syudou「思春期のうっ屈をやっとここで出せる」アルバム『露骨』リリース 就活裏話も！

ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」（月曜～木曜 22:00～23:55／金曜 22:00～22:55）。7月3日（月）の放送は、シンガーソングライター、ボカロPのsyudouさんがゲスト出演。6月28日（水）リリースのニューアルバム『露骨』について、制作の背景や収録楽曲への思いなど、パーソナリティのこもり校長（小森隼／GENERATIONS from EXILE TRIBE）とCOCO教頭（CRAZY COCO）の質問に答えました。

パーソナリティのこもり校長、COCO教頭

◆社会人経験も！ 働きながら楽曲制作

こもり校長：syudou先生は、シンガーソングライターとして初の歌唱アルバム『露骨』をリリースされました。おめでとうございます！

syudou：ありがとうございます！

こもり校長：まずは……syudou先生って、社会人経験もあるんですよね。

syudou：そうなんです。2020年くらいまで働いていました。2年くらい働いていて、音楽は並行してやっていたんですけど、いい感じになってきたので辞めて……。

こもり校長：（働きながら）音楽制作もされていたんですよね？ 時間軸はどうなっていたんですか？

syudou：就職先が近かったので実家に住んでいたんです。なので、朝からフルタイムで働いて、帰ってきて……本当に親の世話になっているんですけど、全部やってもらって。（夜の）9時から1時、2時くらいは部屋にこもって、カタカタやっていました。親も音楽好きなので、そこは理解してくれて。

こもり校長：音楽1本に絞ろうと思ったきっかけとか、タイミングは何だったんですか？

syudou：1つの理由ではないんですけど……2019年の真ん中くらいが、会社を辞めるか悩んでいた時期なんです。「一緒にがんばろうよ」と言ってくださる方とかファンの方がすごく温かくて……プラス、イベントに出るようになって音楽の友達ができたんです。

こもり校長：コミュニティが広がったんですね。

syudou：そうですね。僕は山梨生まれ栃木育ちなんですけど、そこでは音楽の友達ができなくて、1人でパソコンをカタカタやっていたんです。でも仕事やイベントで都内に来たら、音楽で生活している友達ができて「世界はまだまだ広いぞ！」と。

COCO教頭：刺激になりますよね。

syudou：それで、そういう友達に相談したりして、「人生1回だからいいんじゃない？」みたいなことを言われて辞めたって感じですね。

こもり校長：いろんな人からの言葉もあったんですね。今回のアルバムを聴いたときに、その熱量というか、エネルギッシュすぎるなと感じたんです。パワーが120%フルスロットルみたいな。

syudou：そうですね。いままで引きずってきた思春期のうっ屈を、やっとここでアルバムで出せるぞ！ みたいなことだったので（笑）。ずっとラジオを聴いて曲を作って、「あ～チクショウ！ 俺はもっと！ もっと……！」みたいなものが、やっと聴いてくださる方ができて！ こういうラジオにも出られるようになったので、「今こそ……！」という気持ちで作ったので、そういう熱量になったのかなと。

COCO教頭：私はこのアルバムを聴いて、代弁してくれてる、と思うところがめっちゃありました。女性って、寄り添いや共感、みんなと合わせる、みたいなことが、生きていく上で結構大事なんですけど、曲の中での言葉選びが『アタシは自由に生きていく』とか……そこまで言うと女子から嫌われるかもしれないから言えてない部分を、「言ってくれてありがとう！」みたいな。個人的に刺さるところがいっぱいありました。

syudou：嬉しい！ 「アタシ」の歌詞ですね。やりすぎて「ちょっとこれは……」と思われていたらどうしよう、と思っていたんです（笑）。『露骨』だったらどうしよう、みたいな。よかった～……！

COCO教頭：いやいや！ めっちゃ良かったです。

◆10代から積みあがってしまった“フラストレーション”を燃料に

こもり校長：楽曲や作品を作るときのエネルギーとか燃料って何なんですか？

syudou：でもそれは……考えたんですけど、やっぱり学生の頃から脈々とあるフラストレーションとかですね。そういうものを感じない日はないし、どんどん蓄積されていくので、逆に「いつでもいけるぞ！」という状態なんです。それを宝くじみたいにパーンと取って、「今日はこれ！」みたいにして曲は作っていますね。

こもり校長：すごいよなぁ。曲を聴くと、エネルギーめっちゃもらいますもん。

syudou：ありがとうございます。だから「今日1日でこれを作った」というよりは、10代からずっと毎日地道に積み上げた……努力ではないですけど。積み上がってしまったものを、やっと今、曲として出せているという感じです。楽しくてしょうがないです。

――ここで、「アタシ」オンエア



こもり校長：この曲が、教頭の言っていた……。

COCO教頭：私が大好きな曲でございます！ 『アタシは自由に生きていく』という歌詞が、最後は『アタシは自由に生きている』に変わっているところが好きです。

syudou：ありがとうございます。

◆就活裏話「実は、TOKYO FMを受けまして……」

こもり校長：曲を聴かせてもらっている間に、syudou先生と話していたんですけど……世の中にリベンジしてやろう！ という感じが……！

COCO教頭：本当に伝わりました（笑）。

syudou：本当に情けないですよ。どうしようもなかったんですよ。

こもり校長：本当にこれがエネルギーなんだな、と思いました。

syudou：みんな！ 今はかっこつけて、かっこいいところしか見せていないけど、シャレにならなかったんだ（笑）。本当にどうしようもなかった……！

こもり校長：ちなみにですけど……就活ではどこを落ちたんでしたっけ？

syudou：実は、TOKYO FMを受けまして……。

全員：（笑）。

COCO教頭：大人たちの顔が……（笑）。

syudou：履歴書は通って、2次までですね（笑）。でも、そのおかげで今スタジオに来れているので！

COCO教頭：そうですよ！

syudou：2次では3人並べられて、「俺がラジオスターだ」みたいな、めっちゃかっこつけたことしゃべったんですよ。そしたら落ちて……（笑）。そりゃ、就活でラジオスターは取らないよな、みたいな。

こもり校長：（笑）。すごい話ですよ！ そこから時を経て、ここに座るわけですから！

COCO教頭：努力の人だよね。

syudou：だから、「俺はダメだ……」と思って聴いているみんなもわかってほしい！ 俺、全然ダメだったんですよ！ たぶん、なんとかなるんですよ……！

COCO教頭：生徒のみんなに、勇気を与えてくれていますよ。

syudou：昔の自分にしゃべりかけている、みたいにもなってます（笑）。

＜番組概要＞
番組名：SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ：こもり校長（小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE）、COCO教頭（CRAZY COCO）
放送日時：月曜～木曜 22:00～23:55／金曜 22:00～22:55
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/lock/