TOKYO FMで2023年5月5日(金・祝)に放送された特別番組「JFN Special Life Time Audio 2023~My First Music~『14歳のプレイリスト』」。“14歳のときに出会った音楽”をキーワードに、一生ものの音楽体験・音楽との出会いをお届けしたい、そういった主旨の番組です。
今回は、TOKYO FMのラジオ番組「おと、をかし」を担当するロックバンド[Alexandros] の川上洋平さんがパーソナリティをつとめました。リスナーから寄せられた14歳のころに聴いていた音楽と、そのエピソードを紹介。川上さんが生演奏でカバーを披露する場面もありました。
番組では特別企画として、川上さんがかねてよりファンを公言しているロックバンド「くるり」の岸田繁さんとのメディア初対談の模様をオンエア。お互いの音楽への印象、それぞれが14歳のころに聴いて影響を受けた音楽、そして名曲誕生秘話など、ここでしか聴けない貴重なトークを繰り広げました。この記事では、その一部の内容を紹介します。
(左から)くるり・岸田繁さん、[Alexandros] 川上洋平さん
◆10代に聴いた音楽が“今”につながる瞬間
岸田:生で(エリック・)クラプトンを観たことがなかったので、先日、クラプトンのライブを観に行ったんです。いまだにビッグじゃないですか。78歳ですが、すごく元気でした。
彼のプレイをスコアとか買って、教科書のようにコピーしてバンドでやったりしていたんです。自分がこの仕事をやりだしてからは、めちゃくちゃ追っているわけではなかったのですが、“最後の来日になるかも”と、ささやかれていたので行ってきたんです。
ライブ自体も素晴らしかったのですが、「僕はこの人のファンやったんや」と思ったんです。自分がミュージシャンとしてこういうふうになりたいとか、ギタリストとしてこういうふうにしたい、っていうことの、ずっと先にあるものをクラプトンはやっていたんです。あまり決めごとをせず、照明もすごくシンプルでした。
川上:素敵ですね。
岸田:俺、そもそもこうありたいなと思って、(ずっと)そうやっていたなってことも思い出しました。だからカッコいいねんなってことを再認識しましたね。「生きてきてくれてありがとう」って思いました。10代のころに聴いていた音楽が、47歳でこういう形に返ってくるとは思わなかったので、いい出会いをしたなと思いましたね。
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番組では他にも、楽曲制作の裏側、今だから言えるライバルたちとの関係値、「今後こうありたい」という理想像など、音楽談義を繰り広げました。
放送でオンエアしきれなかった対談パートの「完全版」をTOKYO FMの音声配信プラットフォーム「AuDee(オーディー)」で配信中です。ぜひ、チェックしてください。
<番組概要>
番組名:JFN Special Life Time Audio 2023~My First Music~「14歳のプレイリスト」
放送日時:2023年5月5日(金)15:00~17:00
パーソナリティ:川上洋平
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/fourteen/