アイナ・ジ・エンドがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「東芝ライフスタイル アイナ・ジ・エンドの『ほな、また』」。日々の他愛もない話から、日常で大切にしていることなど、リスナーからのメッセージも交えながらまったりとトークするプログラムです。時に、自身の音楽や最近の活動、アイナ・ジ・エンドが今この人と話したいと思うゲストなども招いていきます。
7月12日(土)の放送では、アイナ・ジ・エンドが自身の楽曲を紹介し、制作エピソードや楽曲に込めた思いを語りました。
パーソナリティのアイナ・ジ・エンド
◆アイナ・ジ・エンドが自身の楽曲を紹介
Apple Musicにて、プレイリスト「はじめての アイナ・ジ・エンド」の公開がスタートしました。このプレイリストには、アイナ・ジ・エンド(以下、アイナ)の代表曲やオススメの楽曲が厳選されています。アイナは「めっちゃ嬉しかったです」と喜びを語ります。
そこで、今回の放送では、アイナ自身が楽曲を紹介しながら、曲が生まれた背景や思いについてあらためて語っていくことに。最初に紹介したのは、ライブやフェスのオープニングにピッタリの曲「Poppin' Run」(2024年)でした。
アイナ:こちらは車がサーっと走っていくCM用に書き下ろした楽曲です。初めて明るい曲を全力で書こうと思って、サウンドにも全力でこだわりました。これは3月末までやっていた「ハリネズミスマイル」というツアーの1曲目でもあったりして、「ほな、また」の1曲目にピッタリかなと思って聴いてもらいました。
ダンスもかわいくてMVもハッピーでいい感じなんやけど、歌詞をよく紐解いてみると、意外と自分の“暗がり”に向き合っています。「つけてきた傷跡だってアクセサリー」とか言い切っているんですけど、生きていくのって楽しいことばかりじゃないと思うんですよ。偉そうなことは言えないけど、アイナはたまに傷ついたり傷つけられたりしております。
「そういう傷跡もアクセサリーにして生きていくしかなくない?」「暗がりに塞ぎこんでいても何も始まらなくない?」みたいな歌を書いてみました。元気がないときに、あなたの傷跡だって宝物なんだって私が伝えたいんです。よかったら聴いてください!
◆叫び声の採用は「めちゃくちゃ嬉しかった」
続いて紹介したのは、アイナが26歳のときに作った「誰誰誰」(2021年)です。ファーストソロアルバム『THE END』をリリース後、EP制作のタイミングで生まれたこの1曲は、当時のアイナにとって“悲鳴”のような曲でした。
アイナ:ワンマンライブを控えていて、曲数が足りひんから、せかせか曲を作っていた時期があったんですね。そんなときに作った曲で、私の悲鳴も入っています(笑)。よかったら懐かしみながら聴いてください。
この曲のサビをよく聴いてみたら、「イヤー!」ってギターのノイズみたいな音が入っているんですね。これって家のマイクで私が「イヤー!」って叫んだものにエフェクトをかけているんですよ(笑)。当時一緒に編曲してくださっていた亀田誠治さんに「叫び声を入れたいんです」と伝えたら、「何かが足りないと思っていたんだ。アイナさん、ナイスアイデアです!」とLINEが返ってきて、めちゃくちゃ嬉しかった(笑)!
当時、すごく忙しかった自分は悲鳴をあげることでストレス解消にもなっていたんじゃないかなと、今では思います。ライブではまた違った聴きごたえのある曲なので、そちらも楽しみにしていただければと思います!
◆自分自身と向き合って楽曲を制作
続いてアイナは、「ほな、また」にピッタリな曲として「日々」(2021年)をセレクトしました。ファーストアルバム収録のこの楽曲は、ソロとして新たなスタートを切ったアイナが、自分自身を探るように作ったといいます。
アイナ:この時期は初めてのソロ作を作るということで、ずっと家で歌っていました。お風呂に入っているとき、洗い物をしているとき、犬の散歩中、いろんな声で歌ってみるんですよ。アイナ・ジ・エンドってどんな歌手なんだろうってすごく(自分を)模索していた時期でした。
「日々」は拙い自分の日々をただただ綴った歌なので、一番ナチュラルに歌ってみようと思ってレコーディングしたんですよね。なので、「ほな、また」にピッタリな声色なんじゃないかなと思って選びました。よかったら、「ほな、また」を聴いたあとにこの曲を聴いて、夜の時間も楽しんでいただけたらと思います。
パーソナリティのアイナ・ジ・エンド
◆「宝者」はアカペラのワンコーラスから生まれた
次にアイナは「宝者」(2024年)を選曲。ドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系)の主題歌として書き下ろしたもので、「この曲は本当に上出来だなと思っています」とアイナは制作エピソードを披露します。
アイナ:自分のパワーじゃなくて、編曲の河野圭さんのおかげだなってめちゃくちゃ思っています。私がアカペラでワンコーラス歌った音源を河野さんに送ったら、鍵盤でコードを作ってくれたんですよ。そこからオーケストラのみんなにレコーディングしてもらって、こんな素敵な曲ができたんです。
私1人だったら何もできなかったんですけど、河野圭さんが“音楽”にしてくれたんですよね。咲きそうな芽に水をやり、花を咲かせてくれた感覚です。私はこの曲を通じて、周りの人に「あなたのおかげで生きているんだ」と改めて思えた曲なんです。よかったら聴いてほしいです。
この曲をライブで歌うとき、(観客席の)端から端まで手を振るように心掛けているんですよ。あなたの目がこっちを向いているじゃないですか。その目を絶対にこぼさないように、全部見てやるんだって思いながら手を振っています。曲を聴いてくれる人がいなかったら歌えないし、ライブに来てくれる人がいなかったらライブもできないので、「あなたが私の宝者です」と思いながらライブをしているので、この曲をこれからも一緒に育ててください。
◆自分自身を励ます言葉が「大丈夫」だった
最後にアイナが選曲したのは「大丈夫」(2025年)です。BiSHの解散前に書いた曲で、「自分自身を励ますために“大丈夫”という言葉を綴った」と振り返ります。
アイナ:当時の私はめちゃくちゃ忙しくて、舞台や映画の撮影が終わり、解散まっしぐらっていうときにおでこを30針も縫うケガをしたんですね。誰かにいろんな言葉をかけてほしかったんですけど、なんだか全部響かなくって。何を言われても全部プレッシャーに感じてしまったんですね。
それで、自分を励ますならどんな言葉をかけてあげたらいいんだろうと自問自答したら、「大丈夫」だって思ったんですよね。「大丈夫だよ」って言われたかったんですよね。自分が一番暗がりに落ちているときに生まれた曲だからこそ、目の前にいる大切な人を少し救い上げられるような曲になったんじゃないかなと思います。あのときに歌にして本当によかったなと思う曲を、最後に聴いてください。
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アイナ・ジ・エンドは10月1日(水)より全国9都市をめぐるワンマンツアー「革命道中」を開催します。開催場所やチケットの詳細は公式サイトをご確認ください。
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<番組概要>
番組名:東芝ライフスタイル アイナ・ジ・エンドの「ほな、また」
放送日時:毎週土曜18:00~18:30
出演者:アイナ・ジ・エンド
番組Webサイト: https://tfm.co.jp/honamata/
番組公式X:@honamata_tfm