藤木直人、高見侑里(産休中の高見に代わり、フリーアナウンサーの尾崎里紗さんが出演)がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。2月7日(土)の放送は、スピードスケートの日本代表選手として、オリンピックに3大会連続で出場し、金メダル2つ、銀メダル1つを獲得している髙木菜那さんのインタビューをお届け。ここでは、金メダル獲得も期待される「チームパシュート」について解説していただきました。
(左から)髙木菜那さん、藤木直人、尾崎里紗
髙木菜那さんは、1992年生まれ北海道出身。スピードスケートの日本代表選手として、2014年のソチ大会からオリンピック3大会連続で出場。2018年の平昌大会では、日本人女子として初めて、オリンピックの同一大会で2つの金メダルを獲得するなど輝かしい成績を残し、2022年の春をもって競技生活を終えました。
◆チームパシュートの戦術が変化
藤木:チームパシュートは(対戦相手が)正反対のレーンから同時にスタートしますが、お互いの差というのは分かるのですか?
髙木:見えないです。コーチの顔を見て……。
藤木:顔!?
髙木:コーチの出しているオーラで“勝っている”“負けている”がちょっと伝わるぐらいですね(笑)。
尾崎:(笑)。
藤木:横目でチラッと反対側を見たりはしないですか?
髙木:前の選手との距離がすごく近いので、それをした瞬間にぶつかってしまったり、滑るリズムがずれてしまったら一瞬で終わってしまうので。
藤木:日本チームは足まできれいに揃っていて、まさにチームプレーを感じますが、近づきすぎないように距離感を調節しているのですか?
髙木:それが、今回のミラノ・コルティナ五輪でのチームパシュートは、先頭交代をする作戦がなくなりました。
藤木:え? それぞれ選手が入れ替わったりしていましたよね?
髙木:“なくなった”というのは意味が違いますね。基本的にパシュートってルールがなくて、最後の選手がゴールしたタイムで決まるんです。なので“どんなことをしてもいいから3人で速く滑ってね”という競技がチームパシュートなんです。
それで、今までは先頭を交代していく作戦が速いと言われていて、私が出ていたときも、ずっと先頭を交代しながら滑っていたのですが、今は1番手・2番手・3番手のポジションを固定して、先頭交代をせずに滑り切る作戦が主流になっています。
藤木:そちらのほうが、タイムが良いということですか?
髙木:男子の選手が、その作戦で世界記録を出したことで速いのではないかと言われ始めて、現在はそれが流行になっています。
藤木:日本チームもその作戦を取るのですか?
髙木:今回はその作戦でいきます。
藤木:つまり、妹の美帆選手がずっと引っ張るということですか?
髙木:美帆が先頭で、たぶん佐藤綾乃選手が2番手か3番手、それによって他の2人(堀川桃香選手、野明花菜選手)が2番手に入るのか3番手に入るのか変わっていくんですけど、先頭の美帆は風の抵抗をすごく受けてつらいポジションになるので、それをどうするかが2番手と3番手の役割になります。
藤木:でも、後ろにいては何もしようがないですよね?
髙木:なので、2番手と3番手は前の人を押すんです。
尾崎:手で押してあげるのですか?
髙木:片手でずっとお尻を押し続けます。
藤木:エンジンになってあげるんですね。
髙木:はい。後ろがエンジンになってあげて美帆を助けながら滑る、これが現在のチームパシュートの主流の作戦になっています。
尾崎:へぇ!
藤木:その作戦を聞けて良かったです。
髙木:ずっと押し続けてもらえると本当に楽なんです。だからこそ、後ろの2人がどれだけ先頭の美帆を助けられるかで順位が決まってくると思います。
藤木:日本チームは、世界のレべルでいうと、どれくらいの位置にいるのですか?
髙木:一番上と言ってもいいくらいなのですが、同じレベルに4つのチームが揃っているんですよね。タイム差1秒くらいのなかに4ヵ国がいるので、ちょっと失敗してしまえばメダルは獲れないでしょうし、逆に完璧に滑れば、金メダルも狙える位置にいます。
----------------------------------------------------
この日の放送をradikoタイムフリーで聴く
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
番組公式X:@SPORTSBEAT_TFM