声優界随一のサイクリスト・野島裕史がパーソナリティをつとめ、自転車をテーマにお届けするTOKYO FMのラジオ番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。6月30日(日)の放送は、6月2日(日)に開催された「FUNRiDE presents 富士の国やまなし 第20回Mt.富士ヒルクライム」の振り返り特集をお届け。野島と自転車仲間「富士ヒルセブン」は目標を達成できたのか!?
(左から)当番組プロデューサーの小西、石田純治さん、伊藤健太郎さん、大地丙太郎さん、パーソナリティの野島裕史、井上和彦さん、勝杏里さん
◆富士ヒルセブン結成!それぞれ大会に向けての目標は?
野島:6月2日(日)になりますが、富士山の5合目を目指して富士スバルラインを駆け登る全長約24km、標高差1,255m、日本最大級のヒルクライムレース「FUNRiDE presents 富士の国やまなし 第20回Mt.富士ヒルクライム(以下、富士ヒル)」が開催されました。もちろん野島も参加してきました!
しかも、今年は記念すべき20回大会ということで、番組からは過去最多の豪華メンバーで参戦しました。そのメンバーは私・野島。声優自転車チーム「VOICYCLE」のメンバー、イトケンこと伊藤健太郎くん、勝杏里くん、大先輩の井上和彦さん。そして、石垣島トライアスロン仲間の石田純治さん、アニメーション監督の大地丙太郎さん、この番組の小西プロデューサーの計7人。
今回は(メンバーが)7人ということで、大地さんが名付けたのは“富士ヒルセブン”。レースの上位7人みたいな雰囲気がありますけど、全然そんなことはないです(笑)。
エンジョイをする富士ヒルセブンということで楽しんできたのですが、僕自身は感慨深かったですね。最初は僕ひとりで参加していたのに、いつの間にやら大所帯。僕は何の努力もしていないのですが、皆様の協力のおかげでこんなに大勢で「富士ヒル」を楽しむことができるようになったのは本当に感謝です。
大会の前日、僕は去年と同じルノーのカングーに自転車を乗せて石田純治さんと富士山に向かいました。とても快晴で、翌日の大会当日が雨予報だったので「1日ズレてくれればよかったのに!」なんて思いながら運転していた覚えがあります。
途中、去年も寄ったうどん屋さんでみんなと合流し、大切な炭水化物を摂取。もちろん大盛りでいただきましたけど、あのうどん屋さんは本当においしいですね。そして、「富士ヒル」の会場である富士北麓公園に着くと本当に天気が良く、富士山もきれいに見えて。こんなに晴れるとは思っていなかったから、日焼け止めを忘れてしまって、めちゃくちゃ日焼けしてヒリヒリになっちゃいました。
それはさておき、会場では近年最大クラスのサイクルエキスポがおこなわれていました。自転車に関するさまざまな店舗が出店されていて、翌日は寒くなる予定だったので、持っていなかったシューズカバーを買いました。あとは大会当日用の補給食やアミノ酸などをみんなでワイワイしながら買ったりしました。翌日はいよいよ大会当日を迎えるわけですが、朝の富士ヒルセブンの様子を収録していますのでお聴きください。
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野島:おはようございます。6月2日、朝5時です。「富士ヒル」にやってまいりました! ご覧ください、この霧(笑)。昨日はここから(富士山が)見えたんですけどね……そして、寒い! 体を温めないといけないくらいめちゃめちゃ寒いんですけど、今は雨が降っていないので、走りにはそこまで支障がなさそうです。これが最後までもってくれれば……という感じですが、ここで皆さんの目標を伺っていきたいと思います。まずは番組プロデューサーの小西さんから。
小西:90分切りと言いたいところですが、自己ベストである99分をちょっとでも上回れるといいなと思っています。
野島:100分切りということですね、わかりました! では、石田さんお願いします。
石田:初の2時間切りを狙いたいと思っています。それを目標に頑張ってきたので。
野島:(天候など)条件は厳しいですが、トライアスロンとかの練習もされてきましたからね。大地さんは?
大地:僕はへこたれずに最後まで走る。(強制的にコースから)回収される2%のなかに入らないのが目標です。
野島:わかりました、ありがとうございます。イトケンは?
伊藤:僕はここのところエンジョイしすぎて、(風景を)撮影しすぎて2時間を超えているので、エンジョイしつつも2時間は切ろうかなと。ただ、基本はエンジョイでいきたいと思っています。
野島:杏里くんは?
勝:僕も2回ほど富士スバルラインを走っていますが、2時間を超えられていないので、来年には2時間を切れるようなイメージをつけて帰ってきたいと思います。
野島:イメージなんですね(笑)。でもそれも大事ですよね、ありがとうございます。では、(井上)和彦さん。
井上:井上和彦、70歳。初の「富士ヒル」でございますので、無事完走して来年のために帰ってきたいと思います。
野島:完走が目標ですね、ありがとうございます。では以上のメンバーで……。
伊藤:おいおいおい、我らがリーダーの20周年記念の目標は?
野島:やっぱり90分切りですね。今年こそ20周年という記念に合わせて達成したいと思っています。そこに向けていろいろな練習をしてきました。勝くんのジムでウエイトもやってきましたし、自転車も漕いできましたし、自転車のカスタムもしました。全力で90分切りを目指したいと思います! 皆さん、気合を入れて頑張りましょう!
