本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの番組「Skyrocket Company」。6月2日（木）放送の「スカロケ移住推進部」のコーナーでは、地域とのつながりかたを提案する雑誌「TURNS（ターンズ）」プロデューサーの堀口正裕さんをゲストに迎え、「地域活性化の取り組みにおける事例」を教えていただきました。

堀口正裕さん

◆移住者の数が6年間で400倍に！
堀口さんが移住者の獲得成功事例として真っ先に挙げたのは、このコーナーでも今年3月、昨年、一昨年の放送で紹介したことがある「愛媛県西条市」。

実は、この放送を聴いた当番組のリスナーのなかからも「2組10名の方が（西条市へ）移住している」と堀口さん。西条市への移住者の数は、2015年が3人、2016年が10人と推移していましたが、「ここから快進撃が始まって、2017年には106人。そして、2021年はなんと1,177人が移住しており、この6年でおよそ400倍になったほど！ 西条市はすごい」と実績を語ります。

西条市内は「うちぬき」と呼ばれる地下水の自噴井が広範囲にあること、自然が豊富で海や山が近くアクセスが良いことに加え、「何より自治体の職員さんの熱意がすごい。1組1組やりたいことや希望を聞いて、それに応えていくようなオリジナルツアーがすごく人気がある。そうした努力もあって移住者が増えていった」と分析します。

◆課題解決型のワーケーションで注目の地域とは？
続いて、“ワーケーション”を機軸に活気あふれる地域となった事例として紹介したのは、長野県千曲市（ちくまし）と愛媛県今治市（いまばりし）。

ワーケーションとは、“ワーク（仕事）”と“バケーション（休暇）”を組み合わせた造語で、観光地や帰省などの休暇先でリモートワークをおこなうことで、コロナ禍における新たな働き方として、耳にする機会も増えました。ただ単に旅先で仕事をするだけでなく、「最近では、地域の課題を解決するタイプのワーケーションが注目されている」と堀内さん。

ワーケーションでその地域を訪れた人が、地元の農家や事業者などが抱えている悩みに寄り添い、自身のスキルや知見を用いて課題を解決する事例が見られるそうです。

また、地域の高齢の事業者のなかには、次世代に事業を引き継ぎたくても後継者がおらず、黒字なのに泣く泣く休廃業せざるを得ないケースが「毎年5万件ぐらいある」と現状を説明。

そんななか、身内や親族ではない第三者が新しいアイデアや、これまでの経験やスキルを活かして新しい形で事業を継承する「継業（けいぎょう）」による成功事例も。堀口さんは「ゼロから起業するよりも、建物や土地、お客さんやその地域からの信頼なども引き継いで始められるメリットがある。これからもっと継業が広がっていくのでは」と予見します。

近年リモートワークが進み、業種によってはインターネット環境さえ整っていれば、場所を選ばず、どこでも仕事ができる時代となっており、「転職しなくても移住が可能な場合もあるので、まず自分が好きな場所や地域があったときに、その場所で仕事を見つけるのか、二拠点生活のうちの1つにするのか、あるいは『地域おこし協力隊』としてそこに行くのかなど、その地域とどう関わるかを自分のなかで決めていただければ、その関わり方に合った自治体の相談員がいますので、そこに相談していただく。また、リアルでもオンラインでも気軽に参加できるイベントがたくさん開催されているので、ぜひ積極的にチェックしていただければ」とおすすめしていました。
　
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なお、6月15日（水）～17日（金）の3日間、「NEXT地方創生.オンライン展示会」が開催されます。

この展示会は、テクノロジーとエンタメ、2つの軸を通じて地方創生に取り組む自治体や企業の出展社から、地域活動における事例、解決策、ヒントなどを学べるイベントです。

「地域のことを知りたい」「事例を聞いてみたい」「地域活性化に取り組む企業の話を聞いてみたい」など、地域課題解決に取り組む自治体のニーズや、企業の地域貢献の取り組みに興味のある方は、ぜひ参加してみてください。

＜番組概要＞
番組名：Skyrocket Company
放送日時：毎週月～木曜17:00～19:48
パーソナリティ：本部長・マンボウやしろ、秘書・浜崎美保
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/sky/