三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの岩田剛典がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「岩田剛典 サステナ*デイズ supported by 日本製紙クレシア」(毎週土曜8:00~8:25)。“子どものあした、大人のきょう”をテーマに、未来に向けて“夢のあるバトン”となるSDGsアクションやエンタテイメントを紹介していきます。
「Focus on SDGs」のコーナーでは、未来に繋がるさまざまなSDGsアクションを紹介。今回の放送では、現在放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」のモデルとなった日本初の女性弁護士の1人であり、初の女性判事および家庭裁判所長となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんに注目しました。
パーソナリティをつとめる岩田剛典
◆朝ドラ「虎に翼」主人公のモデルとなった人物とは?
今回は「SDGs 目標5 ジェンダー平等を実現しよう」がテーマ。NHK連続テレビ小説「虎に翼」で法律考証を担当している明治大学法学部教授・村上一博さんから、日本初の女性弁護士について伺いました。
岩田も出演する朝ドラ「虎に翼」で、伊藤沙莉さん演じる主人公・猪爪寅子のモデルとなっているのは、日本で女性として初めて弁護士、裁判所所長となった三淵嘉子さん。
三淵さんは明治大学専門部女子部(現・明治大学短期大学)を経て、明治大学法学部に編入。卒業後は高等試験令による司法科試験に合格して、日本初の女性弁護士となりました。
まずは村上さんから、弁護士として活動を始めた昭和初期・戦前の法曹界で、三淵さんたち女性が期待された役割について伺いました。
女性弁護士は当時、女性の離婚訴訟、女性が罪を犯したときの弁護士として受け止められていたそうです。村上さんは「三淵さんたちも、女性たちを救う思いは大変強かったと思いますが、そこに留まらずに“男性と同じような弁護士の仕事をしたい”という気持ちも持っていたようです」と解説します。
しかしながら、当時は戦争状態。記録に残っている三淵さんの弁護が依頼を受けた記録は離婚訴訟でした。村上さんの説明を受け、岩田は「当時の日本は男尊女卑の考えが染み付いていた国でしたので、女性が人を裁くことがはばかられていたということですよね」と時代背景について考えます。
戦後、男女平等が憲法で謳われるようになり、裁判官や検察官になれるのではないかと考えた三淵さんでしたが、人事課からは「前例がない」という理由で承諾がおりませんでした。
そのようななか三淵さんに転機が。「法律が新しくなる時期でしたので、法務省としては『法律改正のお手伝いとして“事務官”として働きませんか?』と提案され、それが彼女にとって良かったわけです」と村上さんは解説します。
その後、三淵さんは事務官として「GHQ(連合国軍総司令部)」による民放の改正、男女平等の家族法を作る仕事を経験し、のちに裁判官への道を歩むことになります。
岩田は「少しずつ変わってきたのは、まさしくこの時代だったんだとお話を聞いて感じました」と聞き入っていました。
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音声版「岩田剛典 サステナ*デイズ」
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<番組概要>
番組名:岩田剛典 サステナ*デイズ supported by 日本製紙クレシア
放送日時:毎週土曜 8:00~8:25
パーソナリティ:岩田剛典