作っていた!?
坂本:コロナ禍で怒髪天はインディーズ時代の曲を再録されたり、楽曲提供したものをまとめられてセルフカバーしたりと、過去の作品と向き合う期間だったのでしょうか?
増子:時間があるときじゃないとできないじゃない。ただ、バンドってライブと制作の2本柱だから、ライブができなくても制作できるから、まだよかったよね。
坂本:そうですね。定期的に集まる機会はあったのですか?
増子:そうだね。ライブも「できる範囲でやろうぜ!」って言って多少はやっていた。来年は40周年なんだけど、振り返りが長くて。インディーズ時代の再録と言っても、すごい数あるから(笑)。
坂本:そうですよね(笑)。
増子:インディーズ時代が長かったからね。昔作った曲って、決めるのが嫌でぜんぶ“なり”でやっちゃってたからメロディーに正解がないのよ。まずは、そこを探して楽譜をおこすところから始まっているから、すごい時間がかかったね。
坂本:きっとレコーディングスタイルも昔とは違いますよね。
増子:そうなのよ。昔は「一発録りが一番いいんだ」っていう変な信仰もあったし。そんなことないよ。普通に録ったらそのよさもあるよ(笑)。
坂本:(笑)!
増子:「このドラム、間違ったまま入ってない?」っていうのが多々あったからね。
坂本:“勢い命”でしたか。
増子:そう。それを1個ずつ検証していく作業がね(笑)。
坂本:大人になった怒髪天(笑)。
増子:ちゃんと物事に分別がつくようになったね(笑)。
坂本:怒髪天の新しいアルバムのアー写がすごかったですね。
増子:とんでもないでしょ。もうヘヴィメタルバンドだよね。札幌の先輩の(ヘヴィメタルバンド)「FLATBACKER(フラットバッカー)」という、のちに「E・Z・O (イー・ズィー・オー )」で全米デビューするバンドのオマージュだね。ポーズも一緒。
坂本:へええ! お世話になった先輩なんですね。
増子:いまだに聴いているけど、北海道の俺ら世代はみんな好きよ。
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増子さんが出演し、1978年から活動するパンクバンド「アナーキー(亜無亜危異)」のギタリスト・藤沼伸一さんの監督デビュー映画『GOLDFISH』も現在公開中です。
<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週月曜~木曜11:00~11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/dear/