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相川七瀬先輩・山下久美子＆白井貴子は「“女性ロックボーカリストという幹線道路”を切り拓いてくださった先輩方で…」音楽への愛、カバーアルバム制作秘話を明かす

2023-12-21 (木) 11:00

フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」（毎週月曜～金曜9:00～11:00）。12月14日（木）放送は、ゲストに歌手の相川七瀬さんが登場。デビュー日となる11月8日に、歌い継いでいきたいロックチューンをセレクトしたカバーアルバム『ROCK MONSTER』をリリースした相川さんが、同作の制作エピソードなどについて語ってくれました。

（左から）相川七瀬さん、住吉美紀

1975年生まれ、大阪府出身の相川さん。1995年に「夢見る少女じゃいられない」で歌手デビュー。翌年の「恋心」はミリオンセラーを記録。以降も数々のヒット曲を出し、2020年にデビュー25周年を迎えました。これまでのCDトータルセールスは1,200万枚を超えるアーティストです。

2023年11月8日には、カバーアルバム『ROCK MONSTER』をリリース。「歌は最強のタイムマシーン。歌は時を遡り、超え、世代を繋いでいく。相川がROCK MONSTERとなりタイムマシーンに乗って時空を旅する」をテーマに、サディスティック・ミカ・バンド「タイムマシンにおねがい」、布袋寅泰「POISON」、X JAPAN「Rusty Nail」、THE YELLOW MONKEY「JAM」、Official髭男dism「Cry Baby」など、時代を超えて愛される楽曲たちにリスペクトを込めてカバーした作品となっています。

◆音楽への愛を詰め込んだカバーアルバムをリリース！

住吉：2023年は1月に4年ぶりのアルバム『中今』を発表され、11月にカバーアルバム『ROCK MONSTER』をリリースされたばかりです。

相川：アルバムを2枚出しました（笑）。

住吉：カバーアルバムは、どういうきっかけで作ることになったのでしょうか？

相川：1月に出したアルバム『中今』は、どちらかというとコンセプトアルバムで、自分の静かで深い部分を歌ったアルバムだったんです。2025年に30周年を迎えるので、みなさんロックな私を期待しているんだろうなと思ったんです（笑）。なのに、そうではないアルバムを作ったので、どうしたのかなとみんな心配しているだろうなと思って。「“ロックな私”を表現したいな」と思って。でも、オリジナルアルバムは来年なので、「歌い手としての相川七瀬をみなさんに楽しんでもらいたい」という企画で1枚作ったらいいんじゃないかと思いました。

住吉：2年、3年先を見越し、全体を見たうえでのカバーアルバムだったんですね。『ROCK MONSTER』の1曲目はサディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」ですが、選曲理由は？

相川：今年の春に（おこなわれたコンサート「ミュージック・モア 2023 スプリングコンサート」で）山下久美子さん、白井貴子さんと「タイムマシンにおねがい」をコラボレーションさせてもらったんです。おふたりは“女性ロックボーカリストの幹線道路”を切り拓いてくださった方々で、「私もそこを走り、後に続く後輩の方々も出てきているんだな」ってすごく感じました。「この曲をやってみたい」っていうのも、カヴァーアルバムを作る1つのモチベーションだったんです。

住吉：なるほど！では、レコーディングにもおふたりが？

相川：久美子さんは来れなかったのですが、貴子さんはコーラスを入れてくれたんです！

住吉：すごい！「タイムマシンにおねがい」をカバーしてみたい！というところから、今回のカバーアルバム制作がスタートしたのでしょうか？

相川：そうです。

住吉：他にも、布袋寅泰さんの「POISON」やTHE YELLOW MONKEYの「JAM」、X JAPANの「Rusty Nail」、LUNA SEA「BELIEVE」、REBECCA「Maybe Tomorrow」など、名曲ぞろいです。

相川：“自分がライブでノレるもの”というテーマで（選曲しました）。そうしたら、だんだん攻めた選曲になってしまって（笑）。ライブで収録曲8曲全部やったのですが、地獄のようにしんどかったです（笑）。

住吉：（笑）。他にも、黒うさP「千本桜」、Official髭男dism「Cry Baby」が入っていますね。「Cry Baby」は音程を行き来しますよね？

相川：そうなんですよ。常にテンションが入らないと歌えない曲ばかりです。どの曲も全部フルスロットルで歌わないと歌えないものばかりになってしまいました（笑）。

住吉：解説文によると、「JAM」は一発録りだったそうですね？うまく歌えたということですか？

相川：そうなんですよ。1本目のテイクがとても良くて。

住吉：1回目には思いも乗りますしね。

相川：ディレクションされないで、自分の思っている「JAM」の世界なんですよね。

住吉：好きでずっと聴いてきた曲ですもんね。

相川：そうなんですよ。THE YELLOW MONKEYの歌詞の世界観とか他の曲も全部聴き込んできた自分だから、リスペクトもあるし、そういう気持ちがファーストテイクには出るんですよ。

住吉：相川さんの「音楽への愛」がかなり詰まった8曲なんですね。

番組では他にも、アーティスト活動と大学生生活の両立、いま注目しているアーティストなどについて語ってくれました。