スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
4月20日(日)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
私は同性愛者です。
同性愛者は「愛」をテーマにしている場合が多いと聞きました。そこで私も恋人づくりに奔走しているのですが、なかなかできません。自分が誰かと愛し合っている姿すら想像できないのです。
やはりまだ、「運命の人」と出会う時期ではないということなのでしょうか。それとも、「孤高の人生」という道もある、ということなのでしょうか。
幼い悩みだということは承知しています。厳しいお言葉でも前向きに受け止めますので、どうぞよろしくお願いいたします。
<江原からの回答>
相談者さんは23歳と、まだお若いですよね。
「同性愛者は愛をテーマにしていることが多い」と書かれていますが、異性愛者の方は(社会の中で“異性愛”が当たり前のように肯定されているので)あまり深く考える機会が少ないのかもしれません。
一方、同性愛者の方は、特に愛について考えなければいけないことが多く、だからこそ、愛を考えるために「愛」をテーマに選ぶ方が多いのではないかと思います。
魂には「男」「女」という区別はありません。どちらの“着ぐるみ”を着てこの世に生まれてきたか――ただそれだけの話です。女性でもとても男性的な魂を持つ方もいれば、逆もあります。
さて、相談者さんは「恋人がなかなかできない」と同時に、「愛し合っている姿が想像できない」とも書かれていますね。これは、まだ心の底から愛を求め切っていないのかもしれません。恋人って、「よーし、恋人を作るぞ!」と思ってできるものではないんです。恋愛は、「今日はパスタを作るから、トマトとベーコンを買ってこよう!」というのとは違います(笑)。愛というものは、自然に芽生えるものなんです。
だから「恋人を作ろう」と普段から考えるよりも、「なぜ自分はこの人にときめいたんだろう?」と感じることのほうが大事。いろいろな人に出会い、「なぜこの人に心が動いたのだろう」と思う――そこから恋が始まるのではないでしょうか。順番が逆なんですよ、きっと。
今の相談者さんは、“頭でっかち”になってしまっているように思えます。まだ23歳という若さで、「孤高の人生」なんて決めてしまう必要はありません。それよりも、ときめくことを大切にしましょう。人と出会って、「ああ、なんて素敵な人だろう」と感じる――その延長線上に“LOVE”があります。“LIKE”から“LOVE”へと移り変わる、その過程をもっと味わってください。
昔、私が個人カウンセリングをしていた時代、同性カップルの方々のご相談を受けたことがあります。先日、久しぶりにお会いしたのですが、もうどこからどう見ても“夫婦”でしたよ。人と人とが愛し合うことの、何が悪いのでしょうか。男だろうが女だろうが、同性だろうが関係ありません。
「人を愛すること」に、“悪”は存在しないのです。差別や偏見を語る人は、その根本が見えていないのです。あなたも、どうか自信を持って生きてください。ただし、ときめきもしない、愛し合おうという気もない――そんな状態で「とにかく恋人を作ろう」とするのは違います。まずは、“心が動く”という体験を大切にしていただけたらと思います。
奥迫協子、江原啓之
●江原啓之 今夜の格言
「自分を表現することは悪ではありません」
----------------------------------------------------
4月20日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 4月28日(月)AM 4:59まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子