全国のコミュニティFMに番組配信をおこなうTOKYO FMグループの「ミュージックバード」で生放送のラジオ番組「@FRIDAY!(あっと!フライデー)」。ドラマ化された小説「居酒屋ふじ」、「国士舘物語」の著者でもある作家・栗山圭介と、女子大生ユニットMerci Merci (メルシーメルシー)のリーダー的存在で現役の東京ドームビール売り子ナンバー1の内田ゆめがパーソナリティを務め、世の中の出来事にあっと驚く奇想天外な発想で切り込みます。
3月15日(金)の放送では、「空き家問題」に注目。空き家買取事業を手掛ける株式会社AlbaLink(以下、アルバリンク)の代表取締役・河田憲二さんをゲストに招き、日本で増え続ける「空き家問題」の現状や解決法を伺いました。
(左から)内田ゆめ、河田憲二さん、栗山圭介
◆空き家買取事業者に聞く「空き家問題」
近年よく見聞きする「空き家問題」。日本では空き家が増え続けており、総務省の調べによると、2018年時点の空き家は849万戸。20年間で1.5倍に増加しています。少子高齢化や地方の人口減少の影響などもあり、高齢者のみの世帯や高齢者の単身世帯の家が空き家になるケースが増えています。一方で、新築の需要は高まっており、新しい家が増えるなか、古い住居が空き家のままになっている現状があります。
河田さんが代表を務める「アルバリンク」では、空き家買取の事業をおこなっており、古くなった家や“訳あり物件”の買取もおこなっています。アルバリンクでは訳あり物件を大きく4つに分類しているとのこと。
1:物理的瑕疵(かし)
雨漏りや耐震強度の不足など、物理的な不都合が存在する物件
2:事故物件
前居住者が事件や事故で亡くなった物件
3:法律的瑕疵
法律上再建築が困難な物件
4:環境的瑕疵
近隣建物からの環境要因によって不具合が発生する物件
アルバリンクには月数百件の空き家買取の問い合わせがあり、空き家の状況も様々だと言います。「地方の空き家を相続されてしまって、使い道もないし、そのままでは賃貸に出すこともできない。固定資産税が無駄にかかってしまっているだけのような方が結構いらっしゃいます」と河田さんは話します。
行政や自治体でも空き家に関する制度はありますが、うまく機能していないケースも少なくありません。「僕らのような民間が頑張って、どう活用していくのか(を考えて)取り組んでいかないと、空き家問題は解決しないと思っています」と河田さんは断言します。
空き家では換気による空気の循環がなく、水道管などの施設も使われない状態となります。そのため、想定しているよりも早く家の傷みが進行してしまうケースも。また、空き家から発生する悪臭や、放火や不法投棄などのターゲットになる可能性など、物件所有者の経済的な問題以外にも様々なリスクを抱えることになります。
そこで、空き家物件の新たな活用法として、賃貸物件はもちろん、インバウンド向けの民泊、シェアスペースといった「空き家の有効活用」を検討することが重要です。「僕らがどんな活用方法があるかを見出して、いろいろな観点で空き家を有効活用する方法があると思っています。そこにもどんどん向き合っていきたいと考えています」と河田さん。発言を受け、栗山は「ただ買い取るだけではなく、活性化を見据えて新たなプレゼンテーションもできますね」とコメントしました。
何かしらの事情で空き家を手放すことができず、思い悩んでいる人は現在たくさんいます。リスナーに向けて、河田さんは「僕らは皆さんが抱える悩みに対して、全力でお話しをさせていただければと思っております。アルバリンクは“もったいない”というところで事業を始めているので、使えるものは有効活用するのが一番いいと思います」と語りました。
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<番組概要>
番組名:@FRIDAY!
放送日時:毎週金曜日 14:00-16:55(生放送)
パーソナリティ:栗山圭介、内田ゆめ