株式会社ジャパンエフエムネットワークが制作する全国JFN系列22局ネットで放送中のラジオ番組「となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ」。意外とあなたの近くにある、地元で活躍するカイシャ。「そこに辿り着くまでの話」や「事業への想い」など、明日へのヒントになる話から、地域のお気に入りスポットまで、地域に密着してお届けする企業応援ビジネスバラエティプログラムです。パーソナリティは小堺翔太が務めます。
12月6日(土)の放送では、熊本不二コンクリート工業株式会社 常務取締役・山田タイラさんをゲストにお招きして、社内のDX化や、この業界ならではの面白さ・魅力について伺いました。
(左から)パーソナリティの小堺翔太、熊本不二コンクリート工業株式会社常務取締役・山田タイラさん、アシスタントの鬼塚えりこ(エフエム熊本)
◆膨大な数の商品を管理するためにDX化
1973年創業の熊本不二コンクリート工業株式会社は、熊本に根差した「コンクリート二次製品」の製造・販売をおこなう会社です。創業以来、工期短縮、省力化、自然との共生など、時代に即した製品を作り続け、人々の安全、安心で快適な生活環境を支えています。
車止めブロックなどをはじめ、工場内でコンクリートを製品加工したものをコンクリート二次製品といい、同社では5000種類ほどある製品を1つの工場で一括管理しています。同一工場で管理しているため迅速な対応が可能な一方で、膨大な数の製品を一括で管理することは大変ではないかと質問されると、山田さんは「そこは非常に大変です」とうなずきます。
以前はバーコードを利用して商品管理をしていたものの、機器の操作や準備の手間があったり、商品の変化に対応できなかったりするデメリットがあったとのこと。そこで同社では製品情報をクラウドで管理し、社員一人ひとりがそれぞれの端末で確認できるようにDX化を進めました。
この動きに当初は社内から反対意見が上がったものの、山田さんいわく、逆に従業員間のコミュニケーションが活発になったメリットもあったのだとか。山田さんは「みんなが頑張ってくれたので、今はすごく効率がよくなっていますね。どんなものでも慣れていけば、以前よりは使いやすくなりますし、当初あった反対意見も次第に収束していったような形です」と振り返りました。
◆山田さんが考える「新人との接し方」は?
リスナーから、「職場の新人さんをうまく指導するコツはありますか? 私は、新人さんが何かできるようになったら、必ず褒めることを心がけています」という相談のメッセージが届きました。
この質問に対し、「当たり前のことかもしれませんが、ゆっくりと、親身になって一緒に向きあうことが一番大事かなと思います」と答えた山田さん。タスクを振るときには、必ず「何を目的としている作業なのか」「なぜこの作業をしなければならないのか」を同時に伝えることで、自分の仕事がどのように次につながっていくのかをイメージできるような伝え方が大切だとコメントします。
さらに、山田さんは接しやすい雰囲気づくりをすることもポイントだと話します。「仕事以外の話をよくするように僕は心がけています」といい、「自分の好きなものを逆に紹介するのも面白いのかなとは思いますね。相手から聞くだけではなくて、『自分はこう思っている』みたいなことも言っていくのもいいのかなと思います」と、アドバイスを送りました。
◆業界の魅力は「社会貢献できるところ」
人材不足の世の中で、人材の育成・定着は、企業にとっても重要な課題です。熊本不二コンクリート工業株式会社では、人材の定着のためにどのような工夫がされているのでしょうか。
まず山田さんは、自社の社風について「個性を大事にする社風」と、一言で説明します。具体例としては、髪型・髪色は自由、多様性を尊重し、社員一人ひとりの個性を大切にすることを心がけているとのこと。山田さんは「人材不足と言われる社会ですので、いかに人材が大事なものかは僕も痛感しています。より一層、個人個人、一人ひとりに目を向けて、個性を尊重して(会社を)作っていきたい」と意気込みを語りました。
小堺から「ご自身が感じる、この業界の面白さは?」と質問されると、「道路を走っているときにパッと目に入るものが、自分たちが手がけた製品だったりします。『俺が作った道路だから』なんて話す社員もいますし、そもそもどんな人にとっても欠かせないようなものを手がけている業界でもあるので、社会貢献できるのがいいところなのかなと思います」と答えた山田さん。「これからも業界ならではの面白さを発信し続けたい」とコメントします。
最後に、「私が育った小学校で、いつか花火大会をやりたい」と山田さん。ゆくゆくは熊本を代表する企業になり、生まれ育った土地の人々に、事業とは違った形で還元していきたいとの夢を明かします。「『この会社がこの地域にあってよかったな』と言われるような会社をこれからも目指します」と、近い将来の未来像を語りました。
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音声版「となりのカイシャに聞いてみた!」
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<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国22局ネット
パーソナリティ:小堺翔太