モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜 6:00~9:00)。この記事では、10月28日(月)~11月1日(金)の放送から、ニュースを象徴する1つの数字にスポットを当てるコーナー「SUZUKI TODAY’S KEY NUMBER」で取り上げたトピックを紹介します。
(左から)吉田明世、ユージ
◆12月請求分の電気代 「500円~650円」値上げ
大手電力10社は10月30日(水)、11月使用分で12月に請求される家庭向け電気代を発表しました。政府が酷暑対策として3ヵ月に限った補助が11月請求分で終了するため、大手電力会社すべてで電気代が上昇します。平均的な使用量に基づくと、500円から650円ほど値上がりすることが予想されます。
政府は、補助金を通じた価格抑制策の延長をにじませており、補助金が電気代を左右する状態は当面続く見通しです。また、都市ガスの料金も政府による補助の終了で、今年12月請求分が大手4社すべてで平均的な使用量で200円から275円ほど値上がりします。
ユージは、「天気の状況によってお財布事情が変わってくるわけだからね。今年の夏は本当に暑かったじゃないですか。エアコンとか冷房を使わないと命に関わるような状態でもあったし、そんななかでの物価高もあり、補助金による電気代の抑制は重要だったかなと思います」と話し、今後の天候を気にかけていました。
◆衆議院選挙 自民・公明両党は過半数の「233議席」を下回る
10月27日(日)に投開票がおこなわれた衆議院選挙で、自民・公明両党は公示前の279議席を大幅に減らし、目標としていた過半数の233議席を下回りました。与党が過半数を割り込むのは、民主党政権が誕生した2009年以来、15年ぶりです。
今回注目されていた自民党派閥の裏金問題に関与した46人は、28人が落選し、18人が当選。また、9月に党代表に就任した公明党の石井啓一代表も落選しました。
この結果に、ユージは「これ、皆さんはどういうふうに捉えましたかね? まあ、裏金問題の影響が大きかったのかなと僕は思いました」と感想を口にしました。
◆積ん読事情 本読み「12人」の場合
毎月、最終火曜日は「ジュンク堂書店池袋本店」とのコラボ・キーナンバー! 今回紹介するのは、「文芸書」部門です。同店スタッフが注目作として挙げたのは、ライターで書評家の石井千湖(いしい・ちこ)さんの「積ん読の本」(主婦と生活社)。タイトルになっている“積ん読(つんどく)”とは、買ったまま読まずに積まれている本のことです。
本作の魅力について、同店スタッフは「本好きの家に絶対に存在するもの、それは積ん読。本を読むスピードよりも買うスピードが上回った瞬間から、積ん読は始まります。石井さんが本読み12人の積ん読事情を探るインタビューをした1冊。インタビューを受けるある人は、『積ん読こそが出版界を救うものだ』と熱く語り、またある人は『積ん読にこそ書物の真の価値があるのだ』と断言します。写真に収められた圧巻の著名人の積ん読の山をぜひ見ていただきたい。積ん読を語る彼らのインタビューを読めば、“みんな同じなんだ”とほっとしたり、共感したり、勇気が出ます」と解説。
ユージが「僕は、本の積ん読はないけど、好きな洋服の積ん読だったらありますよ」と自身について語ると、すかさず吉田は「そうなると、積ん服ですかね」と反応。これにユージは「お上手! いつか着ようと思っていても、結局着ないままでいて気づいたら“何か違うな”っていう自分がいて。だったら友達にあげちゃおうってことが結構あるんですよね。だから、積ん読する人の気持ちは何となく分かります。好きで買ったんだけど開けずにいるみたいな」と話し、積ん読する人に共感している様子でした。
◆警察庁が動画公開後、闇バイトを抜けたい「3人」を保護
首都圏で強盗事件が相次いでいることを受け、警察庁が闇バイトに加担しないよう注意を促す動画を発信して以降、警察当局が少なくとも3人から相談を受け、保護したことが10月29日(火)に分かりました。
このトピックを受けて、吉田は「3人が実際に保護されたことで、同じように悩んでいる方が“本当に保護してもらえるんだ”という安心・信用につながって、電話することにつながっていくといいですね」とコメント。
ユージも「実際に(警察に)頼って(闇バイトから)抜け出せた人たちがいるっていうのは、大きな救いだと思う。(同じようなことで悩んでいる人は)今からでも遅くないと思う」とうなずくと、あらためて吉田は「保護された3人のうち1人がかけた『警察相談専用電話#9110』、こちらは110番するような緊急性はないけれど、警察に相談したいとき力になってくれます。もし警察に相談したいことがある場合は『#9110』にかけてみてください」と呼びかけていました。
◆『年収103万円の壁』解消で年間およそ「7兆6,000億円」の減収
国民民主党は、年収が103万円を超えると、所得税が課税され手取りが伸びなくなる「年収103万円の壁」の解消を目指し、基礎控除などの合計額を75万円引き上げ、178万円とするように求めています。林芳正(はやし・よしまさ)官房長官は、「政府としてのコメントは差し控える」としたうえで、「単純に基礎控除の額を国と地方で75万円ずつ引き上げた場合の減収額を計算すると、国・地方で7兆から8兆円程度の減収が見込まれる」と説明しました。
ユージは、「2023(令和5年)度の国の税収は、約72兆円だそうです。これは、過去最高を更新中ということで、7兆から8兆円減るってとんでもない数字。純粋に8兆円減ると考えると、“それはどうなの?”という考え方もある」と述べたうえで、「103万円の壁を解消すると、税収は8兆円減っちゃうけれども、働きたい気持ちを抑えていた人たちが働けるようになれば、本当に払わなきゃいけないものが払えるようになるケースもあるので、それで経済が少しでも潤えば“結果的にはいいんじゃないの?”“多少は経済が回るんじゃないの?”という考え方もできるし、やっぱりこういう問題って難しいよね」と頭を悩ませる場面も。
さらには「どこに目線を置くかですよね。国民目線でいくのか、国目線でいくのか……でも、トータルで見てももしかしたらいいんじゃないかなと僕は思いました」と自身の見解を示しつつ、今後の展開に注目していました。
<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世