ラジオ発のエンタメニュース&コラム「TOKYO FM+」がお届けする、「お金と暮らしに関するお役立ちコラム」。今回は、本格的な冬到来前にやっておきたい節約アクションをご紹介します。

※写真はイメージです
急に肌寒い日が増え、暖房をつけ始めた人も多いのではないでしょうか。厳しい寒さを感じる冬は、光熱費はもちろん、食費もかさみがちな季節です。
特に2025年は、夏は政府による電気・ガス料金の支援策として補助金が支給されていたため、光熱費が安く抑えられていました。しかし、この補助金は10月で終了しているため、冬季は多くの家庭で光熱費が値上がりすることが予測されます。
そこで、今回は本格的な冬到来前にやっておきたい節約アクションをいくつかご紹介します!
◆冷蔵庫の設定を見直そう
一般的に多くの冷蔵庫は、庫内の設定温度を「強」「中」「弱」の3段階に設定することができます。暑さが厳しい夏場は「強」または「中」の設定にしておかないと、冷蔵庫に入れた食材が傷む原因にもなってしまいますが、冬場なら「弱」設定でも問題ないことがほとんどです。今のうちに消費電力が少ない「弱」設定にしておけば、余計な待機電力を使わずに済みます。
ただし、普段から買い置きの食材を大量に詰め込んでいたり、頻繁に開け閉めをしたりすると、庫内の温度が上がって食材が傷んでしまう可能性もありますので、ご自身のライフスタイルと照らし合わせてベストな温度設定にしてみてください。
◆エアコンの設定を見直そう
エアコン暖房の風向きを「下向き」に設定するだけで、電気代が節約できるのをご存じでしたか? 暖かい空気は部屋の上側、冷たい空気は部屋の下側に溜まる性質があります。エアコンの風向きを下向きに設定することで、部屋の空気が循環しやすくなり、結果として部屋全体が暖まりやすくなります。
また、エアコンのフィルターにほこりがついていると、暖房の効率が下がってしまいます。稼働するときに余計な電気代を使うことになってしまうので、2週間に1回程度を目安にフィルターのお掃除をしましょう。
◆ちょっとした工夫で暖房効率も上がる!
せっかく暖房をつけても、「冷えやすい部屋」のままだと室内の熱が逃げてしまい、余計な光熱費がかかってしまいます。
すきま風防止テープや断熱シートを窓に貼り付けたり、カーテンを厚手のものに替えたりすれば、暖まった空気が室外に逃げにくくなるため、部屋の暖かさをキープできます。
また、部屋の湿度が低いと、同じ温度でも体感温度は低く感じがちです。加湿器を併用することで、低めの設定温度でも暖かく快適に過ごすことができます。加湿器がお家にない方は、濡れタオルや洗濯物を部屋干しすることで加湿器代わりにできるので、ぜひ試してみてください。
◆お得な「旬の野菜」を使って自炊をしよう
冬はほうれん草、白菜、長ねぎ、ブロッコリー、小松菜などの野菜が旬を迎え、お買い得になります。特に2025年10月現在、大根や白菜は平年よりも安く出回っている状況です。お買い得なタイミングで野菜をまとめ買いしておき、使いやすいようにカットしてから冷凍保存しておくと、節約につながります。
そして冬の自炊は「鍋料理」がおすすめ! もちろん栄養満点で身体も温まるということもありますが、鍋料理やスープ料理は、一度に数食分まとめて調理することで光熱費を抑えられるというメリットがあります。
さらに鍋料理のうれしいところは、食材ロスを減らすのにうってつけの点です。使いかけの食材や余った食材などをダメにしてしまうのはもったいないですし、お金の無駄にもなってしまいます。買った食材はきちんと食べ切るのが食費を節約するための大原則ですが、鍋料理は、どんな食材も受け入れてくれる万能メニューです。少し癖のある食材などは、トマトベースの洋風鍋やカレー鍋にしてみることで、お子さんもおいしく食べてくれることでしょう。
本格的な寒さが到来する前に、ぜひ身の回りの家電の設定を見直してみて、節約につなげてみてくださいね。
執筆者・加賀生馬