スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。9月3日(日)の放送では、リスナーの皆さまからお寄せいただいたメッセージを紹介。江原が、さまざまなアドバイスをお届けしました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
児童虐待死のニュースを耳にすると、胸が締め付けられる思いになり、涙が止まりません。「人間は平等に生きられないのか?」と思います。
“子どもは親を選んで生まれてくる”と言われていますが、あまりにも残酷ではないかと思います。亡くなった子どもたちは成仏されるのでしょうか?
<江原からの回答>
江原:「子どもが親を選んで来るんですよ」ということを言うと、「じゃあ、虐待を受ける子もそうですか?」と言う人もいますよね。子どもは親を選んで生まれてきます。しかし、選ぶのは親だけではなく、生まれる国、地域、隣の人も全部選んでいるのです。そうなると、親だけの責任ではないのです。
「あまりにも残酷じゃないか」と言う人たちは、その家の子どもというのは親だけが面倒を見るものだと決めつけていますよね。そうすると、他人の家の子どもには無関心になる。街で何か気になる子どもを見かけても「下手なことを言うと良くないから……」「通報すると厄介なことになるから……」と、気に病んでしまいますよね? 自分自身が育てるぐらいの気持ちで、他人の子どももうちの子、うちの子も他人の子という気持ちで、みんなが家族というようにしないと。「子どもは親を選んで生まれてくる」という言葉には、そうした物質的価値観、差別的な意味合いは含まれていません。
奥迫:なるほど。子どもは親の所有物だという考えが、物質的価値観なんですね。
江原:残念かもしれませんが、子どもが未熟な親を選んで生まれてくることはあります。でも、ここで忘れてはいけないことが2つあります。
1つ、幸せな人は意地悪をしない。誰が鬼の母になりたいでしょうか? きっとみんな「良いお母さんでいたい」って願っていたと思います。結婚して、子どもを育んで、愛に満ちて生きたいって、誰もが思うはず。鬼畜みたいな親になりたいと思って成長する人はいないと思うんですよ。だから、そういうふうになってしまう人生があるんだということをまず1つ理解しておかなければなりません。だから私は必ず言うんです。「苦しいとき、抱え込むな」って。子どものためにも「放る勇気を持ちなさい」と。
「子どもに、つい手をあげそうになる」という相談を受けることもあります。そうしたとき、私は「相談所とか、いろいろなところに相談に行きなさい」と答えるんです。子どもを預かってもらうとか、一時的にちょっと距離を置くだけで自分も立たせるんですよね。
そして2つ目。子どもは、実はみんなの子、地球の子という考えです。相談者さんは正しいですし、責める気はありません。しかし、虐待をされている子を思って胸が締め付けられる思いになって涙が止まらないのだったら、子どものことを考えて何かやっていますか?
例えば、私はプラン・インターナショナル・ジャパンという、子どもの権利を推進する国際NGOに寄付をしています。世界で大変な状況にある子どもたちに、少しでも援助しようという思いでやっています。そうしたアクションも1つの手だと思いますよ。
奥迫:かわいそうだと思うのであれば、自分で行動を起こす。他人ごとではなくて、みんなの子どもっていう意識で、何かしら自分も参加してみませんか? っていうことですね。
江原啓之、奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「“愛”の反対は“無関心”なのです」
----------------------------------------------------
9月3日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年9月11日(月) AM 4:59
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/