スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
11月2日(日)の放送では、努力しない同級生への対応に悩む大学生に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
私は努力をしない人が嫌いです。大学の同級生に、テスト前になると必ず「ノートを見せて! 答えを教えて!」と言ってくる人がいます。私が真面目に課題をやっているのを知っているからだと思うのですが、正直、自分で頑張って解いてくださいと思っています。
でも同時に、もっと寛大になるべき、人助けと思って協力すべきなのでは、と悩みます。
彼女の「解答を見せて」という質問で1日モヤモヤしている私を何とかしたいです。昔から要領のいい人に使われるところがあるので、今後どうしていけばいいのかアドバイスいただけますと幸いです。(20歳・女性)
<江原からの回答>
「ノートを見せて、答えを教えて」と言う人は、「必ずしも、絶対に怠け者だろうか?」という視点で、まず考えてみてほしいのです。
怠けて遊んでいて、そういう人もいるかもしれない。でも、私は「怠けて遊んでいること自体が不幸」だと思うのです。
恐らく相談者さんは、ご自身で自分のことは見えないと思うのですが、すごい努力をして頑張っているわけでしょう。この「頑張れている自分って幸せだ」と思ったことはありますか?
もしかしたら、頑張っていることが負担だと思っているのではないでしょうか。負荷をかけていると思うから、「私は自分の力でやったのに、なぜ教えなければいけないのか」と、このように考えがちになる。
人生には、勉強などをしていても何か楽しくない、迷路に入ってしまうというときがあります。誰だって輝きたいじゃないですか。
幸せな人は意地悪しません。それと同じで、充実している人は「ノートを見せて」「答えを教えて」とは言いません。
もしかしたら、勉強についていけていないのかもしれないし、大学に入ったものの面白くないのかもしれない。あるいは、家庭に何かいろいろ問題があって、なかなか集中できないのかもしれない。
今の時代、奨学金をいただいて働きながら大学に行っていて、それこそ勉強をまともにする暇もない、寝る暇もないという人もたくさんいます。
そうした裏側の事情まで、相談者の方は見ることができません。ただ、「幸せな人は意地悪しない」これだけは単純だと思います。
先生などに「成績が良いな!」と褒められて、バリバリやれている優等生な自分を見られる人は、幸せだと思うのです。
誰もが、本当に何か身につかなかったり、なかなか学校がうまく行けなかったりという時代もあれば、上位に入れたりするときもあったりします。その違いは、やはり物質的なことを含めての精神の安定です。あとは友達に恵まれていたりとかすると、すごく勉強を頑張れたりします。
ですから、勉強を頑張れない人にも言い分があるということなのです。
相談者さんは、もしかしたら1つ、幸せに気付けていないかもしれない。「自分はそうやって頑張れている」という「頑張れている幸せ」「できちゃっている幸せ」です。
ちゃらんぽらんな感じに見える人、ちゃらんぽらんに生きている人イコール幸せ、ではないと思うのです。「ちゃらんぽらんしかできない今」を生きているのは、かわいそうだな、と。
だから、幸せな人は意地悪しない。充実している人は、ちゃらんぽらんにはならない。その視点を持つと、モヤモヤはしないのではないでしょうか。
そして、今の状況を乗り越えられるのであれば、「ノートを見な」と、見せてあげようという、何かそういう気持ちになれたら良いなと思います。
相手がもしかしたら、いま私が言ったような人だと想像すると、ちょっと見方が変わるでしょう。相手を変えようとしてはいけません。自分が変わりなさい。それが一番楽なのです。相手を変えるのは大変ですが、自分は変えられる。
自分がその相手の見方、捉え方、与え方を変えると、すごく楽しくて楽なことになります。もしかしたら、その甘えてくる人たちが後々には、「実はね」と、「あの時助けてもらってありがとう」「バイトで必死だった」と言うかもしれません。
そんな視点を“愛の視点”に変えると良いでしょう。
江原啓之、奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「自分視点は迷路に入ります。相手を愛して視野は開けます」
<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子