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野島:今聴いてみると “オジサンセブン”ですね(笑)。みんな楽しそうではありますが。というわけで、今回は7人のオジサンが楽しそうに自転車で富士山を登るという挑戦です。
◆金子宗平選手が見事二連覇!
野島:今年の「富士ヒル」は、およそ8,000人が参加。相当多いほうだと思いますが、当日は朝6時30分にスタート。朝から霧がすごかったのですが雨は降らず、スタートが近づいてくると霧も晴れ始め、いい気候で登ることができました。
しかも、富士山四合目あたりからは完全に雲の上にまで上がったので、青空が広がり、太陽も照り始め、雨予報だったにも関わらず結果的にはめちゃくちゃよかったなという印象です。
日本で最も多くのサイクリストが集まる「富士ヒル」。大会で注目すべきは、今年一番速く富士山を登る切るために集まった“主催者選抜クラス”です。彼らは見ただけでわかりますね。足をみれば一目瞭然、“ザ・サイクリスト”な体型をしている猛者たちがしのぎを削るなか、今年の「富士ヒル」を制したのは、群馬グリフィンの金子宗平選手。
なんと大会2連覇達成。タイムは脅威の56分42秒! 大会2連覇というのは、2011年、2012年に大会を制した田崎友康選手以来2人目という快挙です。ちなみに金子選手の去年のタイムは57分26秒。今年は44秒ほどタイムを縮めています。
本人は天候に恵まれたとおっしゃっていましたが、しいて言うなら、ちょっと向かい風、富士山からの吹きおろしの風が若干気になる天候だったので厳しいんじゃないかなと思っていたのですが、そんななかでも44秒もタイムを縮めているのはすごいなと思います。この流れでいけば、大会3連覇も十分にあり得ると思います。
◆富士ヒルセブンは全員無事完走! 目標は達成できたのか?
野島:主催者選抜クラスが続々とゴールするなか、我々富士ヒルセブンはどうなったかといえば……全員無事完走しました! ということで、無事にゴールして下山し終えた後のコメントをお聴きください。
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野島:全員無事にゴールしました。ただ、ご覧のようにみんなボロボロです(笑)。(ゴール後は雨や雹(ひょう)が降ってきて)大変でしたが、皆さん、目標は達成できましたか? 杏里くんは?
勝:目標通り、来年2時間を切るイメージはつきました。
石田:僕は2時間切りが目標だったんですけど、1時間59分19秒。最後の3㎞は死ぬほど頑張りました。
井上:目標は完走だったんですけど達成できまして。この間の3時間20分から3時間13分でした。
野島:すごい! 縮まりましたね~。おめでとうございます。小西さんは?
小西:僕は残念ながら自己ベスト更新ならずでした。
野島:でもベストを尽くしたということでお疲れ様でした。では(大地)監督。
大地:試しで走った日はざっくり3時間10分だったんだけど、今回も3時間8分、ほぼ一緒でした。ただ、前よりも楽しく走れた気がしますね。和彦さんと合流したりして。
野島:それは楽しいですね。素晴らしいと思います。イトケンは?
伊藤:僕もエンジョイライドと言いつつ2時間は切りたいというところで、今年は1時間55分でした。前半は石田さんと一緒に楽しくエンジョイライドして、まあ目標達成と言っていいのかなと思っています。
野島:いいと思います。おめでとうございます。そして私。90分切りという目標でしたが頑張りました! そして、結果は……98分でした。やっぱり(90分切りは)難しいですね。
1kmごとに何分で走らなければいけないというのを考えていたのですが、今回は最初から遅れていたんですよね。でも、最初はゆっくり、気合を入れすぎないようにと思っていたんですけど、みるみる遅れていって……。
途中で諦めて(タイムを)見なくなったんですけど、心拍を気にしながら登ることによって普段よりも楽に登れた気がしました。無駄に苦しくもならなかったので、(次回に向けて)光明が見えた感じがします。というわけで、小西さんと僕だけ目標を達成できず、他の皆さんは目標達成。
伊藤:2人だけ目標が高いからね!
野島:この富士ヒルセブンのメンバーでまた何か挑戦したいですね。でも、寒いのでひとまずうどんを食べに行きましょう! とりあえず今日はお疲れ様でした!
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野島:元気そうにしゃべっていますが、みんな空元気です(笑)。レース後に下りで雨に打たれ、雹(ひょう)にも打たれましたから。寒いし、濡れているし、ヘトヘトというなかでみんな空元気のハイテンションでおしゃべりしていたのですが、何より井上和彦大先輩。70歳で「富士ヒル」初挑戦で完走! これはおめでとうございます、ですね。そして、大地監督も68歳初挑戦で無事完走。おめでとうございます。
みんなが目標を達成するなか、若干高めに設定した僕と小西プロデューサーは達成ならずということだったんですけど、今年はやり切った感が結構ありました。そして、新たな課題や目標とするもの、どうしたら90分が切れるのかが具体的に見えてきた気がします。まだまだ挑戦しがいがある「富士ヒル」だなと思いました。
7月7日(日)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、恒例の「富士ヒル大反省会」をお届けします。野島が90分を切るための課題は何かを考察します。お楽しみに!
<番組概要>
番組名:サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国24局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週日曜 朝5:00~5:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトおよびアプリ「AuDee(オーディー)」でご確認ください)
パーソナリティ:野島裕史