TOKYO FMの音声サービス「AuDee(オーディー)」にて配信中の番組「山田玲司とバグラビッツ」。漫画家・山田玲司と俳優・伊澤恵美子が、カルチャーやニュースをもとに“恋愛”を分析していくトーク番組です。3月27日(日)の配信では、さまざまな映画作品に登場する「名台詞」ついて分析しました。
「山田玲司とバグラビッツ」
◆“寝る姿勢”で恋をしているかがわかる!?
今回の放送では、和田誠が1975年に出版した映画エッセイ「お楽しみはこれからだ」(文芸春秋)を中心に、さまざまな作品に登場する名台詞を2人が分析しました。
山田:ちなみに、伊澤さんはどんな作品が気になりましたか?
伊澤:タイトルは知っているんだけど、観たことがない映画が多いんですよ。知らなかったので言うと、ビリー・ワイルダー監督の映画「昼下りの情事」の台詞です。「年頃の娘がベッドでうつ伏せに寝るのは、恋をしているからだ」っていうのがあって……(笑)。
山田:なんという! 深いなぁ。「そこ見てんだ!?」って思いますね(笑)。
伊澤:そうそう! でも、すごくわかるの!
山田:何でしょうね。間接的なエロティシズムというかね。
伊澤:本当に。仰向けでは寝ないんですよ、年頃の娘は。恋をしている女がうつ伏せで寝るのって、すごくわかる!
山田:そういうところが、とってもいいですよね。
(左から)伊澤恵美子、山田玲司
◆1948年作のミュージカル映画に注目
では、山田が気に入った作品はどんなものだったのでしょう?
山田:「イースター・パレード」っていうミュージカル映画があるんですけど、20歳のときにリバイバル上映で観に行ったんですね。これは和田さんも拾った台詞なんですけど、バーテンダーの台詞ですごいのがあって。「男の悩みは2種類しかない。女とその母親についてだ」っていうね(笑)。
伊澤:あはは! すごい(笑)。
山田:これはね、時空を超えて染みる! このバーテンダーがね、失恋した人に言う台詞もイケてるんですよ。「海には魚がいくらでもいる」って言うんです。「星の数じゃなくて魚なんだ。いいなあ」って思いましたよ。
バーデンダーが「女のことがよくわかるね」と客に聞かれたシーンでも、印象的な台詞を言ったと山田は語ります。
山田:「独身ですから」って言うの。ここが深い! この時代のおっさんたちって、(人生を)何周してんだよって思っちゃう(笑)。これってね、何人かの女性と結婚して別れてを繰り返して、最後のいまが独身って意味での台詞だと思うんですよ。
伊澤:なるほど!
山田:いろいろあって、独身に“戻った”やつの「独身ですから」ですよ。「イースター・パレード」って浮かれた映画だと思ってたら、とんでもない。こういう台詞をぶち込んでくるのが面白いよね。
次回配信は4月17日(日)です。詳しくは音声配信サービス「AuDee(オーディー)」でチェックしてください!
<番組概要>
番組名:山田玲司とバグラビッツ
配信日時:日曜22:00配信
パーソナリティ:山田玲司、伊澤恵美子
番組Webサイト:
https://audee.jp/program/show/100000214