木村拓哉が親交のあるゲストを迎え、人生をしなやかに生きていく様や、ゲストの秘めた魅力や強さに迫るTOKYO FMのラジオ番組「木村拓哉 Flow」(毎週日曜 11:30~11:55)。
3月9日(日)、16日(日)、23日(日)、30日(日)の4週にわたり、ロックバンド「ONE OK ROCK(ワンオクロック)」のボーカルTakaさんをゲストに迎えてお届けします。
この記事では3月23日(日)の放送内容を紹介。Takaさんが自身の少年時代を振り返りました。
1988年に東京都渋谷区で生まれたTakaさん。小学2年生~中学1年生の夏までサッカー少年として過ごしていました。しかし、歌手としての道を歩むことを意識し始めたのは中学生になってからだったと言います。
Takaさんは「でも当時、親には『歌手になりたい』というのは、恥ずかしくてちょっと言えてなくて」と振り返ります。
これに木村は「僕らがイメージすることしかできない、(父・森進一さん、母・森昌子さんという)実際の家の状況だよね」と話すと、「そうですね。何とも言えない家庭で育ったんで(笑)」と大きくうなずくTakaさん。
「(父母ともに歌手で)“歌”っていう家族なので。例えば、小さい頃からサッカーをやってたんですけど、親には『サッカーを辞めろ』って言われたりしていたんです。大声を出すと喉に悪いから」と話すと、木村は「待って! でもさ、『喉に悪いからサッカー辞めたほうがいいよ』っていうアプローチがあったということは、『声が大事なんだぞ』っていう、(生まれ持った声は)1つの才能、1つのギフトなんだから、っていうアドバイスだったわけじゃん」と語ります。
Takaさんは「子どものときには、それがちょっと理解できなくて。例えば夏場、2段ベッドの上で寝ていたのですが、クーラーの送風口が近めだったので、(喉に悪いからと)よく消されていたんですよね。子どもなので、暑いとクーラーをつけっ放しにして寝ちゃったりして」と回顧。
続けて「当時は、“それ、よく分からないけど”って思っていました。そういうプレッシャーがあったので。(両親とも歌手ということで)鼻歌を歌っていても(ピッチが違うなど)注意される、みたいな感じだったので(笑)。何か気まずかったんですよね。なので、とりあえず小学校~中学校1年生までは大人しくサッカーしていたのですが、クラスの子たちともあまり馴染めなかったので、中学校1年生で部活を辞めることになって。そこからですね、芸能界と言うか、踊ったりし始めたのは」と語ります。
17歳のときに本格的に音楽の道を選び、学校を辞めて、家を出たというTakaさんは「いわゆる非行ってやつですね(笑)。バイトをしながら音楽をやっていました」と当時を振り返ります。
当時の両親の反応については、「父は後になって、『ここで人生の厳しさを教えないとダメになる』と思っていたと言っていました。でも、僕としては(ワンオクの活動を通して)“やっと親の十字架を降ろすことができた”という気持ちのほうが強かったんです。何者でもない自分を初めて経験する感覚がありました」と回顧。
続けて「でも、本当に感謝でしかない。つらかった部分ももちろんあったんですけど、それを乗り越えた暁には、本当にいろいろなことに感謝できるというか、今はもうむしろ『そのときのお陰で……』っていう気持ちなので、めちゃくちゃ両親をリスペクトしていますし、ありがとうという感謝の気持ちです」と振り返りました。
木村も「今現在の立ち位置で、今までのことを振り返って笑えていたら『問題ないっしょ!』っていうことの典型的な例ですよね」と語ると、Takaさんも「そうですね」と笑顔で応えた。
番組では他にも、木村の“勝負運の強さ”などについて語り合う場面もありました。
<番組概要>
番組名:木村拓哉 Flow
放送日時:毎週日曜11:30~11:55
パーソナリティ:木村拓哉