株式会社ジャパンエフエムネットワークが制作する全国JFN系列22局ネットで放送中のラジオ番組「となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ」。意外とあなたの近くにある、地元で活躍するカイシャ。「そこに辿り着くまでの話」や「事業への想い」など、明日へのヒントになる話から、地域のお気に入りスポットまで、地域に密着してお届けする企業応援ビジネスバラエティプログラムです。パーソナリティは小堺翔太が務めます。今回は、エフエム高知で放送中の「Hi-Six Radio JAM」パーソナリティの加藤結がパートナーを担当。
7月4日(土)の放送では、先週に引き続き株式会社ダイセイ 代表取締役社長の野村匠(のむら・たくみ)さんをゲストにお招きして、今年3月に完成したばかりの新社屋に対する従業員の反響や、「人」を主軸にした経営哲学について話を伺いました。
(左から)アシスタントの加藤結(エフエム高知)、株式会社ダイセイ 代表取締役社長 野村匠さん、パーソナリティの小堺翔太
◆従業員と家族をつなぐ新社屋
株式会社ダイセイは、清掃業務や配送代行、廃棄物の片付け、空き家管理など、地域の困りごとに向き合いながら事業を広げてきました。今回の収録は、3月に完成したばかりの新社屋で実施。社内を巡ると、明るく機能的な空間が広がり、事業同士のつながりも自然と伝わる設計になっています。
新社屋建設の背景について、野村さんは「サービス自体も大きくなってきて、どんどん増えていくなかで動線が悪くなっていった」と説明。「ここらへんで1回まとめよう」という考えから、新たな拠点づくりを決断したといいます。
一方で、野村さんが重視したのは効率だけではありません。「働いてくれている方もご家庭があって、家に帰ればパパであってママでもある」と話し、仕事に誇りを持てる会社でありたいと考えています。業務のなかには汚れを扱う仕事もあるからこそ、「従業員の家族の方々が『かっこいい会社で働いているんやな』と思ってもらえる会社でありたい」という思いが、新社屋づくりの土台になりました。
その考えを象徴するのが、執務スペース近くに設けられたキッズルームです。開設のきっかけはコロナ禍の経験でした。野村さんは、「自宅待機になる児童の方々が多いなかで、前の社屋のときは(十分な対応ができずに)すごく困った」と振り返ります。新社屋では、親が働いている近くでゲームをしたり、宿題をしたりできるようにと、子どもが安心して過ごせる環境を整えました。
移転先に高知県春野町を選んだ理由には、安全面への配慮もありました。旧社屋は南海トラフ地震による浸水想定エリアにあり、野村さんは「従業員の方々の安全と命を守るためにも、この高台への移転に決めました」と説明します。街中から離れることへの不安はあったものの、移転後は「案外近いね」という声もあったそうです。
当初、旧社屋の近所に居を構えている従業員のなかには、退職を選ぶ人もいたそうです。しかし完成後、元従業員たちが「すごくかっこいい会社ができた」と噂を耳にし、再び戻ってくるケースもあったといいます。新社屋は働く環境を整えるだけではなく、従業員やその家族、そして一度離れた人とのつながりをあらためて生み出す場所にもなっています。
◆若者の挑戦を支える職場づくり
事業を広げ続けていくなかでダイセイが重視しているのが、人が働き続けられる環境づくりです。人材確保について問われた野村さんは、自社の事業はAI化が難しく、人の手によって支えられている仕事だと説明します。だからこそ、「働きやすい環境というのは常に意識して取り組んでおります」と、制度や職場環境の整備を進めてきたそうです。
その取り組みは、高知県の「ワークライフバランス推進企業」認定にもつながっています。年5日のリフレッシュ休暇制度や短時間勤務制度、育児・看護・介護休暇、男性育休などを導入しています。
野村さんは、「昔は年間休日70、80日くらいが当たり前の業界だった」と振り返ります。一方で、その働き方に違和感があり、「自分が休みたいから休みを増やそうと思った」と率直に語りました。改善を重ね、現在は年間休日110日台まで拡大しましたが、「あと10日くらいは増やしたい」と続けます。
背景にあるのは、「プライベートが充実していなければ、仕事でいいパフォーマンスは発揮できない」という考えです。休暇制度も働く環境づくりの1つと捉えており、社内イベントなどを続けるなかで、従業員同士のコミュニケーションや表情の変化も感じているといいます。
その根底にあるのは、人を主軸にした経営です。「人がすべてだと思っている」というように、長い時間を共にする従業員同士が気持ちよく働ける関係づくりを目指しています。
野村さん自身も、会社員や貿易会社経営、食品卸営業など異業種を経験してきました。祖父が創業した会社へ戻った理由については、「今まで自分がチャレンジしてきたことを試せるのがこの会社なのかなと思った」と振り返ります。
現在、野村さんが特に手応えを感じているのが、若い世代との新たな出会いです。定時制高校に通う生徒や、かつて家に引きこもっていた若者たちが同社で働き始める機会も増えており、受け入れを通じて新しいつながりも生まれています。野村さんは「うちの会社を(キャリアの)スタートとして活用してもらって、そこからいろんなところに羽ばたいてもらっても全然いいと僕は思っている」と、寛容な育成方針を明かしました。
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音声版「となりのカイシャに聞いてみた!」
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<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国22局ネット
パーソナリティ:小堺翔太