作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。4月30日(日)の放送は「村上RADIO公開収録~懐かしのアトランティック・ソウル with スガ シカオ~ @The Haruki Murakami Library」をオンエアしました。
今回は、3月24日(金)に早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)でおこなわれた公開収録の模様を放送。ゲストにスガ シカオさんを迎え、スガさんの音楽ルーツの1つでもある1960年代のアトランティック・レコードの音源を中心に、音楽を聴きながら古いソウル・ミュージックについて熱く語り合いました。
この記事では、アレサ・フランクリン「Call Me」について語ったパートを紹介します。
◆Aretha Franklin「Call Me」
村上:僕の次の曲はアレサ・フランクリンです。アレサ・フランクリンもオーティスと同じで、オリジナルもすごいけどカバーもすごい。じつは僕は「マイ・ウェイ」という曲が嫌いで、ほとんど聴かなかったんだけど、アレサの「マイ・ウェイ」を聴いたらひっくり返って。こんないい曲だったんだと思って。
スガ:もう、こんな歌手はもう二度と出てこないだろうと言われていました。アレサは2018年に亡くなってしまったんですよね。
村上:アレサ・フランクリンとオーティスは、その当時はすごかった。
スガ:二大巨頭というか、アトランティックの中でも飛びぬけて売れていたし、人気があった。
村上:ああいう人はもう出てこないですね。
スガ:いやあ、声も歌い方も独特すぎますよね。
村上:アレサいきます。僕の好きな「Call Me」。
スガ:いいっすね。
*
村上:(出だしを聴いて)いいなあ。
スガ:いやあ、つかまれちゃうもんなあ。後ろで演奏しているのはサザン・ソウルの連中ですけど、でもアレサが歌うとゴスペルになっちゃうんです。匂いがね。
村上:これはマッスル・ショールズ?
スガ:そうです。アトランティックと契約していたレーベルはメンフィスのスタックスと、アラバマにあるマッスル・ショールズという、その2つが主にサザン・ソウルを量産していました。そのマッスル・ショールズのほうのフェイム・スタジオから出ているのが、パーシー・スレッジとアレサ・フランクリンですね。
村上:音がいいですね。
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聴取期限:2023年5月8日(月)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:村上RADIO公開収録 ~懐かしのアトランティック・ソウル with スガ シカオ~ @The Haruki Murakami Library
放送日時:4月30日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
ゲスト:スガ シカオ
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/