今回の放送は、歌手の坂本美雨(さかもと・みう)さんがゲストに登場。番組の名物企画「明日カラオケで歌いたくなる! しらスタのソングコメンタリー!!」では、坂本さんのニューアルバム『Something True』に収録された楽曲「If I must die」をピックアップ。しらスタのボイストレーナー目線で解剖される超高度な歌唱テクニックから、ガザの詩人が遺した言葉に込められた深い祈りまで、音楽とボーカルの魅力を熱く語り合いました。
今回の放送は、歌手の坂本美雨(さかもと・みう)さんがゲストに登場。番組の名物企画「明日カラオケで歌いたくなる! しらスタのソングコメンタリー!!」では、坂本さんのニューアルバム『Something True』に収録された楽曲「If I must die」をピックアップ。しらスタのボイストレーナー目線で解剖される超高度な歌唱テクニックから、ガザの詩人が遺した言葉に込められた深い祈りまで、音楽とボーカルの魅力を熱く語り合いました。
坂本:はい。ちょっとシリアスなお話になりますけれども、「If I must die」は日本語に訳すと「私が死ななければならないのなら」というタイトルです。これは、イスラエルの空爆で殺されてしまったガザの詩人であり文学教授でもある、リフアト・アルアライールさんという方が遺された詩なんです。2023年12月に亡くなられる前、インスタグラムに残してくれた詩がこちらで。ご自身が狙われていると分かっていた中で、娘さんに向けて残したメッセージなんです。
しらスタ:ソングコメンタリー、スタート! ……と曲を流す前に! 聴いてくださっている皆様に注目してほしいポイントがあります。歌詞の冒頭「If I must die, you must live(私が死ななければならないのなら、あなたは生きなくてはならない)」という英語詩があるのですが、「If」の「f」の音がめちゃくちゃ長いんですよ。「If......must die」って。そして「you must live」の「must......live......」のところにビブラートが入っています。「If」の「f」の長さとビブラートを感じてお聴きください。
――音源再生:「If I must die, you must live」~
しらスタ:ストップ!
坂本:緊張感があります(笑)。
しらスタ:「If I must die」……言葉にすると安っぽくなってしまうかもしれないのですが、覚悟というか、それが「If」の「f」に聴こえるわけです。「If I must die」と溜める。そして逆に「you must live」は真っ直ぐではなく、「you......must......live......」と震えている、泣いているように聴こえる。リフアトさんがどういう気持ちで詩にして、それを美雨さんがどう歌に昇華させたんだろうと思うと、このビブラートと「If」の長さがエグすぎて!
――音源再生:「sees the kite, my kite you made, flying up above and thinks for a moment an angel is there bringing back love~」
しらスタ:「エンジェル」というフレーズを美雨さんのように歌えるようになったら、音域も広がるし声も枯れなくなります! そして「sees the kite, my kite you made(あなたが作った私の凧を見る)」という歌詞の通り、布と糸は「凧」を作るためのものでした。ガザという地域は高い壁に囲まれて身動きが取れない場所ですが、空へ飛ぶ凧は非常に象徴的な存在なんですよね。