杉浦太陽と松井玲奈がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。
5月31日(日)の放送テーマは、「常識が変わる! 生活道路は法定速度 30km/hへ」。警察庁交通局交通規制課の平野雄介(ひらの・ゆうすけ)さんから、生活道路における法定速度の見直しについて話を伺いました。
(左から)松井玲奈、平野雄介さん、杉浦太陽
◆生活道路での交通事故が深刻化
「生活道路」とは、中央線のない比較的狭い道路のことを指します。主に地域住民の日常生活に利用される身近な道路ですが、今年9月から大きなルール変更がおこなわれます。まずは、交通ルールの基本を改めて確認しましょう。
【自動車運転 常識クイズ】
青信号は「進むことができる」。赤信号は「止まれ」。では、黄色信号は?
【答え】
原則、止まれ
道路交通法施行令では、黄色信号は「停止線を越えて進んではいけない」と定められており、基本的には赤信号と同じ扱いです。ただし、停止線に近すぎて安全に止まれない場合は、そのまま進行できるという例外もあります。
【自動車運転 常識クイズ】
住宅街の生活道路を60km/hで走り抜ける車がいました。そこは、道幅の狭い道路ですが、道路標識や道路標示はありません。この車のドライバーはスピード違反になる?
【答え】
スピード違反にならない
現在の法令では、道路標識や道路標示がない限り、一般道路の法定速度は60km/hであるため、60km/hで走った事実だけでは違反になりません。平野さんは、現行の道路交通法について、「施行されたのは1960年ですが、それよりも前から、道路の造りや車両の性能などを考えて、一般道路の自動車の法定速度の上限は60km/hと定められていました。車種によって若干の変遷はあるのですが、この上限は現在まで変わっていません」と説明します。
しかし、その常識が2026年9月から変わります。道路交通法施行令の改正によって、特に歩行者や自転車の利用が多い生活道路における自動車の法定速度が、これまでの60km/hから30km/hに引き下げられることになります。
◆全国の道路約7割が引き下げの対象に
この背景にあるのは、生活道路で発生する交通事故の多さです。日本では、歩行中や自転車乗用中に死傷する事故の割合が高い傾向にあり、特に生活道路での事故防止が課題となっています。平野さんは、「こうした生活道路における、自動車と歩行者や自転車との交通事故を防止するためには、自動車の速度抑制をおこなうことが効果的で、これまでも区域を定めて30km/hの最高速度規制をおこなうなど、取り組みを進めてきました。ただ、すべての生活道路に道路標識などを設置するのは現実的ではありませんので、今回の法定速度の引き下げがおこなわれることになりました」と解説します。
また、過去の調査で自動車の速度が30km/hを超えると、歩行者事故の致死率が急激に高まることが明らかになっています。こうしたデータを踏まえ、「生活道路での法定速度は30km/h」が新たな基準として定められることになりました。
ここで、その対象となる「生活道路」について改めて説明します。生活道路は、地域住民の日常生活に利用されるような中央線などのない道路のことで、主に道幅5.5m未満の道路を指します。平野さんは、「こうした道路は、全国の国道や都道府県道、市町村道だけでも約7割を占めています。そのため、知らずに速度を出してしまうことのないように、より多くの方に知ってもらいたいんです」と力を込めます。
なお、すべての道路の法定速度が30km/hになるわけではありません。中央線がある道路や、複数車線の道路、中央分離帯や柵、植え込みなどによって対向車線と分けられている道路については、これまでどおり法定速度は60km/hとなります。
◆道路標識がある場合の最高速度は?
続いて、番組では“改定後の法定速度”に関するクイズが出題されました。
【自動車運転 常識クイズ】
2026年9月1日(火)以降、中央線などがない道路で、道路標識によって最高速度が40km/hと指定されている場合、その道路の最高速度は何km/h?
【答え】
40km/h
平野さんは、「ポイントは“道路標識の指示が優先される”ということです。道路標識や道路標示で最高速度が決められている場合は、法定速度よりも、そちらが優先されます」と説明します。そのため、生活道路であっても、標識で「40km/h」と示されていれば、その道路の最高速度は40km/hになります。また、「ここでいう速度は『ここまでなら出してもいい上限』という意味です」と強調します。たとえ最高速度の範囲内であっても、道路状況や天候、視界などを考えて、安全な速度で運転することが大切です。
最後に平野さんは、「9月1日から、生活道路の法定速度が60km/hから30km/hへ引き下げられます。自動車を運転する際、道路標識などがない場合には、中央線などがあるかどうかに着目して、それがなければ30km/hで運転してください。でも、大切なのは“速度を守ること”だけではなく、“生活道路は人が優先”という意識を持ち、その道を利用する人を思いやることです。生活道路は、子どもや高齢の方も日常的に使う場所です。いつもの道こそ、“少しゆっくり”“安全に”を意識してみてください。その積み重ねが、事故を防ぐ大きな力になります」と話していました。
番組のエンディングでは、杉浦と松井が今回学んだ「生活道路の法定速度引き下げ」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。まず松井は“いつもの道こそ「ゆっくり」「安全に」”とスケッチブックに書きました。続いて、杉浦は“9月1日 生活道路 60km/h→30km/h”と注目ポイントを挙げ、「法定速度の引き下げについて詳しく知りたい方は、
警察庁のWebサイト
をご覧ください」とコメントしました。
(左から)松井玲奈、杉浦太陽
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<番組概要>
番組名:杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、松井玲奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
番組公式X:@manabiyori_tfm