スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
2月11日(日・祝)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
私の父は80代で1人暮らしをしています。母は10年前に病気で他界しました。子どもである私たち娘は、それぞれ家庭を持ち、離れて暮らしています。全員女で跡継ぎはいないので、父が亡くなった後、葬式や年忌はどのようにしてほしいかを父に聞いたところ、「お葬式は普通にやってほしいが、年忌については何もしなくて良い」とのこと。
年忌は何のためにするか存じ上げませんが、成仏の手助けをするというようなイメージでした。年忌をしないと成仏しづらくなってしまわないか心配です。父の言うとおりにして大丈夫なのでしょうか?
<江原からの回答>
江原:成仏できない人は、この世に執着があるから成仏できないのです。子どもや孫のこと、自分の土地、田畑とか……その執着をなくすことが成仏なんです。この世にさまよう魂は、執着があるからさまようのです。
幼い子を残して亡くなってしまった親御さんは、死にきれないと思うんですよ。たくさんの魂を見てきましたが、やはり子どもが心配で逝けないという人だけには、「逝きなさい」とは言えなかった。かわいそうで、「ある程度まで見届けなさい。それで満足したら逝きなさい」と伝えましたよ。
話は変わりますが、「年忌」は何のためにあるかというと、たとえば、「春と秋の交通安全運動」っていうものがありますよね。(交通安全は、春と秋だけ気をつければいいというわけではなく)「交通ルール・マナーを守って事故に気をつけましょう」ということを思い出すためにやるものですよね。
お彼岸も同じです。要は“(故人を)忘れちゃいけないよ”っていうことのためにあるだけなので、別にお彼岸自体は大事じゃないんです。だから年忌も大事ではない。毎日が年忌だと思っていれば良いのです。
私がよく知っているホスピスのチャプレン(教会外で働く聖職者)さんから聞いた話ですが、亡くなる人はみんな「私のことを忘れないでね」って言うそうです。だから必ず「あなたみたいな個性の強い人、忘れるわけがないわ」って伝えると、嬉しそうな顔をするそうですよ。だから人というのは、最期にやはりどこかでみんなの心に残っていてほしいって思うようです。
どこにいようが、何だろうが、「お父さんのこと忘れるわけがないわ」と言っていたら、もうそれが一生分の年忌なんですよ。
ちなみに私は、お葬式は重要だと思うんです。故人が「自分は死んだ」ということに気づかないといけない。そこで区切りをつけて、あの世に逝こうという気になるので。そういう意味ではお葬式は大事。でも、年忌なんかどうでもいいのです。このお父さんは素晴らしいですよ。
奥迫協子、江原啓之
●江原啓之 今夜の格言
「理(ことわり)は大切。理に適っているか?を確認して生きてください」
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2月11日(日・祝)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2月19日(月)AM 4:59
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子