山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(通称:ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。3月13日(水)の放送では、社会・経済のさまざまな分野について分かりやすく解説したデータブック「日本のすがた」(出版:公益財団法人「矢野恒太記念会」)に注目。書籍の編集長をつとめる岡田康弘さんをゲストに招き、2024年3月1日(金)に発売された「日本のすがた2024」の内容について聞きました。
3月1日(金)に発売された「日本のすがた2024」。帯には、れなちの推薦文と「ダレハナ」番組情報が印刷!
◆データブック「日本のすがた」とは?
「日本のすがた」は、社会・経済のさまざまな分野について、グラフを主体に分かりやすく解説したデータブックです。
小学生高学年から中学生を対象に、学校や学習塾などで社会科資料集として利用されているほか、国語教科書では調べ学習の題材として紹介されています。
大の“クイズ好き”として知られるれなちは、クイズ番組に出演するタイミングで、日本の地理を学ぶために「日本のすがた」を購入したそうです。その縁もあり、「日本のすがた2024」の“帯”を「れなち×ダレハナ」が担当することになりました。
今回は、そんな「日本のすがた」について編集長の岡田康弘さんに伺います。
◆毎年“最新データ”が掲載される社会科資料集
毎年刊行されているデータブック「日本のすがた」。1970年に初版を刊行し、2024年版は第55版となります。子ども向けでありながら、日本に関する最新のデータが記録されています。日本の産業が変化していくなか、「日本のすがた」では毎年統計を更新しています。
れなちは「『日本のすがた』はデータが毎年新しいんですよね。社会科資料集というと、5年前くらいのデータが“最新”として掲載されている場合もありますが、この本はそういうことがないんですよね」と実際に愛用している感想を語ります。
岡田編集長は「私たちは公益財団法人として事業をおこなっているので、営利企業では、なかなかここまでの手間暇とお金をかけて本を作ることができません」と明かします。
続けて「私たちは統計データ本の編集がメインの仕事ですので、できるだけ新しいデータを取り入れるという(信条のもと)製作しています。子ども向けではありますが、日本で発売されている本として“最初”に掲載されるデータが結構あります」と胸を張ります。
今回の「日本のすがた2024」では、ロシアのウクライナ侵攻に伴う原油価格やエネルギー価格の高騰を受け、エネルギー関連の内容が見直されました。
また、統計がストップして更新されなくなったものや、世界情勢や世論に合わせて取り上げる統計を変えているそうです。
◆同著から「日本のすがたクイズ」を出題!
ここで番組では、「日本のすがた2024」に記載されているデータより、クイズが出題されました。
【問題】50歳の日本人男性で「結婚したことがない人」の割合は、1980年は38人に1人(2.60%)でしたが、2020年は何人に1人でしょうか?
【答え】3.5人(28.25%)
日本の未婚化は日本の人口減少の主な要因の1つです。経済成長や社会保障制度を中心とする問題があるのではないかと言われている一方で、岡田編集長は「個人的には悪いことだけではなく、人生の選択の“豊かさ”を表しているのではないかなと。ドイツは2023年のGDP(国内総生産)で日本を抜きましたが、ドイツは日本の3分2の人口しかいません。なので、日本も人口を増やす以外にも頑張れる道があるのではと思っています」と所感を述べます。
れなちは、同著のページを読みながら「65歳以上の方(日本人男性)の人口はほぼ横ばいですが、15歳~64歳までの減少をグラフであらためて見ると衝撃ですね」と驚きの声を上げながらも、「いろいろな原因・要因があって、データからはほぼ正確な形で読み取れるということですね。そこがおもしろいですよね」と絶賛していました。
続けて「ほかにも紹介しきれないおもしろいページはたくさんあるのですが、“ラジオ業界的”にいうと『広告費の変化』などもグラフで掲載されていますので、詳しい情報は『日本のすがた2024』をチェックしてみてください」とオススメしました。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月曜~木曜13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